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【A3チャンピオンズカップ2006:千葉 vs 大連実徳 レポート】守備面のリスクを意識して、厚みのある攻撃ができなかった千葉。調子を上げた大連実徳に引き分け。(06.08.06)

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●A3チャンピオンズカップ2006
8月5日(土)19:30/国立/17,052人
千葉 2−2 大連実徳
得点者:30' ゾォジエ、53' 阿部勇樹、57' シュウティン、65' 巻誠一郎
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 千葉はスタメンを2日の蔚山現代戦から、GKを立石智紀から今シーズンの公式戦初出場の岡本昌弘に、ボランチをMF佐藤勇人からMF坂本將貴に、2列目の攻撃的MFの1人を羽生直剛から工藤浩平に、そして1トップのFWを巻誠一郎からハースに代えた。積極果敢にペナルティエリア内へ走りこむ佐藤や羽生に比べ、工藤は自ら前線に飛び込むよりもパスを散らして攻撃のリズムを作るタイプの選手だ。誰かが佐藤や羽生の代わりに積極的に前へ仕掛けなければ、千葉らしい攻撃が展開できないことは予想された。

 2日は疲労の蓄積などから動きに精彩を欠いた大連実徳は、3日の練習をオフに変更して休養した効果もあったようで、この試合では序盤から果敢に攻め込んだ。それもあってか、千葉のダブルボランチは「僕が前に出て行ったら相手に対するマークが外れてしまう」(MF阿部勇樹)、「今日のうちの攻撃的MFはクルプニコビッチと工藤で、工藤には(羽生よりも)守備をそんなに任せられない」(坂本)と、思い切って飛び出せない。

 また、公式記録によれば第1試合(蔚山現代VSG大阪)は気温30.8℃、湿度51%だったのに対し、第1試合では多少なりとも涼を感じた風がパッタリとやんだ第2試合は、気温29.5℃、湿度61%。蒸し暑さもあってか、千葉は蔚山現代戦よりも動きの量と質を欠いた。両ウイングバックのMF楽山孝志とMF山岸智はスペースを突く動きを見せるが、中央の攻めの厚みが足りない分、ボールを支配しても決定機をなかなか作れなかった。

 そんな中で先制点を奪ったのは大連実徳だった。リベロでプレーする千葉のMF中島浩司が攻め上がったところでボールを奪うと、素早くゴール前に展開。30分、千葉のDFがクリアし切れなかったボールをつなぎ、DFワン チェンのクロスボールをFWゾォ ジエがヘッドで押し込んだ。これに対して、千葉は36分に坂本、43分に楽山が見事なミドルシュートを放つが、いずれも大連実徳のGKチェン トンの正面に飛んでしまった。

 千葉は後半から工藤に代わって羽生、ハースに代わって巻が出場。前線で羽生がボールを引き出すように動き、巻が体を張って起点となることで、千葉の攻撃が活性化。52分、楽山がDFリュウ チェンに倒されて得たPKを、53分に阿部が確実に決めて同点。この際、リュウ チェンは2度目の警告を受けて退場処分となり、千葉が数的有利な状況となった。だが、57分にゴール前に攻め込まれた際、またもやボールをしっかりとクリアしきれず、MFシュウ ティンに押し込まれて再びビハインド。65分、阿部がペナルティエリア内へ入れたボールを途中出場のMF水野晃樹がヘッドで落とし、巻が右足のシュートを決めて追いつく。千葉は逆転を狙って攻めたが猛攻は実らず、引き分けに終わった。

 勝点4で首位に立った千葉。タイトル獲得に一歩近づいたが、G大阪も千葉を倒して逆転優勝すべく意気込んでくる。阿部は「優勝することよりも、勝って大会を終えたい」と話したが、千葉が試合に勝つにはリスクを恐れない攻めが必要ではないだろうか。

以上

2006.08.06 Reported by 赤沼 圭子
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