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【J1:第25節 F東京 vs 新潟 レポート】平山デビューも連敗抜け出せず、F東京は新潟の前に撃沈(06.09.30)

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9月30日(土) 2006 J1リーグ戦 第25節
F東京 1 - 4 新潟 (15:03/味スタ/24,136人)
得点者:'10 川口信男(F東京)、'12 鈴木慎吾(新潟)、'17 松下年宏(新潟)、'74 松下年宏(新潟)、'83 エジミウソン(新潟)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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 試合終了間際、この日フル出場を果たすこととなった平山相太の足から放たれたシュートが、ゴールの枠をわずかに逸れていく。3分間のロスタイムを経て、味の素スタジアムにレフェリーのホイッスルが鳴り響く。F東京が新潟に完敗した瞬間、そして同時に泥沼の6連敗を喫した瞬間だった。

 F東京の倉又寿雄監督は、憮然とした表情で試合を振り返り、「完敗。攻守の切り替えが遅く、全部同じような形で失点することになった」と切り捨てた。また、戸田光洋は「得点した時間は非常によかったが、失点した時間が非常に悪かった」、伊野波雅彦も「また一から出直します」と話すなど、選手たちも厳しい敗戦に力なくコメントを述べるしかなかった。

 エジミウソンと田中亜土夢。この日、F東京のDFラインをあらゆる手段で翻弄した、新潟が生み出した新たなるデュオ。この日のF東京にとっては眩ささえ感じるこの両選手に、サイドの鈴木慎吾、松下年宏が次々と絡んでいくと、ホームチームが失点するのは時間の問題に思われた。

 だが、先に点を奪ったのはF東京。GK土肥洋一のFKからのロングフィードを、平山が190cmの長身を活かして打点の高いヘッドで流す。戸田がエリア内で混戦を呼び込むと、最後は前節の鹿島戦において前半のみで途中交代の憂き目に遭った、川口信男が右足で強引にねじ込んでみせた。連敗脱出に向けて、待望の、喉から手が出るほど欲しかった先制ゴール。しかし、喜びも束の間の2分間だけだった。

 ゴール前で鈴木慎がドリブル突破からF東京ゴールを陥れ、さらに左サイドの田中の切り込みから右サイドの松下へパスが横断すると、ボールを受けた35番は右足を振り抜き、豪快にネットを揺らした。何をして良いか分からない。そこからの、F東京の選手たちはそんな状態にすら見えた。一向に有効な攻撃は生み出せず、守っても選手の多くが語ったようにセカンドボールを拾われ速攻を連発され、2次攻撃、3次攻撃に晒される。ゴールの予感、まして勝利の予感は漂うことなく、そしてさらなる失点を重ねた。

 新潟は後半に、松下がこの日2点目をスーパーなミドルシュートで決め、最後はエースのエジミウソンのPK弾で快勝劇を締めくくった。完勝。鈴木淳監督は試合後に「プロである以上、しっかり最後の90分までプレーしていく必要がある」と、集中が続かなかった選手たちの課題を口にしたが、実際にプレーした選手たちは間違いなくこの試合に大いなる手応えをつかんだはずである。

 この日勝負の分かれ目とも言える失点直後の同点弾を叩き出した鈴木慎は、「苦難の時期を乗り越えたかはまだ分からないが、皆もがき苦しみ、それをなんとかしようという思いでプレーしている」と語り、内なる自信を湛え喜びを噛み締めていたように見えた。

「もう一人ひとりが戦うしかない」。試合後、壁にもたれかかり静かに語る藤山竜仁の姿が印象的だった。暗闇のトンネルに迷い込み、いまだそこから抜け出ることが出来ないF東京。一筋の光明といえば、やはり平山の存在か。1点目の起点となったプレーには、今までのF東京にはなかった新たなオプションとしてのスタイルを垣間見せてくれた。まさに正念場。今はただ、サポーターを含めてチームとしてひとつにまとまり、まだ見ぬトンネルの先を耐えて見据えるのみである。

以上

2006.09.30 Reported by 平松順二(ISM)

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