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FUJI XEROX SUPER CUP 2016

2015/2/18(木)19:00

『全タイトル制覇』への第一歩【G大阪側プレビュー】

期待の新戦力のアデミウソンは、プレシーズンの実戦を重ねる中で着実に連係を高めている
期待の新戦力のアデミウソンは、プレシーズンの実戦を重ねる中で着実に連係を高めている

ガンバ大阪にとって今年最初のタイトルマッチとなる『FUJI XEROX SUPER CUP』。シーズン最初の公式戦だと考えれば、ベストパフォーマンスは望めないかもしれないが、それでも相手が昨年のタイトル争いを繰り広げたサンフレッチェ広島となれば、当然『勝利』への欲は強い。また、ここから始まる長い戦いに弾みをつけたいという思いもある。キャプテンの遠藤 保仁は言う。
「今年最初の公式戦なので、まずは今の時点でやれること、出せるものをプレーで発揮することを目指したい。シーズンの序盤は特に勝ちを重ねていくことでチーム状況がよくなっていくこともある。だからこそ勝って、1つ目のタイトルを獲れるよう、全力で立ち向かいます」

注目は新たな点取り屋として期待されるアデミウソンだ。2月14日に開催されたパナソニックカップの名古屋グランパス戦でも先発出場し、先制点につながるオウンゴールを誘発するなど存在感を発揮。本人も「まだまだこれから高めていかなければいけないところはたくさんある」とした上で「この時期の試合だと考えれば決して悪くない結果、内容だった」と自信をのぞかせた。

その自信を裏付けるのは、日を追うごとに深まりをみせるコンビネーションだろう。G大阪はこのプレシーズン、名古屋戦を含め、いろんな組み合わせを試しながら4つのテストマッチを戦ってきたが、試合を重ねるごとに宇佐美 貴史らとの連携はスムーズさを増している。あとは公式戦を重ねながら微調整を続け、結果に繋げていくだけだろう。
「常にゴールは狙っているが、一番に考えているのはチームの勝利。まずはガンバが勝つために、質の高い仲間とともに迫力のある攻撃をつくりあげたい」(アデミウソン)

そしてもう一人の注目選手はU-23日本代表にも名を連ねる井手口 陽介だ。昨年の夏過ぎからコンスタントに試合経験を積みあげてきたなかで、今季は「戦力として計算できる選手」と長谷川 健太監督からも大きな期待を寄せられている。井手口の主戦場であるボランチには遠藤、今野 泰幸という2枚看板がおり競争はし烈だが、ハードスケジュールや怪我人の状況も踏まえ、試合によっては今野をセンターバックで起用する可能性もある。となればボランチでの先発出場も十分に考えられるだろう。
「出場チャンスがあれば先発でも、途中からでも、結果を求めてプレーしたい。今季はこれまで以上に、攻守に走れる体力を備えつつ、攻撃の部分でもっとクオリティの高いプレーをしたいと思っている。昨年の広島戦では悔しい思いをすることが多かったし、タイトルも懸かっているだけに、絶対に勝ちたいと思う」(井手口)

G大阪には、この戦いを皮切りに中3〜4日での8連戦が待ち受けている。いきなりのハードスケジュールを強いられるが、この連戦で好発進できれば、今季、チームが挑む『全タイトル制覇』に向けて大きな弾みになる。そのための『勝利』を目指し、G大阪の2016年シーズンが幕を開ける。

[文:高村 美砂]

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