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2008/04/05

【2008Jリーグ U-13】FC千葉なのはな vs 柏イーグルスTOR'82

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4月5日(土)、爽やかに晴れ渡る青空の下、千葉県立幕張総合高等学校グラウンドで、『2008Jリーグ U-13』が開幕しました。13歳以下を対象にした定期的な公式戦の環境を整備し、タレントを埋もれさせないことと、次のカテゴリーへ送り出す選手のレベルアップを計るべく立ち上げられたこのリーグは、今年で2シーズン目に突入。今年、より注力されたのは、チーム数の増加です。昨年はJクラブ下部組織を中心に48チームが参加。今季からはJクラブに加え、学校、地域クラブ、トレセンまでもが新しく加わり、倍以上の全112チームが参戦、全国で814試合が繰り広げられます※。

「そこが大きな違いです」と語るのは、Jリーグ技術委員長 山下則之氏。「Jリーグからの呼びかけにこれほど多くの反応があり、意気込みを抱いている指導者が全国には本当にたくさんいるんだと感じました。日本も世界と一緒だと、勇気づけられましたね」

開幕カードは『FC千葉なのはな vs 柏イーグルスTOR'82』。集まってきた保護者に見守られながら、試合は組織プレーと個人技に勝るアウェーの柏が猛攻、千葉も歯を食いしばって奮闘する展開に。
ヒール、ラボーナ、ルーレット、フェイント……。華麗なだけでなく状況に応じた的確な判断のもとに繰り広げられる技術が、ピッチで躍動します。決して遊び半分の空気ではなく、満ちているのは公式戦特有の緊張感と真剣さです。

「ご覧になったでしょう? ちゃんとプレーができている。うまい。技術を持っている。観ていても楽しい。彼ら自身もじつに楽しくプレーしている。実戦の中で技術の使い方に磨きをかけている、それを感じます」

公式戦という実戦の喜びを体中にみなぎらせながら走る子供たちを目にして、山下氏は顔をほころばせました。

「このように、日本中には高い技術を持った子供たちがたくさんいます。大人たちがオーガナイズしたキチッとした公式戦のリーグ戦を用意してあげて、その一試合一試合の中で、良い緊張感の中でプレーをする。それは練習試合やカップ戦とは全く違う経験となるのです」(山下氏)

この年代でこれだけの試合数をこなすには、トップチームとは違う柔軟な運営方式が採用されています。節ごとに試合を開催するのではなく、当該チーム同士が互いに日程を調整し、来年3月までの長いリーグ戦期間の間ですべてのホーム&アウェーを行えるように、臨機応変に試合を組んでいきます。また、試合会場や審判の設置はもとより、水・タンカの用意まで、公式戦として成立させるための条件をクリアするためにホームチームが奔走し手配をします。

「私たちには、普段から、保護者やOBなど、試合を運営するにあたっての人的財産があり、それを活用しています。また、タンカ要員や水の準備を選手たちに行わせることで、今度その選手がピッチに立った時に、試合の影で働く人々の存在へのありがたみを感じることができる。こういったピッチの内外での経験も、子供たちの人間形成にとても良いと感じています」

そう力強く賛同の意を示すのは、この日のホームチームである『FC千葉なのはな』のJr.ユース担当、薮崎茂己氏。『FC千葉なのはな』は、今季から新しく、このリーグに参戦したクラブチームです。

「じつは私たちのクラブでは、日頃より海外へも視察や遠征に出向いています。以前バルセロナへ行った際にいちばん印象深かったのが、選手育成への考え方の違いと現状の格差です。必ず土曜日には試合が組まれ、日曜には反省(課題の確認)、月曜はオフ、火曜以降には次の試合へ向けてのトレーニングが始まります。それを繰り返すことで初めて、長期に渡っての逞しいチーム作りが可能となる。トレーニングメニューの組み方から、モチベーションの維持。一つの試合を終えるごとに何かを着実にデベロップメントしていくことができる。今季から初参戦となりますが、一年後に果たしてどこまで成長しているか、今から楽しみです。私たちのモットーはね、“世界に通じる”チームづくりと選手育成なんです」

Jリーグの願いは、一歩ずつなれど着実に形となり、日本中のこの年代の指導者たちと強く共鳴しあっています。

「今日は対戦相手にウチがやりたいことをやられてしまった。もっと高い位置からのディフェンスを次回への課題にしたいですね。チーム作りは始まったばかりです」(『FC千葉なのはな』高橋広佳監督)

「相手は、激しくあたりにくるし、連携していると感じました。僕自身も、これからも試合で出られるようにがんばりたいです」(『FC千葉なのはな』山口雅生選手)
「これから先もっと強いチームとあたりますが、自分たちのプレーができるようにトレーニングしていきたいです」(『柏イーグルスTOR'82』上田将寛選手)
上気した頬を赤く染めながら着替え始めた選手たち。そこには、笑顔で盛んに話し合う姿が見受けられました。

現状の課題は、試合会場の手配にあると、山下氏も薮崎氏も口を揃えた。「望まれる芝グラウンドは、実際には難しい。フィールドサイズの設定など、課題はまだまだあります」(薮崎氏)
「日本中、楽しみにしている子供たちはたくさんいる。だけど、場所がない。それをどう解決していくか。この開幕戦のように、学校の校庭開放など、地域と共に手を取り合って、みんなで課題を克服していければ。場所を見つけながら、ひとりでも多くサッカーの喜びを味わわせてあげたい。今季は112チーム。運営の方法を検討する必要はあるが、今後は、200、300と、日本中にリーグ戦の文化を根付かせていきたい」(山下氏)

長期計画の中で、課題を克服し成長していくことのできる人間形成と指導者育成を願い、Jリーグはこれからも、『Jリーグ U-13』に取り組んでいきます。

※注=『北海道・東北・北信越:ポラリスA・B』(14チーム全86試合)『関東:メトロポリタンA・B・C・D・E・F』(52チーム全406試合)『東海:ボルケーノA・B』(15チーム全98試合)『関西:ヤマトタケル』(13チーム全78試合)『中国・四国・九州:サザンクロスA・B』(18チーム全146試合)

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