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【ヤマザキナビスコカップ 札幌 vs 川崎F】プレビュー:J1復帰後初の勝点を得た札幌が勢いを掴むのか、それともオフェンシブな川崎Fが壁を打ち破るのか。室蘭での試合は熱戦必至。(08.03.22)

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3月23日(日)ヤマザキナビスコカップ 札幌 vs 川崎F(13:00KICK OFF/室蘭)
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今月20日に開幕したヤマザキナビスコカップ。日曜日に行なわれるCグループの第2節では、室蘭入江競技場で札幌と川崎Fが対戦する。この両チームはリーグ戦に目を向けると開幕から2試合を終えてともに未勝利。札幌は持ち味であるディフェンスが鹿島、横浜FMという力のあるチームに崩され、川崎Fの方はストロングポイントにしたいはずの攻撃的なシステムがうまくフィットせずに開幕からいまだ勝利を得られずにいる。それだけに、どちらもこのカップ戦をきっかけにメンタル面を新たにし、自分達のリズムを生みたいはずである。

そうした観点でいけば、札幌はひとつの流れを得たと言えるのかもしれない。ナビスコカップ開幕節では柏と対戦し、アウェイゲームで相手に先制点を与えるという苦しい展開になりながらも、途中出場の砂川が投入から僅か数分後に同点ゴールを奪い、ドローに持ち込んでJ1昇格後初の勝点を得ることに成功したのだ。「欲を言えばもう1点取って逆転できたかな、というゲーム内容だった」と砂川が振り返っており、リーグ戦は連敗でスタートしたチームがこの勝点1により前向きなメンタルを得た印象だ。

そして、より印象的なのは三浦監督の采配だろう。柏戦では左右サイドハーフに岡本、西という経験という部分ではまだまだ豊富ではない若手選手をスタメン起用。そして、1−1のスコアに追いついてからもFW石井を投入するなど積極策に出た。もっと言ってしまえば、三浦監督の積極性はリーグ戦の2試合からも感じられた。開幕の鹿島戦では後半開始直後に先制点を奪われると、その僅か数分後に加入間もないクライトンを攻撃的な位置に投入。守備戦術自体は機能していたので、そのまま0−1の局面を維持してラスト10分あたりで勝負を仕掛けるという選択肢もあったが、そうはしなかった。そして続く横浜FM戦でも本来は守備的MFであるクライトンをFWで先発起用するなど、今季の三浦監督は攻撃面に関して非常に積極性を見せている。新たにJ1で戦うにあたり、戦術面だけではなく自らの采配にも攻撃的エッセンスを加えることで、目標であるJ1残留のための可能性を高めようとの意欲が伝わってくる。これは間違いなくこの試合でも注目すべきポイントだろう。

一方で川崎Fだが、開幕節では千葉に0−2のスコアで敗戦。優勝候補のひとつとして目されているリーグ戦を含めても未勝利という状況にある。そして置かれているチームの状況を如実に表しているのが前出の千葉戦だと言っていいだろう。放ったシュートは21本で、得たCKは20本。この数字を見ただけでも、川崎Fがどれだけ攻めていたかは充分にわかる。だが、現実として奪った得点は0。人数をかけてしっかりとした守備網を構築した千葉にすべての攻撃を跳ね返され、そしてカウンターから失点しての敗戦。まさに攻撃的なチームが陥りやすい敗れ方をしてしまったということだ。リーグ戦の2試合にしてもそう。力強い攻撃を見せながらもフィニッシュに近いところでちょっとしたズレがあったり、ペースチェンジができなかったりといった部分があり勝ちきれずにいた。現時点での状況について関塚監督は「まだ今シーズン勝ちきれていないというとこで、心のどこかで焦りがあって、ラストパスそして決定力というところがもうひとつ決めきれずに先制点を相手に奪われ、そういう流れになってしまったのかなと思う」と分析している。
結論を言ってしまえば、攻撃的なスタイルのチームが流れを掴むには得点を奪って勝つしかない。攻守のバランスを再検討するなどの修正ももちろん必要なのだろうが、まずは自分達のスタイルに自信を持って前に進み、粘り強く相手の守備を崩しにいくしかないだろう。

勝点1を掴んだ札幌がさらなる勢いを掴む場とするのか、それとも攻撃的なスタイルの川崎Fがひとつの壁を打ち破る場とするのか。両チームの今後を大きく左右しそうな、激しい争いとなりそうだ。

以上


2008.03.21 Reported by 斉藤宏則
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