11人の役割分担

サッカーは1チーム11人で行いますが、この11人をそれぞれ役割分担したものが「ポジション」になります。

1人のゴールキーパー(GK)と10人のフィールドプレーヤー(FP)

すごくシンプルに分けると、ポジションの区分はこの2つしかありません。GKは、ペナルティエリア内であれば手でボールを扱える唯一の選手。相手のシュートやパスを防ぎます。一方、FPは手を使うことができません。サッカーが発展するにつれてFPの役割が細かく分けられるようになり、次のように様々なポジションが出てきました。

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日本代表でも活躍する浦和レッズのGK西川周作選手。はにかみ笑顔がステキです♪

3つに分類されるフィールドプレーヤー

次に、FPを大きく分けると「フォワード(FW)」、「ミッドフィルダー(MF)、「ディフェンダー(DF)」3つのポジションがあります。主な役割として、FWは前線でゴールを決めること、MFは中盤で攻撃と守備の両方をこなすこと、DFは後ろで相手の攻撃を防ぐことが求められます。

フォワード(FW)

「トップ」、「ストライカー」などと呼ばれます。何よりも求められるのは、ゴールを決めてチームを勝たせること。サッカー観戦で一番楽しいのはゴールが決まった瞬間ですから、沢山のゴールを決める選手には必然と、注目・人気が集まります。

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Jリーグで3年連続得点王に輝いた川崎フロンターレのFW大久保嘉人選手。どんなところからでもゴールを狙う貪欲なプレーが心を打ちます。

ミッドフィルダー(MF)

「中盤」とも呼ばれるMFはFWとDFの間に位置し、「トップ下(攻撃的MF)」、「ボランチ(守備的MF、センターハーフ)」、「サイドハーフ」の3つに分けられます。

トップ下(攻撃的MF)

チームの攻撃を牽引する役割。絶妙なパスでチャンスを演出するだけでなく、ドリブルで相手を抜いたり、自らシュートを打ったりしてゴールを狙います。そのため、チームの中で一番のテクニシャンが務める場合が多いです!
元日本代表の横浜F・マリノスMF中村俊輔選手。正確な左足でチャンスを演出します。

サイドハーフ

その名の通り、サイドに位置する真ん中(ハーフ)の選手です。サイドを縦横無尽に駆け回り、攻撃を活性化させます。足が速く、ドリブルが得意な選手もいれば、足は遅いけど、パスが得意な選手もいます。
柏レイソルのMF伊東純也選手。スピード溢れるプレーと甘いマスクで女性からの人気も高いです♪

ボランチ(守備的ミッドフィルダー、センターハーフ)

「ボランチ」とはポルトガル語で「舵取り」という意味で、守備と攻撃をつなぐ役割を担います。守備時には相手の鍵となる選手を抑え、攻撃時にはチームの起点になります。まさにチームの心臓とも言うべき存在。
Jリーグを代表するボランチ、鹿島アントラーズの柴崎岳選手。
正確無比なパスと絶妙なタイミングでの飛び出しで攻撃の舵を取ります。

ディフェンダー(DF)

チームを後ろで支えるDF。DFは「センターバック(CB)」と「サイドバック(SB)」に分けられ、その名の通りCBは真ん中を、SBはサイドを守ります。

センターバック(CB)

フィールドプレーヤーの最後尾としてゴールを守ります。また、身体が大きく屈強な選手が多いため、セットプレー(フリーキックやコーナーキック)時には前線でゴールを狙うことも。
日本代表でもレギュラーとして活躍するFC東京のDF森重真人選手。チームを後ろから引き締めるだけでなく、攻撃の始まりになるパスを供給します。

サイドバック(SB)

守備時にはCBと同じようにフィールドプレーヤーの最後尾としてゴールを守ります。また、攻撃時にはオーバーラップ(前線に駆け上がっていくこと)してチームの攻撃にアクセントを加えることも求められます。
川崎フロンターレのDF車屋紳太郎選手。快足を生かしたダイナミックな攻撃参加は見ていてワクワクさせられます♪

攻撃的なゴールキーパーも!?

このように様々なポジションを紹介したものの、ポジションはあくまで一般的な役割分担です。
例えば、浦和レッズのGK西川選手はキックの正確さに定評があるため、チャリティーマッチでフリーキックからゴールを決めたことも。
サッカーの一つの魅力は、"自由"なこと。
ポジションという役割分担を覚えておきながらも、その枠に捉われないプレーに心躍らせましょう!