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2008/10/07

磐田市にてJリーグホームタウン会議を開催

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 Jリーグは2008年10月7日、8日の2日間、静岡県磐田市においてJリーグホームタウン会議を開催しました。Jリーグ各クラブのホームタウン担当者が一堂に会してホームタウン活動について話し合うこの会議は、年2~3回の頻度で実施されており、通常はJリーグ事務局があるJFAハウスにて開催されています。今回は、通常の会議議題に加え、芝生化に関する取り組み事例を実際に視察し考察を深める目的として、小中学校グラウンドの芝生化に積極的に取り組んでいる磐田市での開催となりました。

 1日目は磐田市および磐田市振興公社の担当の方によるプレゼンテーションが行なわれました。磐田市の生活文化部スポーツまちづくり推進課の永田幸義課長からは、「磐田市では『スポーツのまちづくり基本計画』の重点整備テーマの一つとして、小中学校グラウンドの芝生化を進めています。グラウンドの芝生化は子どもの体力向上や、子どもたちが安全にスポーツをできる環境づくりを促進すること、砂塵の飛散防止、地域との交流促進を考えて進められているものです」と、磐田市が旗振り役となって進める芝生化の意義について説明して頂きました。

 また、磐田市から芝生の整備を委託されている磐田市振興公社体育振興課の神谷信行主任技師より、コアによる芝生化、蒔き芝による芝生化の手法などに関して詳細に解説をしていただき、参加した各クラブの担当者からは芝生の維持管理方法や費用、芝生の使用状況などについて、熱心な質問が相次ぎました。 

 2日目は参加者全員で、実際に芝生化されている磐田市内の小学校を視察しました。

 04年度に磐田市のモデル事業として校庭の芝生化を始めた磐田市立東部小学校では、グラウンドの2カ所に分けて約2,800m2を芝生化しています。参加者は綺麗に刈り揃えられた芝生の上を、その感触を確かめるように一歩一歩踏みしめながら、「これなら子どもたちも走り回りたくなるなあ」、「予想以上に大きなエリアが芝生になっていてビックリした」などと発言していました。芝生にしゃがみ込んで、実際に芝を手に触れる姿も多く見受けられました。

 説明をして頂いた吉田幸男校長と照澤一磨教頭によると、維持・メンテナンスに必要な芝刈り機や肥料散布機などの費用は学校ではなく教育委員会が負担をし、整備を行なったそうです。また、日々のメンテナンスは小学校の職員が担当、週に1度を目安に芝刈りをし、刈り取った芝は振興公社が集めてくれています。さらに、この小学校では高齢者の方々を中心とした「芝生守り隊」というボランティア組織が土、日の散水を担当してくれているそうです。

 また、04年にヤマハ発動機ラグビー部が指導にきてくれたことがきっかけで、芝生を使ってタグラグビーを始めるようになり、全国で準優勝するまでの実力校になったとのことでした。県内メディアでも「タグラグビーと芝生」について大きく取り上げられたそうです。同校のスローガンは「日本一を目指す」学校づくり。「タグラグビーでも芝生でも日本一を目指したい」と吉田校長は語ってくれました。

 芝生化された小学校2校目は、昨年校庭の2100m2磐田市立磐田中部小学校を視察しました。この面積はこれまで磐田市で行われた芝生化の中で、1カ所当たりの面積としては最大とのことです。2007年の芝生開きの際には、Jリーグ百年構想メッセンジャーの城彰二氏、Mr.ピッチ、さらにジュビロ磐田からも中山選手などが駆けつけました(参考:2007.9.19ホームタウンレポート)。視察団の一行がグラウンドに到着すると、芝刈り機に乗って登場した兼子修美教頭が芝生化の経緯やメンテナンス方法を詳しく説明してくれました。芝刈りと同じく大切な散水は、地下水を汲み上げ、プールに供給する配管に脱着式のスプリンクラーを取り付けて実施しているとのこと。芝生にトラブルが生じたときは、磐田市振興公社の神谷主任技師が来校して対応してくれるため、大きな問題もなく維持管理ができるのだそうです。磐田市の担当者からは「スタジアムではないのだから、多少雑草が生えても気にする必要はない」と言われるそうですが、管理をしていると兼子教頭自身も芝生に愛着がわき、「雑草が許せなくなるものですよ」と、芝生への想いを微笑みながら語ってくれました。

 また、以前は風の強い日に校庭の砂塵が舞い上がってしまうため、近隣から苦情が寄せられていましたが、芝生化によってそうした苦情もなくなったそうです。上空からも見つけやすく、離着陸時に砂塵が舞わないことから、ドクターヘリもこれまで10回、このグラウンドに降り立っており、こういった面でも地域に貢献しているとのことでした。

 参加者は芝刈り機や用具庫、スプリンクラーなども細かく観察してカメラに収めたり、兼子教頭に質問をしては熱心にメモを取っていました。

 校庭の芝生化を始める時にだけサポートをするのではなく、日常的な維持管理の部分にまでしっかりとサポート体制を敷いているのが磐田市の大きな特徴でした。今回は2日間に渡って磐田市の小中学校の芝生化の実情を知ることができましたが、参加者が視察で得たことをそれぞれのホームタウンで活かすことで、Jリーグが推進する校庭やグラウンドの芝生化がさらに広がっていくことでしょう。

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