9月1日(水) 2010 ヤマザキナビスコカップ
鹿島 2 - 1 川崎F (19:00/カシマ/6,977人)
得点者:31' マルキーニョス(鹿島)、55' 興梠慎三(鹿島)、68' 黒津勝(川崎F)
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先日の浦和戦( /jsgoal_archive/game/2010/20100100010120100828.html )と同様の雰囲気が漂っていた。終了間際の最後のワンプレーで追い付く劇的な同点劇ながら、「勝点2を失った」と誰ひとり笑顔を見せなかった鹿島の面々。この試合でも、約1ヶ月ぶりの公式戦勝利をあげながら喜ぶ選手はひとりもいなかった。
2点のリードを奪うまでは理想的な展開だった。あとは、前がかりになる相手をいなしながら、3点目のチャンスをうかがうばかり。しかし、実際のピッチ上では、相手の攻撃をいなすこともできず、3点目のチャンスをものにすることができない現実が待っていた。痛恨のアウェイゴールを奪われただけでなく、終盤の勢いは明らかに相手のほうが上回っていた展開に、試合後のミックスゾーンはお通夜のような雰囲気となったのである。報道陣に囲まれコメントを求められた小笠原満男も、首を振りながらしばし黙考した後「なんと言うか…」と、絞り出すのが精一杯だった。
「(昨季のリーグ戦で)1位と2位との対戦ですから熱い試合になるでしょうね」
試合前日、岩政大樹は2季連続で優勝争いを演じたライバルとの対戦が、激闘となることを予想していた。実際、夏場の連戦中の対戦ながら、リーグを代表するチーム同士の対戦は、死力を尽くした手に汗握る攻防となる。
先にペースを掴んだのは鹿島。中2日ということで運動量をセーブ気味に来た川崎Fに対し、中盤の選手が前線に飛び出してチャンスをつくる。31分には、小笠原が倒されて得たFKをマルキーニョスが直接叩き込み先制。ニアサイドに飛んできたシュートだったが、低く鋭い弾道に、キーパーの相澤貴志は反応しきれなかった。
追加点も鹿島が奪う。川崎Fが後半から布陣を4-3-3に変更し、追加点を狙いに来ると、DFの背後にできたスペースにマルキーニョスと興梠慎三が走る。55分、右サイドの深い位置で1対1となったマルキーニョスが伊藤宏樹をかわし、ゴール前にパスを転がすと、菊地光将の後ろにいたはずの興梠が急加速。半身だけ前に出ると「触るだけだった」とゴールに流し込み2-0とした。
ただ、徐々に運動量が落ち始めた鹿島に対し、川崎Fは交代策で運動量とスピードを維持する。互いにオープンな展開となり始めたが、ゴールをものにしたのは川崎Fのほうだった。
68分、右サイドを森勇介が突破するとファーサイドにクロスを送る。すると、そこにいたのは途中出場していた谷口博之。ヘディングで中央に折り返すと、鹿島のDF陣は付いていくことができず、待っていた黒津勝が豪快に蹴り込み、2-1とした。
さらに攻め込む川崎F。80分には楠神順平のドリブルから中村憲剛がシュートチャンスを迎えるが、曽ヶ端準が間一髪の飛び出しでこれを防ぐ。終了間際の93分にも谷口のダイビングヘッドが惜しくも枠を外れるシーンをつくった。
後半、明らかにガス欠となり運動量が落ちた鹿島は、第2戦の戦い方にも不安を残す結果となった。なにより、等々力では2000年3月18日以降、勝ったことがない。アウェイゴールがなければ、圧倒的に優位な状態で第2戦を迎えることができたが、「良くも悪くもない結果だと思います」という岩政のコメントがこの状況を的確に表しているだろう。
以上
2010.09.02 Reported by 田中滋
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