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【ヤマザキナビスコカップ 川崎F vs 仙台】プレビュー:望月達也コーチ(監督代行)にとって古巣との対戦。川崎Fは攻撃面の良さを継続し、守備での安定感を出したい。リーグ戦首位の強敵仙台をホームで迎え撃つ(12.04.18)

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4月11日に相馬前監督との契約を解除した川崎Fは、望月達也コーチが暫定的にチームを率いる状態が続いている。庄子GMはできるだけ早く監督を決めたいと話しているが、相手があることでもあり、新監督のチームへの合流は札幌戦以降になりそうだとのこと。

そんな川崎Fは望月コーチに率いられ、先週末のアウェイでのG大阪戦を迎えた。開始早々に先制点を奪うと、コーナーキックから追加点を上げて2点を先行。上々の滑り出しを見せたが、その後3失点してしまい痛恨の逆転負けを喫している。一時は2点のリードを持っていただけに悔やまれる敗戦ではあったが、その一方で、攻撃面で露呈していた課題の解消に向けて前進しており、選手たちの捉え方は前向きだった。

たとえば田坂祐介は「目指している方向には進んでいる。課題の攻撃のところで2点取れた。プラスの要素はある」と話し、手応えを掴んだ様子。また森下俊も「動きは出てきている。斜めに入ったりとか、連動した動きがある。そういうところは続けて行きたい」と述べていた。

ただ課題がなかったかといえばそうでもない。その最たるものが、3失点した守備である。その点について西部洋平は「イメージは良くなっている」としつつ「あとは攻守のバランスと個人の役割のところ。個人でやれていればG大阪戦は勝てたと思う」と話す。2得点できた攻撃については、ある程度バランスを崩してでも攻めた積極性があったから。その攻撃面での良さを残しつつ、守備でうまくバランスをとることが求められている。簡単なことではないが、チャレンジしなければならない課題だ。

監督交代や逆転負けといった出来事はチームにとって残念なものであるのは間違いない。ただ、その事実に引っ張られすぎると必要以上にチームが落ち込んでしまう。だからこそ、そうならないように無理にでも前を向こうとしている様子がこの仙台戦に向けた練習からうかがえた。「悪く捉えていない。逆転されてもネガティブには考えていないし、そう考えても良いことはない。みんなで切り替えようと話してます」との小林悠の言葉がチーム全体の意思を代弁したものになっている。

暫定監督の川崎Fが、ホームに迎えるのがリーグ戦で負けなしの首位を走る仙台である。この組み合わせについて「なんでこのタイミングで仙台なんだろうね」と苦笑するのは望月コーチである。というのも06〜07年に仙台を監督として率いていた経験があり「仙台を離れて何年もたちますが、お世話になりました」と当時を懐かしむ。そしてその仙台時代に共に仕事をしていたのが、現在仙台を率いる手倉森誠氏だったのである。

「(手倉森監督の)サッカーは緻密ですよね。(望月コーチが仙台で仕事をしていた頃の)サテライトチームの作り方もそうでした。またそこでプレーする選手も生きている。梁(勇基)頼みだった点の取り方も、今は変わってきた。人の組み合わせも面白いし、人を動かしていいサッカーをしている」と話す。そして「ぼくは手倉森兄弟(手倉森誠、手倉森浩の兄弟)に助けてもらった。ボク個人としてはリスペクトしています」と話していた。

そんな川崎Fは、ヤマザキナビスコカップの予選リーグ2試合で1分1敗の成績にとどまっている。今年と同じ方式で行われた過去の2大会を振り返ると、決勝トーナメントに進出するには、勝点は12あれば確実に勝ち上がれている一方で、11点の場合、予選敗退のチームもある。そういうことを考えると、この仙台戦はできれば勝利、最低限でも勝点1が必要な戦いとなる。

そうした状況の中で行われるこの試合について西部は「仙台は調子いいし、難しい試合になるのは当然」とある程度の苦戦を覚悟していた。ただ、チーム内の勝利への思いは強い。矢島卓郎は「ホームでリーグ戦連敗していますし、久しぶりに勝ちたいです」と話す。勝利するためには得点が必要となる。今季の仙台はここまでリーグ戦で5勝1分と唯一無敗を続けており首位に立っている。14得点はリーグ最多。6点の失点があるが、得失点差の8点もリーグ1位の成績である。ただしヤマザキナビスコカップでは浦和に1敗を喫しており、1勝1敗の勝点3にとどまる。そんな仙台は、ある程度選手を入れ替える事も予想されるが、果たしてどんなテンションで戦うのだろうか。

攻守のバランスの良さにより強さを実現する仙台の特徴は、相手がボールを持つ局面では、しっかりとしたブロックを作り穴を作らないこと。森下俊はそんな仙台について「みんなが守っている。全員が動いている印象」なのだと話す。そして守りきったあと「後ろから長いボールを入れて繋ぐ。ターゲットに当てた後のセカンドを拾ってくる」と話す。だからこそ、タテに入れたボールのこぼれをどうするのかが課題なのだと話していた。

全般的に仙台は厳しい相手だと話す選手が多かった中、面白い見方をしていたのが小林である。「仙台はハードワークがあるので、やりやすいかもしれない」と話す。つまり守備面でしっかりしている分、攻撃的に出ていけば相手はケアしなければならないはずだと言うのである。リーグ戦首位の仙台の強さにばかり注目すると、穴がないようにも思える。ただ、その強さの理由をしっかりと分析することで、相手のストロングポイントを逆手に取ろうという発想はおもしろかった。「自分がサイドで出たら、サイドバックとのマッチアップになる。自分が上がる事で嫌がらせることが出来ればいいと思います」という場面を小林が何度作ることが出来るのか。先発の可否やそのポジションを含めて注目したいところ。

川崎Fは公式戦ではリーグ第3節のC大阪戦以降、ヤマザキナビスコカップの2試合を含めて6試合連続で勝ち星がない。また、リーグ戦でもホームで2連敗中である。更にいうと、望月コーチはあくまで暫定監督の立場である。そうした状況ではあるが、試合は続いていく。公式戦での久しぶりの勝ち星のため。そしてナビスコカップ予選リーグを勝ち上がるために。そして、等々力での連敗を止めるためにもどうしても勝利したい一戦である。

以上

2012.04.17 Reported by 江藤高志
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