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【ヤマザキナビスコカップ 広島 vs 清水】広島側プレビュー:初のベスト4進出を果たした広島が、初の三大タイトル獲得へ燃える「日本平」という大敵との闘いの前に、まずは初戦必勝だ。(10.09.29)

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9月29日(水)ヤマザキナビスコカップ 広島 vs 清水(19:00KICK OFF/広島ビチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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ベスト4以上が8回を数える清水と、初のベスト4進出となる広島。ヤマザキナビスコカップにおける経験の差は、明白だ。ただ、経験が豊富な方が勝つとは限らない。それが勝負の方程式ならば、若者は永遠にベテランに勝てなくなる。

今季、清水とはリーグ開幕戦で闘った。前半に1点を先制、後半は清水の猛攻をしのぎにしのぐ。だがアディショナルタイム、セットプレーから大前元紀にプロ初得点をたたき込まれ、ドロー。先制し、ピンチをしのぎ、勝利目前までたどりついたのに、最後は若者にねじ込まれる。先日の対鹿島戦と似た展開だった。

とはいえ、1996年以降1度も勝っていないアウトソーシングスタジアム日本平(リーグ戦の対戦成績は2勝2分13敗。ヤマザキナビスコカップは1勝1分と悪くはないが、その1勝は1992年)と違い、広島ビッグアーチでの対清水戦は5勝4分3敗と決して相性は悪くはない。実は、広島でヤマザキナビスコカップの清水戦が実現するのは2006年以来2度目(0-1で清水勝利)。だが、その時も会場は広島スタジアム(現コカコーラウェスト広島スタジアム)。21世紀に入って以降、ビッグアーチで清水に敗れたのは、2006年8月12日の対戦のみだ。
ただ、負けていない一方で、勝ち切れてもいない。2001年以降におけるビッグアーチ決戦の戦績は2勝4分1敗。昨年は後半残り15分を除いて、ほぼ一方的にボールを支配したものの得点を奪えず、今年は前述のとおりアディショナルタイムで追いつかれた。日本平ほどのホームの優位性は、ビッグアーチにはない。

ただ、あと一歩で決勝にたどりつくという状況において、今さら「相性」とか「ジンクス」とかを語っても、何の意味も持たない。負傷離脱中の佐藤寿人や山崎雅人、ミキッチはもちろん、ストヤノフや森崎浩司らの出場も微妙な情勢と相変わらずチーム状態は厳しいが、決戦を目の前に嘆いたところで神様から温情を受けられるはずもない。第一、清水側にしても岩下敬輔が出場停止、藤本淳吾や市川大祐らの主力も負傷で試合出場が危ぶまれている状況だ。
現時点での実力と運。その両方を持つチームが勝つ。それがトーナメントにおけるシンプルな鉄則である。

それに広島には好材料もある。絶対的なエース不在の穴を埋める李忠成が、2試合連続ゴール中。佐藤寿人とは違ったスタイルのFW像を確立し、鹿島戦では高柳一誠・高萩洋次郎との関係は創造性にあふれていた。
そして中盤には、森崎和幸が復活。青山敏弘との「縦関係」を主軸としたダブルボランチは広島にとっての最強コンビで、バランサーの森崎和とアグレッシブな青山とのコンビネーションは、広島パスサッカーの心臓。さらに山岸智の復帰によってペトロヴィッチ監督が「我々の攻撃のポイント」と語るサイド攻撃のバリエーションにも期待が持てる。

それでも、経験値で勝る清水の牙城を崩すのは、容易ではない。ここ7試合で1勝1分5敗と調子を落としていること、さらに週末に鹿島との決戦を控えていることもあり、清水が主力の一部を休ませるという情報もある。だが、そこで登場してくるのは伊藤輝悦であり、広島戦では結果を出している枝村匠馬や大前といった能力の高い選手たち。山本真希も広島戦では決定的なチャンスにいつも顔を出してくる。選手層の厚みは、間違いなく広島よりも上だろう。

「ホームのアドバンテージは間違いなくあるし、それを活かしたい。一方で、この試合だけで全てが決まるわけではないから、落ち着いて試合を進めたいと思う」と語るのは、青山だ。その言葉は、0-1とホームでの敗戦からアウェイで2-1と逆転したG大阪との準々決勝によって、裏打ちされた。
ただ、ホーム&アウェイとアウェイゴール方式が採用された2006年以降、準決勝の初戦で敗れたチームの決勝進出はない。初戦で勝利すれば精神的にも優位な立場で第2戦の主導権を握ることができるし、何よりも広島には「日本平」という大敵が控えている。もちろん、ジンクスなどには論理的な根拠もないが、初戦を勝利して「引き分けでもいい」という気持ちで「魔物が住む」スタジアムへと乗り込みたい。

G大阪を準々決勝で撃破した後、ペトロヴィッチ監督は「あと二つ(準決勝・決勝)だね」と語った。だが、タイトル奪取という大仕事を成し遂げるまでには、その二つの山が高く高くそびえ立つことも、監督や選手たちは知っている。1993年、Jリーグ発足に参加した10チームのうち、3大タイトル(Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ・天皇杯)を獲得したことのないのは広島だけ。その屈辱の歴史を塗り替えるために、紫の戦士たちは強い決意を込めてピッチに立つ。

以上

2010.09.28 Reported by 中野和也
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