9月1日(水) 2010 J2リーグ戦 第19節
水戸 2 - 1 大分 (19:05/Ksスタ/2,532人)
得点者:14' 小池純輝(水戸)、69' 井上裕大(大分)、77' 常盤聡(水戸)
スカパー!再放送 Ch182 9/2(木)後09:00〜
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サッカーは芸術性を競うスポーツではない。もし、採点で勝敗が決まるのならば、大分が圧勝を収めていたことだろう。しかし、実際は水戸が2-1で勝利した。それがサッカーなのである。
ただ、水戸は勝つべくして勝ったと言えるだろう。すなわち、大分よりも勝つべきことをやったと言いかえることができる。それは得点シーンに表れた。1-1で迎えた77分、カウンターから抜け出した常盤聡がゴール前にドリブルをする。相手DFと対峙した時に常盤は「タッチミス」(常盤)してしまい、ボールが流れてしまう。しかし、そこで常盤の横を走ってきた森村昂太がカバーリング。相手ボールにさせじと必死に体を張ったおかげで再びボールは常盤のもとへと転がってきた。それを常盤が落ち着いてゴールに突き刺すことができた。「全員で取った1点」。常盤がそう振り返るように、森村の懸命なサポートなくして勝ち越しゴールは生まれなかったのだ。
一方、大分はどうだったか。勝ち越しゴールを許した直後、対照的なシーンが訪れた。藤田義明からDF裏のスペースに走り込んだ東慶悟にボールが送られる。見事なボールタッチで抜け出した東。一気にチャンスに持ち込むかと思われた。しかし、東をサポートする動きが大分にはなかった。裏に抜けながらも東は孤立したため、水戸DFに囲まれることに。なんとかゴール前に折り返すものの、ゴール前には森島康仁1人しかおらず、悠々と水戸DFにクリアされてしまったのだ。これではゴールを奪えるはずはない。
序盤からボールをつなぐ大分、カウンターを狙う水戸という構図で進んだこのゲーム。圧倒的な支配率の差を見せながら大分がワンサイドゲームの様相で攻め込んだ。しかし、あまりにも大分はゴールに向かう意識が希薄であった。サイドから厚みのある攻撃を繰り出そうという意識は見えたが、パススピードや切り替えが遅く、水戸の守備の隙を突けない。攻撃にスピード感がないために水戸は守備陣形を整えることができ、大分の攻撃を跳ね返し続けることができた。もし、大分が水戸のゴール前に圧力をかけようという意識がもう少し強ければ、水戸の守備は崩壊していたことだろう。
逆に水戸は14分にカウンターからドリブルで大分陣内に持ち込んだ小池純輝が思い切りのいいミドルシュートをゴールに突き刺した。形を作るよりも、まずはゴールに向かう姿勢が必要だということを証明するゴールであった。
鳥栖戦( /jsgoal_archive/result/2010/0829/20100200030120100829_detail.html )に続いて、水戸からは「勝ちたい」という気持ちが色濃く出ていた。それが勝利につながったことは間違いない。島田祐輝、小池純輝、加藤広樹らこれまで出場機会に恵まれなかった選手たちが「ここで結果を残さないとプロでやっていけない」(加藤)という強い気持ちを持って挑んだことが、チーム全体の士気を高めることとなっている。前節で島田が活躍を見せたことも他の選手たちの「刺激となっている」(加藤)。終
盤、両チームともに疲労困憊の中、大分がカウンターを仕掛けようとした時、小池が必死のチェイシングを見せて大分の攻撃を遅らせた。それも1人1人の勝利への執念が大分より上回っていたことを証明する象徴的なシーンであった。ボールがラインを割りそうな時、必死に追いかけてスライディングする水戸の選手の姿を何度見たことか。その積み重ねが勝利につながるということを再確認させられた試合であった。
目の前の試合を懸命に、そして泥臭く、勝利のためだけに戦う。やはり、水戸のサッカーの原点はそこにある。
以上
2010.09.02 Reported by 佐藤拓也
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