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2008/08/06

2008年度 第2回Jリーグ・アカデミー コーチングワークショップ

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Jクラブの育成年代の指導者、育成責任者を対象とした「2008年度第2回Jリーグ・アカデミー コーチングワークショップ」が8月6日(水)、JFAハウスにおいて開催されました。今回の講師を務めたのは、ドイツサッカー協会(DFB)コーチングライセンス研修責任者であるベルント シュトゥバー氏(55歳)。U-17、U-20といった育成年代のドイツ代表を率いて、それぞれの世代のFIFAワールドカップTMに出場実績のある指導者でもあります。講義においては、今年6月に行われたEURO 2008TMの出場チームの分析を通した大会総括、育成年代のドイツ代表の取り組みについて解説を行いました。

EURO 2008TMの分析と聞くと、トップの代表チームにかかわるテーマと思いますが、シュトゥバー氏は「育成年代の指導者にとっても大切」と言います。DFBは大会を分析し、トップクラスのサッカーの傾向を知ることによって、あらためてドイツサッカーのストロングポイントを確認し、独自のサッカー哲学を確立しようとしており、そして、その哲学に基づき、選手の育成や指導者の養成が行われるからです。

興味深いのは、ドイツが「たぐいまれな技術を持った選手は生まれないだろう」(シュトゥバー氏)という認識に立ち、最後の1秒まで勝とうという気持ちを持ち続ける勝者のメンタリティーをストロングポイントと考えていることです。「ゲルマン魂」の言葉で知られる不屈の精神によって、ドイツは過去のFIFAワールドカップTMなどの重要な局面でドラマチックな勝利をつかんできました。シュトゥバー氏によれば、「このメンタリティーを早い年代から植え付け、伸ばしていこう」という指導が行われているそうです。

こうしたメンタリティーを身につけることも含め、DFBが重視しているのは試合を通じた、あるいは実戦を意識した指導です。シュトゥバー氏によれば、技術についても「試合の中で使えるかどうかが重要」で、「ゴールがあること」「攻撃方向が明確なこと」「相手がいること」の三つが大切な要素となり、「対面パスよりも、ゴールに向かっての2対1の練習を重視する」そうです。かつては、試合に必要となる判断力や技術はストリートサッカーで養われてきましたが、現在の社会環境ではその機会も減りました。そのため、ストリートサッカーの要素を取り込んだトレーニングが必要になるということです。

育成のシステムについては、子どもたちが全国に散らばる約350カ所の拠点で年代ごとにトレーニングを行い、優秀な選手が地域の代表となり、やがては各カテゴリーの代表に招集されるドイツらしい整然とした過程が紹介されました。そして、ここでも地域代表対抗戦を通して、勝利へのメンタリティーが強調されます。シュトゥバー氏は「選ばれて満足しているだけではいけません。最高のタレントを競わせ、刺激を与えます」と、その目的を語りました。また、注意すべき点として、「そのときに最高の選手を選ぶのではなく、タレントを見極めることも大切なポイント」と述べました。ドイツ代表でも、ルーカス ポドルスキ選手(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)やマリオ ゴメス選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)のようにU-17で頭角をあらわした選手もいれば、ミヒャエル バラック選手(チェルシー/イングランド)、ミロスラフ クローゼ選手(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)などU-20になって初めて代表入りした選手もいます。早熟型か晩成型か、それを判断するのも指導者の大切な資質といえるでしょう。

こうした育成のスタイルは「ドイツに合ったシステム」とシュトゥバー氏。「学ぶことは必要ですが、真似をする必要はありません。各国がそれぞれの哲学、ストロングポイントを生かし、独自のシステムを構築することが重要」と語りました。そして「より大切なのは、試合を数多くこなし、サッカーそのものを理解すること」と、講義を締めくくりました。

Jリーグ・アカデミー コーチングワークショップは、世界各国の指導者がそれぞれの地域の歴史、実情、自身の経験に基づき培った指導の哲学や理論を、Jクラブの育成に役立てようと始まった企画です。受講者の皆さんには、「それぞれのクラブに持ち帰って、クラブの方針をしっかりと整理し、指導に生かす」(山下則之Jリーグ技術委員長)ことが期待されています。そうした活動の積み重ねから、Jリーグの目指す「日本型育成システム」が確立されていくはずです。

◎第1回Jリーグ・アカデミー コーチングワークショップ 開催レポート»

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