本文へ移動

今日の試合速報

第18節 6.16(日) 14:00KO 国立競技場 神戸vs川崎F 国立競技場に小中学生合計10,000名様を無料ご招待
第18節 6.16(日) 14:00KO 国立競技場 神戸vs川崎F 国立競技場に小中学生合計10,000名様を無料ご招待

J’s GOALニュース

一覧へ

【2006シーズン 戦力分析レポート:新潟編】鈴木新監督を迎えても、新潟らしい「アグレッシブなサッカー」は健在。J1に定着した今季、上位を目指す。(06.02.15)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【今季の見どころ】

今季、新潟のクラブスローガンは「新生〜新潟に生きる」。5年間指揮した反町康治前監督から鈴木淳監督が代わり、新たなスタートを切る。あらためて地域密着を意識し、一層地元に根付いたクラブになることを目指している。その舵取り役になる鈴木監督がどのようなサッカーを披露するかが、注目される。  

昨年、開幕時の選手全体の平均年齢は28歳。今季は25歳。新加入のDF永田充、FW矢野貴章、MF田中亜土夢ら各年代の代表経験がある若手選手もそろった。鈴木監督は2002年にU-17日本代表の監督を務めるなど、育成の分野で実績がある。前任のJ2山形でも若手を育て、2シーズン続けて昇格争いに加わった。 
就任時から口にしているのは「アグレッシブなサッカー」。若いチームを勢い付ける上でも必要な姿勢を表現した。そのベースになっているのは、実は反町前監督が築き上げた「ムービングフットボール」でもある。  

前監督と同様にキャンプからフィジカルを徹底して鍛え、人とボールが意識して動くメニューを課してきた。そこに明確に加わったのが、「論理的に考える」こと。ただ速く運ぶのではなく、どうすれば味方が有利な位置でボールを渡せるか。グアムキャンプでは狙いのないプレーがあると、すぐに練習を止めて選手に説明を求めた。答えられないときは状況判断の必要性を伝えた。一方で、たとえミスをしても考えての上のプレーなら拍手さえ送った。この強弱が選手の気持ちを同じ方向に向かわせている。 
こうした雰囲気はベテラン、中堅の再生も促している。14年目のベテランMF岡山哲也がその1人。名古屋から期限付き移籍してきた昨季は、リーグ戦12試合の出場に止まった。完全移籍した今季、キャンプ序盤から居残り練習を重ねている。練習試合でも自由な攻撃を任されるなど、持ち味が生きてきた。キャンプ中、右サイドバックとして起用されることが多かった海本幸治郎も、ボールを持つシーンが増えた。昨年、出場6試合と不完全燃焼だったが、今季にかける意気込みが新しい空気とマッチした。  

鈴木監督は成績の目標を7位以内と設定した。J1参戦3年目。もう初心者マークは取れた。クラブとしての歴史の浅さ云々は言い訳にはできない。数字での答えが求められる。 
「選手の実力がアップするかどうかは年齢ではなく、伸びしろがあるかどうか、プレーが出来るかどうか」(鈴木監督)。成長を促す指揮官の下、真価が問われるシーズンになる。  

【注目の新戦力】

●MF 32 田中亜土夢 
●DF 6 永田 充 
●FW 11 矢野貴章 
地元サポーターの注目を浴びているのが高卒新人のMF田中亜土夢だ。高校は群馬・前橋育英高に進んだが、中学までは新潟市内に在住していた新潟産のルーキー。昨年、特別指定選手としてチームに加わり、第33節名古屋戦ではスタメン出場も果たした。今季はU-19日本代表に選出され、2月のカタール国際ユース親善大会に参加。スタメンに名を連ね、優勝に貢献した。167cmと小柄ながら、豊富な運動量と果敢にシュートを狙いにいく姿勢は今までの新潟には数少なかったタイプ。フィジカル面ではまだ物足りなさがあるが、スタメンに名を連ねる日は遠くなさそうだ。 
今季の補強の目玉は、柏から移籍の元日本代表DF永田充。だが、グアムキャンプ中に右膝靱帯を損傷し、全治2カ月の診断。復帰は4月以降にずれこみそう。課題だったセンターラインの軸だっただけに、鈴木監督にとっても痛い離脱だ。正確なロングフィードはビルドアップに欠かせないだけに、完全な状態での復帰が待たれる。 
永田とともに柏から移籍してきたFW矢野貴章は未完の大器。まだ荒さはあるが、ヘディングの強さはキャンプの段階から秀でていた。若手の育成には定評がある鈴木監督の下で、どれだけ成長するか注目される。  

【日本代表へイチオシ】

●GK 21 野澤洋輔
新潟で、日本代表に最も近いのは、GK野澤洋輔。J2時代の2001年から正GKに。J2で通算131試合、J1では昇格後の2シーズンで45試合に出場し、昨年、一昨年とJOMOオールスターサッカーにも出場。華やかな舞台に立った。経験を着実に積んでいる。181cmと、GKとしては体格的に恵まれているとは言えないが、ボールに対する反応の速さは群を抜く。試合を重ねるごとに、キャッチングにも安定感が出てきた。 
今季、変化があったのは気持ちの部分。新潟在籍は7年目と最古参になった。年齢も27歳になる。チーム内でも中堅に位置する。「今年は自分から何かをしていかないと」。リーダーとしての意識が芽生えてきた。グアムキャンプの練習試合でも大声で細かく指示を出す場面が目立つようになった。守備の最後の砦であると同時に、精神的な基盤になろうとしている。 
これまで「代表」という言葉に対しては、あっさり「無関係」と意思表示していた。これからも新潟の守護神として、自分を磨いていく姿勢は変わりなさそう。ただ、そうして積み重ねてきたものが、周囲が放っておけないレベルになりつつあることも確かだ。  

【開幕時の布陣予想】

システムは4-4-2。GKの野澤洋輔は今季はフル出場が期待される。ディフェンスのポイントは両サイドバックだ。昨季まで左MFとして攻撃の起点になっていた鈴木慎吾が左、右にはサイドアタッカーとして突破力に定評がある海本幸治郎が右に入る。どちらも攻撃力はあり、どの位置からでも一気に駆け上がるスタイルが主体になりそう。一方でボランチ、両センターとの守備面の連係がカギにもなる。 
守備の安定が新潟の課題でもあるが、そのキーになるセンターバックは海本慶治と喜多靖。本来ならば永田充が加わる構想だったが、右膝靱帯損傷で大きく出遅れた。もっとも、喜多、海本慶ともカバーリング、ラインの統率は安定している。2人のプレーが新潟の守備の出来を左右する。 
ボランチは仙台から移籍のシルビーニョと、本間勲の2枚。ともに攻撃的なタイプだが、視野が広いためバランスはうまく取れそうだ。中盤の両サイドはファビーニョと寺川能人。運動量が豊富で、アップダウンの能力は十分にある。守備の意識が高いだけに、プレスやカバーリングでも力を発揮しそう。 
トップはエジミウソンと矢野貴章が有力。ただ、エジミウソンが右足の故障で出遅れたのが気がかり。矢野はポストプレーのほかに裏への飛び出しも魅力だ。  

Reported by 斎藤慎一郎


2006開幕直前 クラブ別キャンプ・戦力分析レポート
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サッカーのポジション解説
サッカーの試合時間・タイムルール
インテンシティ
オフサイド
ビルドアップ

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第11節
2024年5月3日(金)19:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/04/29(月) 13:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J1リーグ全ゴールまとめ【0427-0428】