本文へ移動

今日の試合速報

第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待
第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待

J’s GOALニュース

一覧へ

【第86回天皇杯決勝 浦和 vs G大阪:G大阪レポート】浦和の3倍以上ものシュートを放つも1点が遠く。決定力不足に泣いたG大阪、決勝で散る。(07.01.01)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
●第86回天皇杯 決勝
2007/1/1(月・祝)14:02キックオフ/国立/46,880人
浦和 1-0 G大阪
得点者:87'永井雄一郎(浦和)
----------

試合後、サポーターの元に挨拶に行き、涙を流したDF宮本が言う。
「ジクソーパズルでいい形を作っているのに、あと1つ駒がどこにいってしまったんだろう、というような試合だった」

今季4度目の対戦となった浦和との天皇杯決勝は、まさにその言葉が、ぴたりと当てはまる結果となった。G大阪が放ったシュートは前半11本、後半10本、計21本。浦和の3倍以上にも及ぶシュートを放ち、圧倒的優位に試合を進めたのもG大阪だったが、「あと1つの駒」である決定力がない。「試合そのものもガンバペースだった(MF家長)」にも関わらず、元G大阪のGK都築の気迫溢れるセーブもあってゴールが割れない。

17分、浦和DFネネを振り切って前線へ抜けたMF二川のシュートは枠をそれ、18、26分のFW播戸のシュートは今ひとつ迫力を欠く。34分、FW播戸のスルーパスにあわせて飛び出したFWマグノアウベスはドリブルで仕掛けてそのままシュートを放つも、狙いをすましたはずのボールは枠をとらえられず。

攻守のバランスを失う事なく、かつゲームのイニシアチブをとって優位に展開するも、最後の詰めの甘さを露呈する結果に。それでも「得点は必ず取れるという確信の中でゲームの流れを見ていた」と西野監督が振り返ったように、『先制』の雰囲気は明らかにG大阪にあった。だから正直、点を取るのも時間の問題だと思ってもいた。

だが、サッカーの恐ろしさとはこういうことを言うのだろう。
後半も引き気味の浦和に対し、立ち上がりから攻勢に仕掛けるも、ゴールが遠い。再三にわたるコーナーキックのチャンスも、浦和の堅いディフェンスの前に決定打へと繋がらない。G大阪らしく、人とボールを動かすムービングサッカーを示し続ける中、効果的に前線にあがったDF宮本が、相手DFの合間を縫うように好機を伺っていたMF二川が、『ゴール』への気持ちを前面に押し出したFW播戸がシュートを狙うも、時間が過ぎていくばかり。
70分を過ぎたあたりから西野監督は時計を気にしながら『動くか、動かないか』の選択に頭を悩ませているようには見えたものの、メンバーは交代しない。逆に浦和は62分にMF平川に代えてMF長谷部を、76分にはMF小野に代えてFW岡野を投入。前線にフレッシュな顔ぶれを加えることで、好機を見いだそうとする。

その交代が功を奏する形で先制点を奪ったのは浦和だった。87分、MF長谷部のパスを右サイドで受けたFW岡野がG大阪DFを振り切り中央へパス。それをFW永井が右足で決める。後半だけで数えれば、これが浦和がこの日得た2度目のシュートチャンス。そのわずかなチャンスをきっちりとゴールに結びつける形で先制点を奪う。残り時間はロスタイムを含めても5分強。攻撃の手を緩めないG大阪は、その間、ペナルティエリア付近で、積極的な仕掛けからファウルを誘い、2度のフリーキックを放つも、1本は浦和GK都築ががっちりとセーブし、もう一本は枠をそれる。その直後に国立競技場に響き渡った試合ホイッスルの瞬間、リーグ最終戦と同じ悪夢がG大阪に降り掛かった。

またしても敗れなかった『あと一歩』の壁。どれだけいいサッカーをしても、どれだけ内容で上回っても、どれだけ相手より多くのシュートを放っても、サッカーはゴールを取れなければ、勝てない。ジクソーパズルは、全てが完璧に揃わなければ完成しない。その恐ろしさを、突きつけられた2007年の幕開けだった。

以上

2007.01.01 Reported by 高村美砂

※浦和レポートは【こちら】
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サッカーのポジション解説
サッカーの試合時間・タイムルール
インテンシティ
オフサイド
ビルドアップ

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第10節
2024年4月27日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/04/25(木) 00:00 ハイライト:奈良vs広島【ルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦】