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Jリーグチェアマン村井満 メディア出絵N・掲載情報一覧

2016/4/9(土)

【河北新報ほか掲載・全文掲載】スポーツ随想 チェアマンの幸せな時

 Jリーグは鹿児島ユナイテッドを、かつてあった横浜フリューゲルスを含む54番目のクラブとして迎え、38都道府県にその輪を広げた。チェアマンとして2年余り、さまざまな方々と触れ合おうと、選手寮で寮生たちと昼食を共にしたり、ファンやサポーターが集まる居酒屋におじゃましたりして交流を深めてきた。
 

 J3開幕の3月13日に鹿児島を訪れた。鹿児島がJ2の経験もある富山と0―0で引き分け、勝ち点1を挙げた。4千人を超える観客は最後まで声援を送り続けた。試合終了後、鹿児島市内でファンやサポーターが集う居酒屋を経営する山下美穂さんをはじめ、多くのサポーターの皆さんと食事をする機会を持った。山下さんは鹿児島の選手たちに格安で昼食を提供しているという。 鹿児島はJリーグを目指す2クラブが、ライバル関係を経て統合して加入を果たしたという、やや複雑な事情をもつ。そうした事情があったから、山下さんは食事を通じて選手たちの心が一つになればと思い、献身的に尽くしてくれている。
 山下さんのような数多くの地域の方々の期待と支援の下、選手たちは晴れのJリーグの舞台で戦うことができるのだ。
 

 J2の町田ゼルビアは地域貢献の一環として「ゼルビア×キッチン」という食堂を経営している。ランチタイムになるとトップ選手が昼食を取る傍らで、地元のサポーターや近隣の住民も食事をする。夜になれば練習を終えた育成世代選手や、近くの大学のスポーツ選手が夕食を取る。地元の野菜を中心に使用し、余った食事は肥料に加工して地元農家に還元するシステムも模索している。町田でも人々の生活に欠かせない「食」を通じて、地域社会とクラブがつながっている。
 

 クラブが地域に活力を与え、地域の人々がクラブをさまざまな形で支える。こんな場面に出会えるときがチェアマンとして何より幸せな瞬間である。

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