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【ヤマザキナビスコカップ 磐田 vs 仙台】レポート:前半は磐田、後半は仙台の流れ。良い形から2点を奪った磐田が第2戦に向けて一歩だけリード(10.09.02)

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9月1日(水) 2010 ヤマザキナビスコカップ
磐田 2 - 1 仙台 (19:00/ヤマハ/5,032人)
得点者:32' ジウシーニョ(磐田)、34' 西紀寛(磐田)、76' 太田吉彰(仙台)
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前半は磐田が制し、後半は仙台が制したゲーム。その結果、ホームの磐田が2-1で先勝したが、第2戦ではどうなるかわからないという楽しみも、十分に継続させる試合内容だった。

前半に磐田が優位に立った主な原因は、後半勝負を意識した仙台の1トップが裏目に出たことだった。昨年途中まで磐田でプレーし、この日はキャプテンマークを腕に巻いた太田吉彰はFW登録だったが、試合が始まると陣取ったのは2列目の右サイド。そして左には関口訓充、トップ下に梁勇基、1トップとして朴成鎬を置く、4-2-3-1の布陣で仙台は前半に臨んだ。
その狙いは、「相手が中2日、われわれが中3日での戦いで、後半落ちてくるのはジュビロだろうと。前半は、ジュビロに(ボールを)持たせて、9枚の陣形で引っかけて(攻めに)出たかった。そういう意味で1トップから入った」(手倉森誠監督)というもの。しかし、立ち上がりで仙台の選手たちが積極的に攻めに出て、逆に磐田は入り方がもうひとつだったこともあって、予想以上に仙台が攻める時間を作ることができた。
その中で仙台の前線は、「前半は人と人との距離が離れていて、うまく回っていなかったし、距離があって仕掛けても1対2とかで狙われている場面が多かった」(太田)という状況。2列目の3人の流動的なポジションチェンジや、裏への飛び出しも少なく、なかなか磐田のDFラインを慌てさせるような攻撃はできなかった。

それでも15分過ぎあたりからは、磐田がポゼッションする時間が多くなったが、仙台は守備の態勢を整え、9人でコンパクトなブロックを作ってスペースを与えない守りを見せていた。しかし、自分たちの攻めのリズムがもうひとつ良くない分、守りのほうも徹底しきれなかったのか、対応の甘さが出たところを磐田に突かれてしまう。
32分、西紀寛と韓国代表パク・チュホのコンビで左サイドをうまく崩し、パクが低いクロスを入れると、前田遼一がニアサイドでDFと一緒につぶれたことで逆サイドにボールが抜け、そこにフリーで飛び込んだジウシーニョがきっちりと押しこむ。きれいなサイドの崩しと前田の隠れた好アシスト。非常に良い形のサイド攻撃で、磐田がどうしても欲しかった先制点を奪った。
ただ仙台としても、1点で抑えていれば勝機は十分にあっただろう。逆に磐田としては、すぐに追加点を奪えたことが本当に大きかった。先制点の2分後、左から縦パスをうまく通し、今チームでいちばん乗っている男・山本康裕がドリブルで仕掛けて、右にパス。そこから西が迷わず右足を振り抜くと、DF2人のわずかな隙間を抜け、アウトにかかったボールが左ポストに当たってゴールネットを揺らした。本当にここしかないというコースを通した西の見事なミドルシュートで、磐田がリードを2点に広げた。
その後は、磐田が確実に守りながら3点目のチャンスをうかがうという形でゲームをコントロール。磐田に来て初先発となった古賀正紘も、彼自身は納得できるプレーではなかったようだが、ベテランらしい落ち着いたプレーを90分間続け、良い流れのまま前半終了の笛を迎えた。

後半に形勢が逆転した原因は、手倉森監督の読み通り、磐田の選手たちの足が止まったことが大きい。疲労が集中力にも影響を及ぼしたのか、後半立ち上がりからかなりミスが目立つようになり、仙台の速攻を受けるシーンが多くなった。
「ボランチの(上田)康太と那須(大亮)のところからボールが配球されないと、だんだん周りの選手も止まって足下で受けるようになる。そうすると、相手にチェックに来られて、あまり良い流れではなかった」(柳下正明監督)。指揮官もボランチ2人が疲れているのはわかっていたが、代えのきかない2人でもあるため、ミスの多さも多少目をつぶらざるをえなかった。さらに、パク・チュホにもイージーミスや出足の遅れが目立ち、本来の自分たちのサッカーを維持できる状況ではなくなっていた。
それでも、守備陣は守りきろうという意識でプレーしていたが、ボールを奪ってもそこから早い段階で奪い返されてしまうので、DFラインをなかなか押し上げることができず、押しこまれる時間が徐々に長くなっていく。仙台のほうも、後半の頭から4-4-2の形に変えて、太田を中心に裏への飛び出しが見られるようになり、攻撃の迫力がかなり増していた。こうなると、磐田の守備陣も徐々に消耗していくだけだった。

そして、後半31分に仙台がつかんだ左FKの場面。梁がファーサイドにボールを入れると、ゾーンディフェンスの外でフリーになっていた細川淳矢が頭で折り返し、中央の太田が気迫で押しこんで、ついに仙台が1点を返すことに成功。貴重なアウェイゴールをひとつ返したことは、仙台の選手たちにとっても非常に大きな自信につながった。試合後の手倉森監督の会見でも、言葉の端々に第2戦に向けての手応えが感じられた。
逆に磐田にとっては、苦しい状況でも何とか耐えていた中で、今回も課題のセットプレーから失点したことは悔いが残る。第2戦でもセットプレーは勝敗を左右する要素になりうるだけに、さらなる修正が必要になるだろう。
ただ、その後の仙台の攻勢を何とかしのぎ、2-1で終えることができたのは、磐田にとってはひとつ大きな結果。次も、天皇杯2回戦(9/5@ヤマハ)から中2日で仙台への長距離移動という厳しいスケジュールになるが、どれだけコンディションを回復できるかが、ベスト4進出に向けて大事な要素になりそうだ。

以上
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