1月31日（金）に行われた、総会・臨時理事会後記者会見での村井満Ｊリーグチェアマン コメント
本日の総会および臨時理事会にて、新しくチェアマンに就任することになりました。あらためて、宜しくお願い致します。
Ｊリーグはこの20年間で大変な発展を遂げております。本田選手、香川選手を例に挙げるまでもなく、Ｊリーグで活躍した選手が数多く、世界でも活躍しています。今年、ブラジルで開催されるＦＩＦＡワールドカップでも、その躍進が期待されるわけです。
一方でＪリーグは、どんどん次なる選手を育て、Ｊリーグ自体の活性化をもっともっと進めていきたいと考えています。Ｊリーグに寄せられる期待はとても高く、日々、それを実感しています。近年、グローバル化、また東京の一極集中の経済ということもいわれます。今年はＪ３リーグもスタートしますが、日本の隅々まで、地域の活性化、スポーツ文化を振興していくという観点で、Ｊリーグに期待される部分が非常に大きいと実感しております。
もう少し具体的にいいますと、我々はサッカーを生業としますので、ピッチ上のクオリティをもっともっと高めていく。フェアで魅力的なサッカーをもっともっと盛り上げていく。それからスタジアムを中心とした観戦環境の改善策も進めていかなくてはいけない。選手・コーチの育成もあります。リーグ経営をしていくスポーツマネジメントの人材育成も重要です。それから地域のサポーターやホームタウンの皆様、メディアの皆様、多くの方々とのコミュニケーションのあり方も、考えていかなくてはいけないテーマです。そしてパートナーをはじめとする様々なステイクホルダー、こういった方々との話し合いをしていく必要もあります。
いずれにしても、様々な対応について、複合的に難易度が増す中で、それをブレイクスル―していくためには、やはりＪリーグのボードメンバーにプロフェッショナルを集めていくことが重要なテーマでありました。大東前チェアマンともたくさん話をさせていただきましたが、私自身がトッププレイヤーであったわけでもなく、クラブ経験も浅いということもありますので、宮本恒靖さんもような元Ｊリーグ選手、そのほかの陸上、野球といったサッカー以外のスポーツ分野のプロフェッショナルの方々、サッカーに限らない総合スポーツ文化を広げていくことがＪリーグの理念でありますので、そうした見識の深い方もメンバーにお迎えしています。それから学術的な分野、企業経営の分野、メディアの分野、それぞれのプロフェッショナルの方々を新たにメンバーに迎えて、今日、チームを発足することになりました。
特任理事の山本浩さん、宮本恒靖さんには、我々のサッカーそのものについて社会に伝えていく役割もお願いしようかと思っています。私の大きなテーマは、一人でも多くの方々にスタジアムに来ていただくこと、新たな観客を増やしていくことだと思いますが、そういった観点も配慮した人事とさせていただいております。
今回併せて、Ｊリーグの中の組織変更も行っています。スピード感を重視し、若いリーグスタッフが自発的に意思決定ができるように、大幅な権限移譲を伴って三本部制という形をとりました。管理本部、フットボールに関する本部、事業・マーケティングに関する本部、この三本部が自立的に意思決定を進めていけるような体制に変更しております。私の隣にいます中野専務理事、大河常務理事、中西常務理事の3名には、もっと外へ出ていってもらいたい。パートナーをはじめとする社会の様々なステイクホルダーの元へ足を運び、そういった方々からの期待を受けて、指揮をしていこうと考えています。
いずれにしても、スピード感に溢れた新たなＪリーグを発足したいと思います。今日ここにお集まりの皆様には日ごろからＪリーグを盛り上げていただいていますので、皆様とのコミュニケーションも深めて参ります。
今後とも宜しくお願い致します。
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