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【第85回天皇杯決勝:浦和 vs 清水 清水レポート】多くのチャンスを生かせず敗戦も、新シーズンに向けて確かな手応え(06.01.01)

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●第85回天皇杯決勝
1月1日(日)14:03キックオフ/国立/51,536人
浦和 2-1 清水
得点者:39' 堀之内聖(浦和)、73' マリッチ(浦和)、76' 市川大祐(清水)
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清水の選手たちは、前半から浦和が予想していた以上に攻撃的なサッカーを見せた。それが結果的に2失点の一因になった面もあるだろうが、全員が目一杯自分たちのサッカーを貫こうとしたことには、いろいろな意味が込められていた。

この天皇杯を堅守で勝ち抜いてきた清水も、ケガ人が多い浦和も、前半はある程度守備重視で戦うという戦略もあっただろう。だが、両チームともそうしなかったことで、前半から非常に見応えのあるサッカーとなった。浦和が両サイドから積極的に仕掛けても清水はしっかりと対応し、クロスを入れられてもDF陣が確実に弾き返す。球際での当たりも両チームとも非常に激しく、ゴールが見えたらすぐにシュートを狙う選手も多かった。
序盤からそんなガチンコの戦いとなった中で、清水は前から早いプレッシャーをかけて、15分を過ぎたあたりから徐々に主導権を握っていく。17分には枝村のスルーパスからチョがシュート、18分には左サイドのチェがドリブル突破からクロス、23分に兵働の大きなサイドチェンジからチェが折り返して枝村が飛び込むなど、続けざまにチャンスを作った。さらにその後も、29分にはクロスを岡崎が頭で折り返してチェがシュート、34分にはチェの折り返しから枝村がシュートと、左サイドのチェが切れの良い動きを見せ、枝村も攻撃によく絡んでチャンスを演出した。しかし、決定的な場面は、浦和の身体を張った守りにも阻まれ、ゴールを破ることができない。

そんな清水ペースで試合が進んでいた39分、浦和の右CKの2次攻撃から三都主が左クロスを入れると、DFの前に飛び込んだ堀之内が頭で押し込んで先制ゴール。清水のマークにズレが生じた一瞬のスキを突いてダイレクトで入れた三都主の正確なクロスと、堀之内の身体を張った飛び込みによって、清水はこの天皇杯で初めての失点を喫した。
前半の清水は、勢いは十分にあったが、「いつもよりつなぎの部分がなくて長いボールが多かった」(高木和)、「どこかで落ち着ける場所や時間があったほうが良かった」(森岡)という面もあった。やはり決勝戦独特の雰囲気によってテンションが上がりすぎた面はあったかもしれないと、ベテランの森岡や山西らは試合後に振り返った。

後半は、そうした前半の反省を踏まえて、しっかりパスをつなぐことを意識した清水が、再び攻勢に出る。2分の森岡のクロスに始まり、3分、7分、12分、13分、14分、20分と続けざまに惜しいチャンスを作った。8分にはミスから山田に飛び出されてGKと1対1となるが、ここは西部が身体を張ってストップ。浦和はボールをキープして試合を落ち着けることができず、流れは完全に清水にあった。
27分には、長谷川監督が満を持して平松と市川を一気に投入し、勝負をかける。だが、皮肉にもその直後の28分、浦和が鮮やかにワンタッチ・パスをつないでポンテがゴール右から折り返し、最後はニアに飛び込んだマリッチが押し込んで2点目をゲット。苦しい時間帯で再びワンチャンスを生かした浦和と、より多くのチャンスを作りながら決めきれない清水という差が、如実に浮き彫りになるようなゴールだった。
しかし、清水はここであきらめることなく攻め続け、3分後には右サイドのFKからこぼれ球を市川が左足で蹴り込んでようやく一矢報いる。さらに35分に北嶋を投入し、3トップにして同点ゴールを目指したが、39分に平松が審判への異議で2枚目のイエローカードを受け退場処分。その後は、大きく空いた中盤のスペースで浦和にボールをキープされ、3トップへのロングボールも決定的な形には結びつかず、1-2のままタイムアップ。清水イレブンは、国立のピッチにがっくりと膝を落とした。

19歳の選手3人(DF青山、MF枝村、FW岡崎)を含む清水が、この大舞台で浦和以上に攻撃的に戦ったこと。そこには「勝ち負けだけではない意味があった」。今季限りでの引退を表明し、天皇杯では後輩たちのプレーを静かに見守っていた澤登はそう語る。「今のサッカーを最低のベースとして続けていければ、エスパルスのサッカーはこれなんだと自信を持って言える。そうなれば光は見えてくると思う」。敗戦の悔しさが一段落して、試合を振り返った選手たちの言葉にも、2006シーズンに向けての確かな手応えが感じられた。


以上

2006.01.01 Reported by 前島芳雄
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