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【J2:第9節 神戸 vs 北九州】レポート:精彩を欠きながらも神戸がホーム5連勝。北九州は首位チームを最後まで苦しめた。(13.04.18)

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スコア2−1。シュート数は神戸19、北九州が12。全体をみれば、神戸がゲームを支配していたように思われる。だが、後半途中から出場した吉田孝行が「90分を通してあまりいい内容ではなかった。その中で前半2−1で折り返せたのはベンチで見ていてもラッキーなところはあったかなと思う」と振り返るように、数字以上に危ういゲームだった。

この日の神戸は、出場停止処分を消化させたポポが戻っていた。前節の富山戦で故障した橋本英郎に代わり、大屋翼がボランチに入る布陣。中2日の厳しい日程による疲れはみられたものの、これといった問題はなかった。

一方の北九州は、今季初先発のセンターバック渡邉将基やFW大島秀夫、MF小手川宏基など前節の福岡ダービーから先発5人を入れ替えた。この采配が吉と出たのは北九州だった。
前半、北九州は「トップに入ってくるボールに対してチャレンジ&カバーで、一人はしっかり競る、まわりはカバーするというのを、ボランチがしっかりプレースバックして起点を作らせない」(柱谷幸一監督)という決め事をしっかりとピッチで表現。ボランチの鈴木修人を起点に攻守の切り替えを早くし、両サイドハーフの小手川、森村昂太らのアーリークロスやワンタッチパスでリズムをつかむ。

対する神戸は最終ラインからビルドアップしていくが、安達亮監督が「肝心なところのラストパスだとか、中盤のど真ん中のところはちょっとミスが多かった。まだ完璧に出来上がっていないイメージ」と振り返るように、いい形でボールを前へつなげない。全体的に動き出しが遅く、パスコースに窮したボランチの大屋が相手に詰め寄られ、ボールを失うシーンも何度か見られた。

だが、意外にも先制点を奪ったのは、後手に回っていた神戸だった。前半24分過ぎ、マジーニョがバイタルエリアで相手2人を交わし、右サイドバックの奥井諒へ。奥井が中央へ入れた絶妙のアーリークロスによって神戸がこのゲーム最初のCKを得た。キッカーはマジーニョ。精度の高いボールが中央へ送り込まれると、それを河本裕之が頭で合わせた。一度はバーに嫌われたものの、こぼれ球に反応した小川慶治朗がきっちりとゴールへ押し込んだ。

これで流れは神戸に…と思われたが、なおも北九州が攻め立てる。失点直後には、中盤で森村がボールを奪い、それを小手川につないでビッグチャンスを作ると、前半30分には鈴木からの鋭いパスが小手川に通る。続く前半33分には、鈴木からの浮き球をFW渡大生がヘディングで競り勝ち、それを受けた大島が豪快なボレーで神戸ゴールをこじ開けた。これで同点。だが、その3分後の33分には北九州DFのミスパスを小川が奪い、それを走り込んだマジーニョに合わせて神戸が追加点を挙げる。結局、前半わずかシュート4本の神戸がリードして前半を折り返す展開となった。

後半は神戸がシュート15本、北九州が6本という数字からも分かるように、神戸がゲームの主導権を握った。その中で、3点目を奪えなかったことに課題は残るものの、河本裕之、小川慶治朗、田代有三らが負傷する中、集中を切らさずに1点リードを死守し、勝点3を手にしたことは大きい。一方の北九州は「もったいない失点というか、ちょっと残念な失点だった」と柱谷監督が会見で話したように、パスサッカーで神戸を圧倒する時間帯もあっただけに、前半の2失点が悔やまれる結果に。

とはいえ、これが首位と下位の差でもある。冒頭で記した神戸・吉田孝行のコメント「90分を通してあまりいい内容ではなかった。(中略)ラッキーなところはあったかなと思う」には続きがある。
「ただ、少ないチャンスでも、しっかり決めているから2−1で折り返せたと思う」

ゲーム内容は修正できても、取り損ねた勝点を取り返すことはできない。悪い中でも勝点を積上げることがJ1へとつながる。中2日の過密日程でつかんだこの勝点3は、シーズン終盤に3以上の価値が出てくるように思う。

以上

2013.04.18 Reported by 白井邦彦
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