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【J2:第3節 東京V vs 富山】プレビュー:今季初勝利を巡る戦い。熟練された楚輪サッカーに対し、新生・東京Vはどこまで自分たちのスタイルを出せるか(09.03.22)

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3月22日(日)J2 第3節 東京V vs 富山(16:00KICK OFF/味スタ
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:柱谷幸一、実況:野村明弘、リポーター:高木聖佳)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム

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先週に引き続きホームゲームとなる東京Vは、今節こそサポーターの前での今季初勝利を胸に期す。
勝敗は別として、開幕・徳島戦、前節・C大阪戦とゲームを重ねるごとに内容は徐々に良くなっているだけに、残るは結果だ。まず1勝を挙げ、これからの戦いへの自信をつけたい。

立ち上げから4−3−3システムでチームを作り、開幕を迎えた高木琢也監督だったが、前節のC大阪戦では3バックの相手に対し4−4−1−1へとあっさりと布陣を変更。惜しくも敗れたが、選手たちも「トレーニングをしたことがほぼ全て完璧に出ていた」と指揮官を納得させる高い順応力を見せた。
迎える今節、システムを戻す選択肢も考えられたが高木監督は「悪くないから変える必要はない」と、前節と同じ布陣で挑む模様だ。
ポイントはズバリ「自分たちのやってきたサッカーをどれだけ出せるか」だと、監督・選手全員は口を揃える。相手の富山とはクラブの規模、選手個々の経験値から考えても東京Vが数段上回るのは事実だろう。だからこそ、「相手より貪欲に走って、汗かいて、攻めて、守って勝つ」(高木監督)ことが至上命題となる。

そこで鍵を握るのが、トップ下での出場が濃厚のMF柴崎晃誠だ。「面白い」と抜擢した高木監督は大きな期待を寄せる。トップを張る大黒将志との相性も「合うタイプ。ボールコントロールもできるし、ミドルも打てる」と及第点を与えている。柴崎本人も「まだまだです」と自分にダメ出しをしながらも、パスについては「DFラインの裏や空いたサイドに空いたスペースを狙いたい」と話し、ミドルシュートも連日残って練習するなど非常に意欲的だ。大黒も「晃誠はもともと良い選手。パスも上手いしやりやすい」と大歓迎だ。
監督はチームの課題の1つに「攻めきること」を挙げている。「それは僕の去年からの課題でもある」(柴崎晃)、「パスを待っているだけじゃなかなかチャンスはこない。自分からボールに絡みに走りまくりたい」(大黒)がどれだけシュートにこだわれるか。大きなポイントとなる。

また、2ボランチになったことでカバー力のある菅原智とコンビを組むMF河村崇大がより攻撃的に出られるようになったことも、『攻撃的サッカー』を掲げる高木監督にとっては心強い。実際、「スガさんがバランスをとってくれるから攻撃への意識が高まった」という河村は前節、アシストも記録している。中盤からの前を意識したプレーはこの試合でも重要な役割を担いそうである。

味の素スタジアムにのり込む富山にとっては、‘東京V’という古参クラブとの対戦は何よりのモチベーションになっていることだろう。
J2初参戦にもかかわらず、開幕戦で強豪・福岡と引き分け勝点「1」、前節は愛媛からJ初ゴールを奪っており、2試合の成績1分1敗、得失点−1は東京Vと全く互角である。日本代表経験を持つ選手など名の知れた選手を有する東京Vからの「1勝」は、ただの1勝には止まらないはず。臆することなく自分たちのサッカーをぶつけるのみだ。

中でもこの対戦を心待ちにしているのが、今季東京Vから移籍加入したDF足助翔だろう。残念ながら出場機会がないまま古巣を去った。自身の成長を証明するためにも、元チームメイトの攻撃をシャットアウトしたいところだろう。
その足助とのマッチアップを、大学時代の先輩・柴崎晃(東京V)も非常に楽しみにしている。「メチャメチャ強い」と後輩の守備力の高さを知っているだけに、なおさら対抗心を燃やす。
昨年1年間、サブ組として連日トップチームの対戦相手を務めてきた足助は、東京V選手たちの特徴は熟知しているに違いない。昨季で培った経験を、今こそ披露する時だろう。

攻撃面では、敗れたものの前節は愛媛の16本に対して20本ものシュートを放つ積極性を見せている。そのアグレッシブさを東京Vの若いDFラインにフルに発揮すれば、得点機が訪れる可能性も少なくないかもしれない。みどころの1つとなりそうだ。

JFL時代も含め何本も富山の映像を観て分析をしたという高木監督は「メンバーがほとんど変わっていないだけに、非常にまとまったチーム。全員で一生懸命守ってくるし、やるべきことを的確にやってくる」との印象を抱く。
前節が優勝候補・C大阪との対戦で、今節がJ2初挑戦のチームという意味では、最も恐いのは気の緩みといえるかもしれない。
だが、「どこも本当に強いんです」と柴崎晃が話していた通り、初挑戦で失うもののない相手こそ最も戦いづらい相手だということは、2年前のJ2経験ですでに痛感している。
東京Vに気持ちの緩みはない。

どちらも、勝てば『今季初勝利』だ。勝利にこだわった、激しい闘いを期待したい。

以上

2009.03.21 Reported by 上岡真里江
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