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【2006シーズン 戦力分析レポート:甲府編】J1元年を戦う甲府。攻守に課題はあるが、チーム全員の力を結集できるか。(06.02.15)

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【今季の見どころ】

Jリーグ史上初めて、J1・J2入れ替え戦でJ1チームに勝って昇格を果たした甲府。サポーターにとって勝ち負けや順位はともかく、浦和、横浜FM、F東京、鹿島、G大阪などの人気チームがホーム・小瀬スポーツ公園陸上競技場にやってきて、我らが甲府と戦うという幸せを楽しめるシーズンになる。スタジアムの改修工事が終了し、バックスタンドからゴール裏に移る応援のグレードアップも楽しみだ。もちろん、平均予算約29億円(昨年度資料)のJ1で、予算約10億円の甲府が1年でJ2に降格すると想定して書いているのではない。まずは、日本代表選手を抱えるJ1の人気チームと戦うことができる幸せを楽しんでほしいと思うからだ。  

J1元年の甲府へ移籍してきた選手は、移籍金の発生しない選手がほとんど。つまり、契約を終了した選手から選んだということだ。「まずは黒字ありき」の甲府は、高額な移籍金を払うことが出来ないが、置かれた状況の中でベストの選択をしたと言える。 
その顔ぶれは、林健太郎(DF・東京V)、森田真吾(DF・水戸)、ビジュ(MF・鳥栖)、堀井岳也(FW・札幌)、そして、期限付き移籍で鶴見智美(MF・C大阪)とJFL・Honda FCから宇留野純(MF)を獲得。新卒選手では、松田勉(DF・中京大)、田森大己(MF・法政大)の2人。登録上のポジションで見れば、FW1人、MF4人、DF3人の8人。4-3-3のシステムで戦う場合は、FWとMF、MFとDFの登録上の境界が明確ではなくなるので、守備にやや偏重した補強と言えるのではないだろうか。昨シーズンは失点の多さに苦しんだだけに、理解できることである。その中で、経験豊富な林の獲得は大きな刺激になる。  

さて、甲府がJ1でどこまで通用するかということだが、チーム予算と順位が正比例するとは思わない。昨シーズン、J1チームとのガチンコ対決は、天皇杯4回戦の千葉戦(延長2-3で敗戦)と柏とのJ1・J2入れ替え戦2試合の計3試合。千葉戦は苦敗したが、内容ではJ1とJ2の違いを感じさせなかった。ボールポゼッション能力の高さ、少ないタッチ数で繋ぐパスワークはJ1でも下位に沈むレベルではない。ただ、実際に試合をしてみないと判らない部分がある。だからこそ、2次キャンプを宮崎で行い、多くのトレーニングマッチを組んでいる。 
攻撃面での鍵は、バレーの能力を活かすことができるか。3トップの頂点・バレーのポジショニングが悪ければ、3トップの意味をなさないだけに、3人のバランスが重要になる。ただ、バレー、長谷川太郎を擁する攻撃陣の得点力は、J1でもある程度計算することが出来る。 
勝点3を取るためには守備が課題。1対1の対応能力と判断の向上が見られるかどうかだ。特にセンターバックの守備能力の向上は必要不可欠。急激に改善することは難しいが、バランスを保って積極的にボールを奪いにいくことができれば、ある程度は守れるのではないだろうか。 
結論は、優勝争いとは言わないが中位を確保することはできるのではないかと期待を込めて予想する。序盤戦では苦戦することがあっても、右肩上がりの成長を見せてほしい。「探検J1」をスローガンに掲げる今シーズン、甲府がどこまで深く高く探検することが出来るのか。J1初戦となるのは、3月5日(日)の富士山ダービー・清水戦(13:00キックオフ/小瀬)。負けるイメージは沸いてこない。  

