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「皆さん、こんにちは。
本日は、2010Ｊリーグ キックオフカンファレンスにこんなにも多くの方にお越しいただき、誠にありがとうございます。
ご存じのように今年、Ｊリーグは18年目のシーズンを迎えます。2010Ｊリーグは新たにギラヴァンツ北九州を仲間に迎え、37クラブでスタートします。
私は、2007年のＪリーグキックオフカンファレンスで、2010年までに総入場者数を1100万人にするＪリーグ『イレブンミリオン』プロジェクトを宣言しました。今年はそれを達成する年であります。Ｊリーグに関わる多くの方々とともに、ぜひこの目標を達成したいと思っています。そのための施策は色々と用意していますが、何より大切なのは、ピッチの上で戦う選手が最高のパフォーマンスを見せてくれることです。臆することなくトライ、チャレンジしてもらいたい。
昨年、鹿島アントラーズがＪリーグ3連覇を達成しました。今年は4連覇を目指すと公言しています。しかし、他のクラブも色々な準備を重ねていると思います。今年もまた、昨年以上の激しい戦いが繰り広げられると大変楽しみにしています。
今年はおなじみのダービーマッチが復活します。
ベガルタ仙台が7年ぶりにＪ1に帰ってきました。モンテディオ山形とのみちのくダービーが復活することになったのです。関西では4つのクラブがＪ1に揃いました。Ｇ大阪、Ｃ大阪の大阪ダービーも4年ぶりに復活します。また“湘南の暴れん坊”とも言われる湘南ベルマーレは、きっと神奈川ダービーで大暴れするだろうと期待してます。
Ｊ2では北九州を加えたダービーマッチが新たに行われます。これもまた大変楽しみです。
Ｊリーグヤマザキナビスコカップの総試合数が、今年の準決勝第2戦で1000試合を迎えることになります。昨年までの総入場者数は982万7335人です。1000万人を突破するのは時間の問題です。
そして、Ｊリーグのゲームをおもしろくするための研究・施策にもトライしていこうと思います。本日のオープニング映像で皆さまにご覧いただきましたようなゲーム分析システムです。いま欧州でさかんに導入されているようです。Ｊリーグも色々な形でゲームを楽しめ、そして次の試合の参考になるシステムを準備したいと思います。
一昨年から進めております「人作り、夢作り」。夢作りのその一つはスタジアムにあります。商業施設を併設した、365日にわたり人々で賑わうすばらしいスタジアム、街のシンボルになるスタジアム、『一度行ってみたい』『また行ってみたい』、そう感じられるスタジアム作りを、精一杯の努力を重ねて取り組んでいきます。
一方で、昨年は一部のクラブの経営が大きな問題になりました。安定したクラブ経営なくしてＪリーグの運営は成り立ちません。厳しいリーグ基準を準備して対応したいと思います。Ｊリーグが永続的にすばらしい運営ができるよう、来年、遅くても再来年までにはクラブライセンス制度を整備したいと思っています。
明日のFUJI XEROX SUPER CUPは、2010シーズンの開幕を告げる大切な大切な試合です。すばらしい試合を期待します。来週3月6日（土）にはＪリーグが開幕します。多くのクラブがリーグ戦、そしてリーグカップ戦の頂点を目指しています。さらに、アジアで、あるいは世界で戦いたいと世界を見据えています。今週からＡＦＣチャンピオンズリーグも始まりました。6月にはＦＩＦＡワールドカップ南アフリカ大会が開催されます。アジア、そして世界の舞台で成功するためにどうしたらいいか。それはＪリーグの戦い、これをなくしては成り立ちません。ぜひ多くの方に足を運んでいただき、叱咤激励していただきたい。
Ｊリーグは今後も社会貢献活動への取り組みをさらに充実させていきます。また地域の方々との絆を強くできるよう、Ｊリーグ百年構想を推進して参りたいと考えています。Ｊリーグを支えていただいているスポンサー、パートナー、報道関係の皆さま、そしてＪリーグに関わる全ての皆さまに、変わらぬご指導をいただきますようお願いしまして、私の挨拶とさせていただきたいと思います。
ありがとうございました」
