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プレスリリース

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2011/12/26 09:00

2011Jリーグ チェアマン総括

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【東日本大震災の復興支援活動】
 開幕直後の3月11日に発生した「東日本大震災」の影響により、ベガルタ仙台、鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホックなど被災地にホームタウンを置くクラブは、ホームスタジアムや練習施設に大きな被害を受けた。その他のクラブについても電力事情により、育成組織の練習など困難な状況の中での活動を余儀なくされた。
 こうした状況の中、Jリーグは被災地の状況等を考慮し、いち早くリーグ戦、リーグカップ戦の延期を決定した。この決定に際してはJリーグ全38クラブの仲間たちやオフィシャルスポンサー、パートナー、中継放送局の皆さんの多大なるご協力があったことは言うまでもない。この場を借りて御礼を申し上げたい。
 われわれJリーグは震災復興のスローガンを「チカラをひとつに。-TEAM AS ONE-」と決め、全38クラブと協力しながら復興支援活動を進めた。3月29日には、「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」を日本サッカー協会と協力して開催し、成功を収めることができた。SAMURAI BLUE(日本代表)の力強い戦いぶりもさることながら、82分にTEAM AS ONEの三浦知良選手(横浜FC)が決めたゴールにはJリーグのトップとして、私自身感動するとともに、苦しい状況でも力強く前に進んでいこうという勇気をもらった。急な招集にも関かかわらず、即断即決で参加を決めてくれたTEAM AS ONEのメンバーに心から感謝したい。
 全国のJクラブは募金活動をはじめとした被災地への支援活動に取り組み、多くの選手、ファン・サポーターがさまざまな活動に参加した。被災地のために何かができるかを一生懸命考え、いち早く行動した一連の復興支援活動を通じて、私はJリーグならびにJクラブ、そしてホームタウンの皆さまと20年で築き上げてきた「絆(きずな)」を強く感じ、チェアマンとして心から誇らしく思った。

【リーグ戦、リーグカップ戦】
 J1リーグ戦では、柏レイソルがJ1昇格初年度での優勝という史上初の快挙を成し遂げた。ネルシーニョ監督のもと、ベテランと若手が融合し、チーム全員でシーズンを戦い抜いたこと、そしてJクラブの育成組織出身選手が数多く活躍したことは、クラブの強化・育成方針に間違いがなかったことを示している。
 名古屋グランパス、ガンバ大阪は優勝の栄冠にあと一歩及ばなかったものの、圧倒的な攻撃力はJ1でも際立っていた。上位の3クラブには、来年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)での活躍を期待したい。
 ガイナーレ鳥取を迎えて、20クラブで行われたJ2リーグ戦では、FC東京が序盤は苦しんだものの、リーグ屈指のタレントを擁し、J2を制した。2位には、1999年の1・2部制導入初年度から在籍し、唯一J1昇格のなかったサガン鳥栖が入り、悲願の昇格を果たした。3位にはコンサドーレ札幌が入り、4シーズンぶりのJ1復帰を果たすことになった。昇格する3クラブには、J1の舞台でさらなる活躍を期待したい。
 伝統あるクラブ同士の対決となった2011Jリーグヤマザキナビスコカップでは、鹿島アントラーズが9年ぶりに栄冠に輝いた。オズワルド オリヴェイラ監督と築き上げてきた揺るぎないチームコンセプトが、出場した準々決勝以降の3試合をいずれも1点差の勝利で勝ち抜くことができた要因だろう。準優勝の浦和レッズは、1回戦から参加し、若手選手を中心に試合を経験するごとに成長の跡が見受けられた。国立競技場を埋め尽くした両クラブのファン・サポーターが、決勝の熱戦をさらに素晴らしいものにしてくれたことに感謝したい。

【ACL】
 アジアのクラブタイトルを目指して、Jリーグから4クラブが参加し熱戦を繰り広げたが、残念ながら初出場のセレッソ大阪がベスト8へ進出したにとどまった。他国の出場クラブのほとんどが、われわれの想像を上回る高いモチベーションで本大会に臨んでおり、タイトル奪還のためには多くの課題が残ることを痛感したシーズンとなった。
 来年は必ずやJクラブがタイトルを取り戻すことができるよう、リーグとしても最大限のサポートをしていきたい。

【法人設立20周年を迎えて】
 Jリーグは11月1日に法人設立20周年を迎えた。1993年のJリーグ開幕時の10クラブから、2012シーズンには新たに2クラブを迎え、29都道府県40クラブにまでその数を増やそうとしている。来年はリーグ戦ならびにヤマザキナビスコカップが20回目の記念すべき大会を迎える。この20年で築き上げてきた素晴らしい財産と20年を経過して生じたさまざまな課題を見極めつつ、リーグ全体での「共生」からクラブ間による「競争」への移行をより積極的に促し、来年をさらなるJリーグの発展へ向けたリスタートの1年と位置付けて行動に移していきたい。

【クラブライセンス制度の導入】
 サッカーのあらゆる水準の持続的な向上を目的として、Jリーグは2013シーズンよりクラブライセンス制度を導入する。これは、「Jリーグを世界に伍するリーグにする」というチェアマン就任時の目標の実現のために必要不可欠なことであり、Jリーグの持続的な成長を促す大きな役割を果たすものと確信している。この制度は決してクラブをふるいにかけるものではない。クラブライセンス制度の効果は、Jクラブの経営基盤を強化することにより、競技環境、観戦環境、育成環境の強化・充実を図り、日本におけるサッカーの競技力を向上させる「社会資本」としての役割を担うことにつながっていく。リーグとしても、ライセンス制度の実施に向けて必要な体制の整備を進めていきたい。

【プロサッカー選手として】
 一連の震災復興支援活動への参加を通して、選手たちはこれほどまでにプロサッカー選手としてのあるべき姿を問われた年はなかったと思う。対戦相手やレフェリーに対するリスペクトの精神のみならず、あらゆるステークホルダーに対してプロサッカー選手としてどうあるべきかを心から意識したことだろう。
 単なる試合の勝敗を超え、プロのアスリートとして、そして地域を代表する存在としての矜持を持って行動することが、すなわちJリーグの価値そのものなのだという高い意識を持って、これからも行動してほしい。

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