【注目の新戦力】

●MF 11 宇留野純 
●FW 14 堀井岳也 
守備に偏重した補強の中で、アタッカーは宇留野と堀井の2人。そのなかでも、長谷川と同じ26歳の宇留野は3トップの右サイド候補で、ドリブルが魅力。左サイドの長谷川が「キレ」なら宇留野は「スピード」。長谷川が点を取りに行くのに対して、宇留野はアシスト。フィットすれば攻撃力は確実に向上することが期待される。8年間Honda FCでプレーした宇留野。以前はHonda FCもJリーグ加盟の可能性があったが、JFLに活動の場を限定する方向性を決めてからは選手として目標を持ちにくくなっていた。JFLで優勝しても次のステージがないからだ。 
しかし、チームメイトの古橋達弥がC大阪に移籍して活躍を見せたことが大きな刺激になった。そして、甲府からのオファーが舞い込む。 
「安間さん(前Honda FC監督、現甲府コーチ)の存在が大きかった。安間さんがHonda FCの監督になってから上手くなれた」と話す。安間監督時代のHonda FCの攻撃サッカーを支えた宇留野が、大木監督の攻撃サッカーでどんなプレーを見せるのか注目してほしい。  

【日本代表へイチオシ】

●FW 18 長谷川太郎 
現在の甲府で、日本代表の座が見える選手を探すことは難しい。テクニックの優れた選手は少なくないが、フィジカルの強さに疑問点があるからだ。世界を相手にどこまで通用するか明確には見えてこない。 
しかし、アンタッチャブル・ストライカー・長谷川太郎は面白い存在だ。166cm67kgという身体ながら、強いプレッシャーを受けるFWでレギュラーを張る。DFに簡単に寄せさせないテクニック、ボールの受け方は極上だ。この極上のテクニックとシュートの上手さは、アディダスの青いユニフォームを着ても通用するのではないだろうか。 
また、昇格争いのプレッシャーの中でも自分を見失わない精神もイチオシの理由だ。長谷川の特徴を活かすことができる使い方をしてくれるのなら、FWでもMFでも面白い存在になる。ただ、J1では、より強いボディコンタクトを強いられる場面が増える。アンタッチャブルで居続けることは出来ないだろう。ファール覚悟のタックルに対して、ケガをしないフィジカルの上積みが必要になる。それを乗り越えることができれば青いユニフォームの可能性は高まる。  

【開幕時の布陣予想】

昨シーズンのレギュラーは、大木武監督のサッカーに対する理解度という点では有利である。しかし、サブメンバーの大西容平(MF)、鈴木健太(MF)、松下太輔(GK)らは1次キャンプで成長を見せており、先発メンバーの予測は難しい。 
センターバックは秋本倫孝、アライール、津田琢磨、林健太郎の4人がスタメンに近いと思われるが、ここから2人を選ぶことも難しい。MFは藤田健と倉貫一毅は確実と思われるが、逆三角形の底となるアンカー(ボランチ)は奈須伸也、ビジュ、鶴見智美の3人の争いとなる。また、林がここに入る可能性も充分にある。3トップは、バレーが当確、長谷川太郎も左サイド確実で、悩むのは右サイド。石原克哉、宇留野純、大西容平の3人の混戦。GKは阿部謙作がリードしているが、松下太輔も可能性が十分にある。  

ビッグネームのいない甲府が昇格できた理由は競争と成長にある。開幕時点ではベンチ外やサブメンバーだった選手が成長して、シーズンの中盤や終盤にはレギュラーになるという競争と成長があったからこそ、チームが同じ方向を向いて1年間戦うことが出来た。もし、レギュラーとベンチ外メンバーが固定されてしまえば、チームに2つのグループが出来てしまう。それを避けることが出来たのは、大木監督の「(選手を固定せずに)よければ使う」という姿勢と、試合の日のトレーニングでベンチ外メンバーを育て、モチベーションを持たせた安間コーチの存在がある。今シーズンの懸念は安間コーチが、ベンチ入りすることだ。それ自体はいいのだが、安間塾と呼ばれる特別なトレーニングが試合の日には行われなくなる。ベンチ外メンバーはサテライト監督兼任となる結城治男トップチームコーチの手腕に託されることになる。ここで選手を育てることが出来るかどうかに、J1元年の甲府の成績が左右されると言ってもいい。  

Reported by 松尾潤


2006開幕直前 クラブ別キャンプ・戦力分析レポート
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