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【2006シーズン 戦力分析レポート:川崎F編】4位以内を目標に挑む、クラブ創設10周年のメモリアルイヤー。(06.02.15)

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【今季の見どころ】

昨季に残した8位という数字は、J1復帰初年度としては決して悪くはなかった。ただチームとしての目標を5位に設定していたこともあり、昨季を振り返った武田信平社長が述べた「残念な結果」が、クラブとしての共通の認識になっている。 
昨季の川崎Fは、ダントツの勝ち点を奪いJ2を圧倒した04年の強さがJ1の中で埋没した印象があるが、出遅れた序盤戦から体勢を立て直し、終盤戦にかけて結果を出しており、その点では評価ができる。8位という成績が故にインパクトに欠けていると見られがちだが、過去の多くの昇格チームと違い、シーズンが進むにつれてチームを熟成し、順位を上げたその流れ自体は悪くはなかった。  

そんな昨季をベースにチームが掲げた今季の目標はベスト4。昨季の目標自体も未達ではあるが、チーム全体が徐々にJ1の戦いに慣れ、結果を出す姿を見る中で実現可能な目標だとの認識に至ったのだろう。また客観的に見ても、昨季はシーズン序盤に取りこぼしが散見されており、それがなければ実現可能な数字だと考える。関塚隆監督の勝利へのこだわりは並大抵のレベルではないが、選手たちはすでにJ1の戦いにフィットしてきている。それらの事実を総合すれば、4位以内という目標は現実性を帯びてくる。 
また、川崎Fにとって今季はクラブ創設10周年の節目の年となる。ビッグフラッグ事業(詳細 http://www.frontale10th.jp/ )をはじめとして、クラブとして意味のある年として位置づけている。そうした年にあって、いわゆる2年目のジンクスを克服しようとクラブ全体で取り組んでいる。成績とともに観客動員の面でもさらなる上乗せを目指しており、その成果に注目が集まる。 
川崎Fにとって今季2つめの見どころとして、2年目のジンクス(観客動員と成績低迷)の克服と創設10周年をいかに盛り上げるのかという点を上げておきたい。  

【注目の新戦力】

●MF 6 マルコン 
●FW 16 鄭 大世 
●MF 30 木村祐志 
 アウグストの帰国と相馬直樹、久野智昭の引退に伴い左サイドの人材が一気に枯渇した川崎Fは、最大の補強ポイントとしてこのポジションを挙げていた。そういう意味で、アトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)から獲得のマルコンは注目したい人材だ。昨年FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005で世界一に輝いたサンパウロと南米代表の座を賭けてリベルタドーレス杯決勝を戦ったときのキャプテン。アルイテハドに移籍しながら、登録の関係でそのFIFAクラブワールドチャンピオンシップ本大会には出場できなかった。来日直後とのことで、いまだ動きに重さが見られるが、開幕までにはきっちりと仕上げてくるだろう。どこまでの働きを見せてくれるのか、大いに期待したい。 
また、新卒での新加入選手の注目株として、鄭 大世の名前を上げておきたい。新体制発表会見での強気な発言から一転して、キャンプ中は大学生のレベルとプロのスピードとの差を口にしていたが、関塚監督の期待は高い。熾烈なFW争いに名乗りを上げる人材となりそう。 
また川崎フロンターレU-18からの昇格組の1人である木村祐志にも注目。高いテクニックを持つ選手で、トップ下でのプレーが期待されている。ベンチ入り人数が2名増える今季、試合への帯同のチャンスは大いにあると言えるだろう。  

【日本代表へイチオシ】

●MF 14 中村憲剛 
昨年、クラブ史上初の代表キャップを刻んだ箕輪義信に続く人材としての筆頭格は、中村憲剛になるだろう。プロ生活4年目の中村はそもそも攻撃的なポジションの選手だったが、関塚監督によるボランチへのコンバートが成功。読みと優れたボディーバランスでボールを奪い取る守備面での貢献はもとより、最終ラインから受けたボールを、すばやく前線へとつなぐリンクマンとして川崎Fの攻守に渡るキープレーヤーの地位を確立している。またチャンスと見るや、一気に前線へと飛び込み、よりゴールに近いポジションで仕事をこなす嗅覚も持ち合わせており、チームの中核を成す選手として著しい成長を見せている。 
サポーターからの人気も高く、C大阪の森島寛晃的なスター性を持つプレーヤーだ。川崎Fの福家三男強化本部長もイチオシの選手だが、1つだけ気になる点がある。それが節目節目の大事なところでの体調管理のまずさだ。昨年は開幕直前、今年はキャンプ直前に体調を崩しており、気持ちの入れ具合と体調管理のバランスが取れていない印象がある。日本代表は、まさに1つ1つの試合がビッグイベントと言えるが、そうしたチャンスで気合いを入れすぎず平常心で臨むことができるかが中村の今後の大きな課題だと言えるだろう。今シーズンの川崎Fでコンスタントに試合出場し続けることができれば、ジーコ体制以後の日本代表への選出の可能性は高いと考える。スター選手を操る影のコンダクターとして、その勇姿を見てみたい選手だ。  

【開幕時の布陣予想】

昨季の川崎Fが採用していた基本フォーメーションに変更はない。その中でもジュニーニョ、マルクスのブラジル人コンビは不動。我那覇和樹のポジションも当面は安泰だが、昨季成長した黒津勝に加え、ルーキーの鄭 大世が都倉賢とともにこのポジションを狙ってくる。ストライカーらしく「ペナルティエリアの中で勝負したい」という鄭がどこまで頭角を現してくるのか、注目したい。 
左サイドのマルコンは、ケガや出場停止以外での欠場は考えられないが、そのマルコン不在時には西山貴永に期待したい。合宿から切れのよい動きを見せており、注目している。右サイドは激戦区。長年定位置に座り続けてきた長橋康弘に対し、森勇介岳人、茂原がポジション争いをしかける。安定感のある長橋に対し、破壊力のある森。バランスのある茂原と選手によって豊富なオプションを試せる。川崎Fにとっては戦術の選択肢が広がる状況と言えるだろう。ボランチは谷口博之と中村憲剛のコンビでほぼ決まりだが、ここに茂原、原田拓といった選手が絡む展開。 
最終ラインの伊藤宏樹、寺田周平、箕輪義信の組み合わせは今季も不動。ここに米山篤志、井川祐輔、佐原秀樹がポジション争いに挑む。昨季は試合終盤に寺田をフォアリベロにあげて佐原を投入する形が見られたが、そこに米山というオプションが加わって戦術的な選択肢は広がったと言えるだろう。 
GKは相澤貴志が最有力。ポジション争いが起きるとすれば、吉原慎也がその筆頭に来るだろう。  

Reported by 江藤高志


2006開幕直前 クラブ別キャンプ・戦力分析レポート
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