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2016年4月14日(木) 10:00

甲府のAED救護ボランティア活動を原副理事長が視察【レポート】

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甲府のAED救護ボランティア活動を原副理事長が視察【レポート】
甲府のボランティア活動を視察する原副理事長。「Jリーグ全クラブに共有を図りたい」と語った

Jリーグの原博実副理事長が10日、明治安田生命J1リーグ第6節 ヴァンフォーレ甲府湘南ベルマーレの会場となった山梨中銀スタジアムを訪れ、先月に心肺停止の女性を救った「AED(自動体外式除細動器)救護ボランティア」に謝意を表しました。

同スタジアムでは3月27日、Jリーグヤマザキナビスコカップの大宮アルディージャ戦で来場していた女性が発作を起こし、一時心肺停止となりましたが、AED救護ボランティアスタッフの迅速な処置により一命を取り留めました。

甲府では2006年から県内の医療機関や大学医学部、地元消防などとの連携によりAED救護ボランティアを組織し、ホームゲーム毎試合で、医療従事者をメインスタンドに1~2名、バックスタンドと両ゴール裏に1名ずつ計4~5名体制で配置しています。ボランティアスタッフは常にAEDを背負ってスタンドやコンコースに目を配って有事に備えており、今回はその周到な準備と地域の人々の協働精神が1人の尊い命を救いました。現在、女性は甲府市内の病院に入院していますが、体調と意識は回復しているそうです。

ボランティアスタッフは常にAEDを背負い、スタンドやコンコースに目を配って有事に備えている
ボランティアスタッフは常にAEDを背負い、スタンドやコンコースに目を配って有事に備えている

ボランティアの久保富美和さんから説明を受けた原副理事長は、「ボランティアの方々の長年にわたる地道な活動には、本当に感謝しなければいけない。先日の件を受けて、Jリーグを代表してお礼に来ました」と述べました。山梨市内の病院に勤務する久保さんは元々熱烈な甲府サポーターで、この活動が始まると聞いた時、医療従事者としての使命を感じ、ゴール裏から持ち場を移したといいます。「救える命があるのなら、自分たちの手でどうにかしたいですからね。(AEDは)お守りみたいなもの。使わないのが一番ですが、持っていれば安心できます」と話す久保さんには、11年もの間、雨の日も風の日も活動を続けてこられたのには理由があるようです。
「土砂降りの時なんかは正直、行きたくないなって思う時もあります。でも自分が行かない時に何かが起こったら後悔するだろうし、今回のように実際に人の命を救えた時は喜んでもらえますから。続けてきてよかったですよ」

甲府が06年にAED救護ボランティアの組織化を決めたのは、当時の会場医事に従事していた山梨県立中央病院救命センターの松田潔医師(現日本医科大学武蔵小杉病院副医院長)の提案によるものでした。J1に初めて昇格したシーズンに、医療体制を確立させることがクラブの付加価値につながると考えた同ドクターは、次のように語ります。
「東京では1万人が集まる催しも普通かもしれませんが、甲府でそれだけの人数が来るイベントはそんなにありません。ヴァンフォーレはボランティアが支えているクラブで、私も1人のサポーターとして、愛するクラブに貢献したかった。そこで日赤や県内の病院、大学の医学部、地元消防本部などに声をかけて実現につなげました。ボランティアスタッフは一度もモチベーションを下げることなく、この活動を続けてくれています」

AED救護ボランティア組織化の発案者である松田医師(中央)。「1人のサポーターとして愛するクラブに貢献したかった」と言う
AED救護ボランティア組織化の発案者である松田医師(中央)。「1人のサポーターとして愛するクラブに貢献したかった」と言う

Jリーグは2014年から、J1リーグ戦およびJ2リーグ戦の開催される各スタジアムにAEDを2台以上常設する決まりを設けています。また、医師も常駐していますが、甲府のホームスタジアムのような体制を敷いているクラブは他にありません。「(心肺が停止してから)3分が過ぎたら、ほとんど助かりません」と松田医師。救急車が来るまでにはそれ以上の時間を要し、医療スタッフだけでは対応にも限度があるといいます。
「これをきっかけに他のクラブも考えるようになり、Jリーグの救護体制が上がればいいですね。どの街にも地元のクラブを愛する医療従事者はいるはずです。そうした人々に協力を呼びかければ、不可能ではないと思います。サッカーだけでなく、他のスポーツも含めて、救える命を救えるような体制を築いていってもらいたいです」

視察を終えた原副理事長は「ボランティアの方々に支えられてJリーグが成り立っていると思いますし、地元の緊急体制や病院との連携が必要だとあらためて感じました」と感想を述べ、今後に向け「Jリーグ全クラブに共有を図りたい」と語りました。また、甲府の輿水順雄社長は「地域の方々の発案があってこのような事例につながりました。今後も継続的に取り組み、さらにお客様が安心して試合観戦できる環境を整えていきたいです」と話しています。

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