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【J1:第11節 鳥栖 vs 新潟】レポート:開始早々の得点で、残り時間の戦い方が変わった両チーム。勝点差1で迎えた試合は、新潟が鳥栖を突き放し12位まで順位を上げる(13.05.12)

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どんな一流の選手でも、5分とボールを触ることができないサッカー。少しでも、味方選手が多くボールに触れる時間を増やすためには、相手のプレッシャーがかからない所でボールを受けるしかない。しかし、ボールを前へ運ばないことには得点は生まれない。前へ行けばいくほど、相手のプレッシャーは強くなる。それを回避する方法として、ボールに対してできるだけ多くのパスコースを作ることが求められる。

ハードワークと前線からのプレスをプレースタイルにしている鳥栖と新潟。同じようなタイプのチームに勝つためには、何かしらで相手を上回る必要がある。パス精度、運動量、そして試合に対する気持ち…。そのいずれも、今節に限って言えば新潟が上回っていた。

何故、新潟がすべてにおいて上回ることができたのか。
最大の要因は、試合開始2分に現れた。新潟が右CKを得て、この試合でのファーストチャンスを得た。このチャンスに新潟は、FW川又堅碁のヘディングで先制することができた。この得点を両方のチームサイドから見てみたい。

鳥栖側から見てみたい。
見方を変えると、アディショナルタイムを含め残り時間の90分間ほどを鳥栖は2点以上を奪わないと勝点3は得ることができないことになる。選手にしか感じることができない焦燥感は、知らずのうちに判断を誤らせ、プレーの精度を落としかねない。そんな不安が、24分と66分に実際に鳥栖に起こってしまう。パスをカットされて、ショートカウンターでつながれ失点を喫してしまった。

一方の新潟にしてみれば、アディショナルタイムを含め残り時間の90分間ほどを、2点以上を奪われなければいい状態となった。サッカーで一番パワーがいるのは、得点を奪うこと。鳥栖に大きなハンディを負わせたことになる。新潟は、試合開始から自分たちのスタイルを貫けばいいわけで、戦術的にも変更する必要はない。前線から、FWがプレスをかけてパスコースを消していき、入ってきたボールに人数をかけて奪いにかかる。そうなると自然と流れは新潟に傾くのは必定。24分と66分に鳥栖のパスをカットして、ショートカウンターで得点をあげることができた。

開始2分の両者にとって大きな意味を持つ1点だった。
鳥栖がこの試合で放ったシュートは15本。対して新潟は8本と数字の上では鳥栖が優位に戦ったように見える。しかし、得たCKは鳥栖の3本に対して新潟は8本とセットプレーの機会は新潟の方が多かった。
この試合を観戦した方は、どちらのチームが試合を優位に進めていたように見えるだろうか?恐らく、最後まで走り勝っていた新潟の方だと答える方が多いだろう。そんな新潟のFW田中達也が試合後に語った言葉である。
「鳥栖がハイプレスしてくることはわかっていたので、同じ土俵で負けたくはなかった。アウェイ戦だけど相手を受けるのではなく、跳ね返すサッカーができた。ケンゴ(川又堅碁)みたいにノッテいる選手が決めるとチームに勢いがつく」
気持ちでも負けず、決めるべき人が決めて、新潟が鳥栖を圧倒した試合だった。

数値では読み取れない選手の重圧感。
結果に対する責任感も、観ている側には伝わりにくい。
それを持って選手たちは試合に臨み、終わればすぐに次の試合に備える。
肉体的にも精神的にも強くないとこなせないことである。
だからこそプロフェッショナルと呼ばれ、憧れの存在となるのである。
プロのサッカーだからこそ勝たねばならないし、勝つためにプレーをしているのである。
負けて良い試合などは存在しない。

以上

2013.05.12 Reported by サカクラゲン
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