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【J2日記】岡山:今季の岡山を漢字ひと文字で表すと…〈選手編〉(13.12.10)

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(C)尾原千明

12月8日、岡山の2013シーズン最後のトレーニングが行われました(最初はサポーターのほうを向いて記念撮影)

(C)尾原千明

最後はサポーターを背にして、サポーターも一緒に記念撮影

先日、岡山のサポーターとファンにとっての「今季の漢字」を「J2日記」にまとめましたが、その続編〈選手編〉をお送りします。
今季の岡山を漢字ひと文字で表すと…〈サポーター編〉


もっとも多かった回答が「悔しい」の「悔」でした。荒田智之選手はこう話します。「1文字で表すのは難しいけど、『悔』っていう字でしょうか。J1昇格プレーオフに行けなかったこと。個人的にケガをしたこと。最後はあまり試合に出られなくて、チームに貢献できなかったことも悔しいです」。今季ルーキーながら、出場機会を掴んだ島田譲選手も同じ漢字を選びました。「チームの目標達成に貢献することが一番の課題だったので、最初に出てくるのは悔しさです。質の部分で、もっとできたという気持ちが強いです」。田所諒選手は「悔しかったですけど、自分自身は目一杯やれたかなという気持ちがあるので、その両方をぴったり表現できる漢字があればいいんですけど…。まあでも、『悔しい』っていう字ですね。初めて成績の下がった年だったんで、サポーターも悔しかったと思います。でも来季、それを糧に頑張ればいいだけなので」。

次に多かった回答は、「難」。押谷祐樹選手は、「良い時も、悪い時もあったから」と言います。植田龍仁朗選手は、「J1昇格プレーオフに進出することも、1勝することも、いつも良いコンディションでやることも、難しかったです」。竹田忠嗣選手は、ほかの人が挙げた漢字を聞いて、「けっこうネガティブなのが多いですね。じゃ俺、違う路線でいったほうがいいかな」と前置きして考えてくれましたが、「『難』って言ったの誰ですか? 俺も、それ思いました。どのチームにもシーズンに波があると思うんですけど、うちは乗りきれない時期が多すぎた。最後はプレッシャーと戦って、そこで結果を残すことができれば、自分たちで掴めていたと思うんです。でも結果としてターニングポイントで勝てない難しさとか、一生懸命やっても勝点3を取れない難しさを感じたシーズンだったと思います。でもホーム最終戦や最終節で負けてもサポーターは応援してくれて、今季のポスターに『岡山がひとつになるとき、夢は必ず叶う』とありましたが、サポーターと選手の絆が深まっていると思いました」。

中林洋次選手が挙げたのは、「失」という漢字でした。「〈サポーター編〉を読んで、いろいろ考えたんです。でもひねったものは見つからなくて。今季は失点が増えて、J1昇格プレーオフにも行けなかったので、プラスの発想は出てこなかったです」。それでも今季終盤に、追い詰められた状況の中でゲームをしたことは、経験として得るものも多かったとも話してくれました。

選手たちの反省はまだまだ続きます。後藤圭太選手は、「ふっと思い浮かんだのは、『情けない』っていう言葉です」。「悔」、「難」、「失」と続いたところで、「情けない」…。こうなると、「もうちょっとポジティブなものはないですか」と小声でリクエストしたくなります。そこで後藤選手が考え出してくれたのが、「差」という漢字。「上位にいたチームにも勝てていたし、あとは技術的にも精神的にも、『差』を縮めるためにも上げていくしかないということを感じた、という意味で」。

今季、クラブに復帰した選手がいます。膝のケガによる引退から約1年半後の今年5月に現役復帰し、ホーム最終戦でゴールを決めた妹尾隆佑選手です。「やっぱり復活の『復』です。でもうまくいかないことのほうが多かったです。もっとチームに貢献したかったので悔しかったです」。近藤徹志選手も「『復』は俺も近いですね。じゃあ俺は「耐」。個人的に試合に出られない時期もあったし、出るために耐える時期もあったし、チームとしても引き分けが多かったり、結果がなかなか出ない時期があったので」。それは「来季のための『耐』?」と聞くと、「そういう1年だったと後に思えるよう、来季は飛躍したいです」と答えてくれました。

タイミングよく話が聞けた選手にだけ、「今季の漢字」を挙げてもらいましたが、何人かの選手は「宿題にさせてください」と持ち帰りました。石原崇兆選手も宿題組でしたが、別の日に聞いてみると、「そうですね、忘れてました」との返事。「中林選手も久木田選手もちゃんと覚えて考えてくれました」と伝えると、「あのへんと一緒にしないでください」と言いながらちょっと考え、「1文字ですよね。『未熟』の『未』。改善しなければいけないことがまだまだあるなと思いましたし、それはチームだけじゃなく、自分のほうにも。ゲームによってばらつき、波があるので、まずそれをなくして、決められるところをちゃんと決めたいですし、まだまだ成長はできると思っています。練習して伸ばせるところを伸ばしたいです」。

ところで〈サポーター編〉で、「石・原」と答えたのは誰か、と問いかけましたが、その答えはみなさんの予想通り、千明聖典選手でした。このことを石原選手に伝えると、にやりと笑い、「PKの失敗とか、俺のせいで負けたとかそんな話でしょう? もう散々いじられてますから」と余裕の表情でした。そういったことも含めて成長したいという話でした。この「いじり」については誤解がないよう、中林選手の言葉を付け加えておきます。「今季、専用練習場ができて、クラブハウスでごはんを食べながらとか、お風呂でみんなと話す時間が増えました。まあ千明とかタダシ(竹田忠嗣)とかがいじりながら、あの感じで。おもしろいプレーがちょいちょいあったりするとね、必ず千明がちょっかい出してくるんでね。自分のことも自虐ネタで言ってましたけど、そういう雰囲気、そういう時間があるので、悶々とひとりで考え込むんじゃなく、いじられながらっていうね」。

「今季の漢字」〈選手編〉、トリは久木田紳吾選手です。「一歩の『歩』。目標を達成できなかったシーズンですが、将来的に見れば、この1年も確実に歩んでいた1年だった、と思えるようにするという意味での『歩』です」。意思を込めた1文字です。今季、アウェイの神戸戦で、84分と85分に2得点を挙げた久木田選手に改めてその時のことを話してもらうと、「とにかく点を取らなきゃしょうがない状況だったんで、どんどん前に前に、っていう姿勢が点に繋がったんだと思います。最後まで諦めない、ゲーム終盤に得点の多い岡山らしさは出せたのかなと思います。あとはサポーターですね。めちゃくちゃ多く来てくれていて、後半はサポーターに向けて攻める側だったので」。シーズン終盤の3連敗については、チームよりも「自分の不甲斐なさを感じる」と話し、「そういったことを含めて、着実に歩んでいたシーズンだったとしたいです。そうしなくちゃいけないし、そう思いたいというか。今年成長が実感できなかったわけでもないし、(後で振り返ってみると)着実な1年だったと思えるようにしたいです」。

以上

2013.12.10 Reported by 尾原千明
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