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【J2:第3節 鳥栖 vs 神戸 レポート】組織力と連携の差が、そのままの結果となった鳥栖対神戸の一戦。今季、初ゴールが生まれるも良いところなく敗れ去った鳥栖。(06.03.18)

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3月18日(土) 2006 J2リーグ戦 第3節
鳥栖 1 - 3 神戸 (14:04/鳥栖/4,836人)
得点者:'9 栗原圭介(神戸)、'42 衛藤裕(鳥栖)、'46 近藤祐介(神戸)、'58 近藤祐介(神戸)
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 今節を迎えるまで鳥栖は無得点・未勝利と結果を出していない。キャンプから良い仕上がり具合で開幕戦を迎え、敗れはしたものの今季に期待を持たせる内容だった。第2節もシュートを打たれはしたものの横浜FC相手に勝つチャンスはあった。今節で初勝利をあげるものと鳥栖サポーターは思ったに違いない。

 小雨降る肌寒い鳥栖スタジアムに乗り込んできた神戸は、前節勝利したとは言えバクスター監督が目指すサッカーには程遠い内容だった。そして、キックオフから90分後の両チームの表情は、鳥栖は残りのシーズンに不安を抱かせ、神戸は上り調子を予感させるものだった。

 鳥栖は前節のメンバーから、守備の良い吉田を左DFに、攻撃の起点となる山口を左MFに入れた。怪我のDF高地、調子の上がらないMF濱田に代わりベテランの経験を求めた。2トップには怪我が癒えた新居とルーキーの日高を据えた。積極的にゴールに向かう姿勢を見せる二人に今季の初得点を期待してのことだ。センターには球捌きの上手い尹晶煥と攻守の舵取り役に若き主将の高橋が開幕からのコンビで臨む。彼ら二人のイマジネーションで、神戸の中盤を翻弄しようとの意図が見える。しかし、これらの構想は全て神戸の早いプレッシャーと組織だった守備で脆くも崩れ去った。

 神戸は4-3-3と発表されたが、実際にはワンボランチ・ツートップ下で3トップの後方から分厚い攻撃が可能な陣形である。また、この布陣ならば各局面で第1DFの選手に対して必ず後方のフォローが入ることが可能で、鳥栖のポストプレーやセカンドボールを狙うことが出来る。知将バクスター監督の緻密な計算が、鳥栖のパスコースを消し、ボールを神戸ゴールから遠ざけた。

 先制点は神戸。お互いにペースを掴む前の開始9分のCKからだった。三浦の蹴ったボールは、ヘディングで折り返されたあと、混戦から栗原が左足で蹴り込んで生まれた。鳥栖が、競り合いで破れ栗原のマークを怠った結果である。前節、1得点をあげるのに苦労していた神戸の面影を感じさせないほどあっけなく生まれた。

 鳥栖も前半終了間際のCKから今季初得点となる同点弾が、ルーキー衛藤によりもたらされた。山口のシュートがヒットせず、神戸DFにクリアされたのだが、ペナルティエリアの外から走りこんだ衛藤が見事なトラップでゴール左隅に蹴り込んだ。やや劣勢に中での同点弾だったので、後半にペースを掴むものと期待が膨らんだ。

 だが、後半に入った直後に神戸が鳥栖を突き放してしまう。前線でのパスミスから奪ったボールを、朴が鳥栖DFを引き付けて絶妙のタイミングで近藤に送った。この得点で、中盤でボールを支配していた神戸は勢いつき、神戸の早い出足に戸惑っていた鳥栖は大きなハンディを負うことになる。ドリブルに冴えを見せる蒲原やスピードのある廣瀬の投入が結果を出すことなく、駄目押しとなる3点目が神戸に入ると、鳥栖はなす術もなく終了の笛を聞く事になった。

 鳥栖は後半開始から、ボランチの高橋に代えて蒲原を左MFに入れ、左サイドから山口を中に入れた。尹と山口が初めてボランチを組んだ。48分には怪我の金裕晋に代えて広瀬を左DFに入れ、左サイドから吉田を中に入れた。飯尾と吉田が始めてCBを組んだ。66分にFWに鈴木を入れるまでは、新居と日高の初のツートップで戦った。初めてのコンビでDF・MF・FWを形成したことになる。松本監督の意図した組織は機能したのだろうか。
サッカーのチーム戦術は、個人戦術(技術)の集合体であるグループ戦術が機能してこそ成り立つスポーツではある。DFとMF、MFとFW、右サイドと左サイド・・・。それぞれの連携に意思がなければ、チームは機能しない。

 松本監督は「個人の技術に差は感じられなかった」と振り返った。ならば、この勝負のターニングポイントはどこにあったのだろうか。バクスター監督は「試合ではあらゆる状況に対応しないといけない。それが神戸は鳥栖より出来た」と総括した。あらゆる状況に対応した神戸が当然のごとく勝ち点3を得た。

サッカーは本当に難しい。

以上

2006.03.18 Reported by サカクラ ゲン
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