徳島という地においての人気スポーツは、昔ならば野球が圧倒的でした。地元には何度も甲子園を沸かせた高校野球の名門校もあり、県民の注目の大半は長くそちらへ集まっていたと言っても過言ではないでしょう。しかし、Ｊリーグ開幕をキッカケとして、サッカー人気と関心が徳島でも飛躍的に拡がりました。そして、ついに地元にＪクラブ・徳島ヴォルティスが誕生してからは、さらなる裾野の広がりとサッカー文化の浸透がそのスピードを一気に加速させていると言えます。
とは言え、そうしてホームタウンへの貢献を果たしている徳島ヴォルティスですが、逆から見れば多くの地元の人たちに支えられているのは間違いありません。中でも公式ファンクラブである『CLUB VORTIS』の会員となってくれている方々はクラブにとってかけがえのない大きな大きな財産です。
そこで、徳島ヴォルティスは今季のホーム最終戦が行われた11月25日、その『CLUB VORTIS』会員を対象としたサッカー教室を開催。感謝の気持ちを込め、実際の公式戦が行われるピッチを使って会員の方々とのふれあいの場を設けました。
当日は多数の応募者の中から幸運にも抽選に当たった約100名が参加。日差しの暖かささえ感じるこの時期としては絶好の気候のもと、全員が爽やかな汗を流しました。メニューはコーチ陣指導によるウォーミングアップから本格的な基礎練習も行われました。
最も会場が盛り上がったのはやはり、選手たちも加わっての10対10のミニゲーム。参加者全員が憧れの選手たちと一緒にボールを蹴れる喜びを満面の笑みで表していました。
この貴重な機会を特別な思い出にしようと、ピッチ上では誰もが積極的にもプレー。ダ シルバ選手に1対1を挑む子供、岡本選手とワンツーパスを交換するお父さん、冨士選手のスルーパスを豪快にシュートするお姉さんなど、ひとりひとりが思い思いにこの貴重で楽しい時間を過ごしました。きっといつまでも忘れることのない思い出が参加者の胸には刻まれたに違いありません。
最後に選手サイン会も行われイベントは無事終了となりました。1時間20分という時間でしたが、この日共有した時間は会員の方々とクラブとの距離をこれまで以上にぐっと縮めたことでしょう。
