７月８日～８月２日にかけて、横浜Ｆ・マリノスジュニアユース追浜Ｕ－１４所属選手２０名を対象にＪリーグ版よのなか科を実施致しました。横浜Ｆ・マリノスでは２０１０年度からこの活動を行っています。
今年度のプログラムの進行役は横浜Ｆ・マリノスプライマリー追浜Ｕ－１０担当の戸塚 朗仁さん。
全５回のプログラムでクラブの経営・Ｊリーグの理念・サッカーをとりまく職業・それぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」・選手自身の５年後のキャリアイメージプランについて授業を行いました。
第１回目の「Ｊクラブをとりまく”お金”から仕組みを考える」では、日産スタジアム内を撮影した映像を流し、その中でどんな”お金”の収入と支出があるのかを考えてもらいました。選手たちは映像をみながら書くといった同時進行に苦労していました。授業の最後には横浜マリノス（株）代表取締役である古川宏一郎さんに来て頂き、横浜マリノス（株）という会社の概要・経営についての話をしていただきました。最後に古川社長から「将来、プレーを見るためにファンがスタジアムに足を運んでくれる選手になってほしい。」という言葉は特に選手たちの印象に残ったようでした。
第２回目の「Ｊリーグがめざすものを考える」では選手達に一つの答え・考え方だけでなく色々な角度から納得できる答え・考え方を導き出せるように挑戦しました。お互いにディスカッションをする中で選手達はＪリーグの理念・そして横浜Ｆ・マリノスの事を知るいい機会となりました。
第３回・第４回は”サッカーに関わる職業”についてでした。サッカーに関わる様々な職業を知る機会となり、選手達はプロサッカー選手以外になりたい職業について真剣に考えていました。そして第４回目授業では、「意志」「役割」「能力」を考えるというテーマの中で２名の方がゲストティーチャーに来てくれました。社内ゲストは横浜マリノス（株）ホームタウン・ふれあい事業部に所属の門脇由希大さん。自身のこれまでの経験から人とのコミュニケーションの大切さ。夢に向かって強い意志をもつことの大切さをお話ししてくれました。選手たちにわかりやすいようにとスケッチブックに自ら手書きをしてそれを元に話してくれたので選手たちも興味津々でした。そして社外ゲストは整体師をしている荻野俊さん。自身も数年前までサッカーコーチをしていたので、その時の話もして頂けました。コミュニケーション能力はどんな仕事でも必要だということ、そして苦手かもしれないけれども普段の勉強をしっかり取り組むことは、必ずサッカーにも良い結果としてはねかえってくるというお話しをして頂きました。お二人のお話から選手達は職業に対して取り組む姿勢・意識・考え方を深めることができたと思います。
そして第５回目の授業「自分のキャリアイメージプランを考える」ではＴＯＰチームＧＫの飯倉大樹選手がゲストとして来てくれました。サプライズでの登場ということで選手たちは興奮を通り越して緊張しきり。それを見た飯倉選手は選手たちに積極的に声をかけてくれたので場の雰囲気は一気になごやかなものになりました。飯倉選手はとにかくサッカーが好きであることが大切。夢に向かって悔いのない日々を過ごしてほしいと語ってくれました。選手たちにとってとても貴重な場になりました。
今回授業を重ねる中で、選手達は様々な視点で物事を考えられるようになり、思考がストップしてしまう時には周りの選手達が積極的に意見を伝えてあげる事により、選手自身の思考が広がりをみせて、自分のキャリアイメージプランをより明確にすることが出来ました。
今回の授業を機に、サッカーはもちろん「世界で活躍する人材育成」の手助けに少しでもなれたのであればうれしいです。今後の選手達の更なる活躍に期待しています。
写真提供／横浜Ｆ・マリノス
