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【J1:第24節 大分 vs 清水】レポート:前節の勢いそのままに清水が3発で快勝。森島の2ゴールで意地を見せた大分だが12試合勝利なし。(13.09.01)

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試合前、不甲斐ない試合が続く大分に対し、サポーターがコールを拒否し無言のメッセージを選手に投げかけた。アウェイサポーターの声援だけが鳴り響く異様な雰囲気ではじまった試合は、一進一退の攻防が続いた。大分のサイド攻撃に対し、清水はゴールに直線的に向かう動きを持った攻撃で応戦した。

内容より結果が求められる大分は、「非常に狙い通りの戦いが出来た」と田坂和昭監督が振り返ったように、守備では最終ラインを5バックにし、その前に4人が並ぶ2ラインでしっかりブロックを作った。攻撃に移った際は3トップ、2シャドーの形で前線に人数をかけて清水ゴールを襲った。3分に松田力がクロスを頭で合わせ、39分に高松大樹が決定的なシュートを放つがネットを揺らすことはできず、逆に前掛かりになってバランスを崩した隙を突かれ、カウンターを浴びた。前半終了間際の失点は踏ん張ることができず、その1分後に追加点を奪われる悪癖が解消されず、難しい試合にしてしまった。
11試合勝利に見放されているチームにとっての2点のビハインドは重かった。選手たちに余裕がないなかで先に失点を許すと、やろうとすることができなくなってしまうのは当然のこと。そこで慌ててしまい、無理にドリブルを仕掛ける、無理なタテパスを入れる、無理なシュートを打つ、そういうプレーの連続になってしまった。さらに63分に追加点を奪われ、試合は決した。

今の大分のチーム状況を考えたとき、簡単に失点してしまっては勝点3を奪うことは非常に難しい。そういう意味では、2試合続けて失点後すぐに追加点を奪われるのは早急に改善しなければならない部分だし、まして、自分たちの攻撃からカウンターで失点している部分の対応は、早急に解決しなければいけない。「同じミスを繰り返すのは体験であって、経験というのは同じミスを繰り返さないこと。もう一度選手と話して同じミスを繰り返さないようにしないといけない」と、田坂監督は独自の言い回しで経験を積み重ね、成長しなければいけないことを選手に説いたようだ。
 
大分はここでズルズルといかないようにしなければいけない。やっているサッカー自体は悪くないのだから、守備からしっかり入って不必要に失点をしないようにすれば、勝点を積み上げることは可能だ。もう一度ひたむきにハードワークをして、ゴールを目指す。複雑にサッカーをする必要はない。誰かが引いたら裏にランニングしてボールを入れる。途中交代ながら2得点して意地を見せた森島康仁のようなシンプルなプレーを積み重ねるしかない。

一方、終盤に2失点してしまった清水だが、前節の勢いをそのまま試合に持ち込み快勝した。得点は鋭いカウンターから村松大輔、大前元紀が連続してゴールし、高木俊幸がだめ押しする最高の試合展開であった。

献身的なポストプレーをしたラドンチッチと両翼の大前、高木の前線の3人の働きは見事であったが、この3人のパスの供給源となる杉山浩太、本田拓也、村松の中盤のトライアングルは秀逸だった。アフシン ゴトビ監督は「試合を重ねる毎にさらに良くなるだろう」と語ったように、2試合で7得点のスコアは評価できるものだ。アンカーの役割を担う村松がスペースケアに注力し、杉山、本田がボールを奪い、前線にパスを散らす。ピッチに立つ選手たちの役割分担を明確にしたことで、各々の選手が備える個性が十二分に発揮できるようになった。バックラインは2失点したが終始安定し、高い位置取りで押し上げ中盤のスペースを狭めれば、さらに分厚い攻撃が可能になりそうだ。その意味では、この試合で見られた選手起用、役割は今後の清水の方向性を示したように思える。試合後にゴール裏に掲げられたゲーフラの如く「清水の逆襲」がはじまりそうだ。

以上

2013.09.01 Reported by 柚野真也
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