10月26日（日）、Ｊ1リーグ戦第30節コンサドーレ札幌のホームゲームイベントとして「とどろき“秋客祭”第2弾」が開催され、等々力の地に『川崎バナナランド』が登場しました。
株式会社川崎バナナは創業以来、等々力陸上競技場の並びに社を構え約45年。川崎フロンターレの試合会場でバナナを販売したいというクラブからの申し出を受け、「川崎を愛する気持ちは同じ」と川崎バナナ専務取締役伊藤浩三氏の心は動き、秋の「秋客祭」へ向けての二人三脚の企画が動き出しました。
「バナナに絡めて何をやろうか、どんどん企画が膨らんできました」（川崎フロンターレ／サッカー事業部 金城雄貴氏）
一昨年のファン感謝祭で実施経験のあるサッカー番組でお馴染みの定番アトラクション「バナナKING」、「バナナの叩き売り」、そしてもちろん販売も企画されました。
そして迎えた当日。等々力の地が、目にも鮮やかなバナナイエロー一色に。昼12時半にして、すでにその人波は途切れません。バナナKINGでは大歓声が。「ゴールできたよ！」と景品のバナナケースを手に弾む子どもたちの声。この日初めて実現した「東芝科学館」コーナーでは、液体窒素で冷凍したバナナで釘を打つビックリ体験も。小腹が空いたら、魅惑のチョコバナナと生バナナジュースが待っていました。
バシッ！ 人垣の中から、机を叩き、朗々と響く呼び声。「ピーマンは、色は変わればパプリカと、かっこいい名がついていても、俺の頭とおんなじで、二つに割れば中はからっぽ！」と繰り出される口上はじつに100パターンを越えるという大道芸人の宮代勝三さんは、武蔵小杉在住の大道芸人歴30年、来月で70歳のベテランです。
この日のイベントでは、地元川崎の物産展とともに、クラブが毎年キャンプをはる北海道七飯町の物産展も開かれました。「いつもフロンターレのみなさんに来ていただいています。今度は私たちが来たというわけです」と七飯町教育委員会生涯教育課長の田村敏郎氏。ホクホクのじゃがいもと真っ赤に熟れたリンゴを携え、「愛情を注いだものは、ひとりでも多くの方にぜひ知ってもらいたい。形は変わっても、その愛する気持ちは同じですから」と話します。
「何よりも地域密着。イレブンミリオンプロジェクトをいちばん体現しているクラブだという誇りがあります」「Ｊリーグ一の企画力です」「こんなね、慌てて来る必要もないのに（笑）、キックオフの何時間も前から来てしまう、それが、川崎フロンターレなんです」互いに顔を見合わせて笑いあうファン・サポーターの手には、叩き売りで見事に手に入れた、ひと房のつややかな川崎バナナのイエローがずっしりと輝きを放っていました。
ピッチでは「こんにちは！ 今日初めて等々力に陸上じゃなくてサッカーの試合を楽しみに来ました！」（富士通陸上部／塚原直貴選手）「こんなにもたくさんのサポーターの方がいらっしゃって、感動しています！」（同／高平慎士選手）と、北京オリンピック2008の陸上男子400ｍリレーで銅メダルを獲得した二人が、スタンドに向かって挨拶を行いました。キックオフが近づくと「メダリストに挑戦！ ガチンコリレー対決！」が華々しくスタート。結果、1位スクール選抜、2位は僅差でメダリストチーム、3位ふろん太＆ピーカブーのマスコットチーム。 ふろん太が倒れ込みます。
お腹も心も満たされて、メダリストのパワーをもらって、いよいよ午後4時キックオフ！ 中村憲剛選手、谷口博之選手、ジュニーニョ選手がゴールを叩き込み、3－1で川崎フロンターレが勝利しました。
「今後も川崎バナナさんと、また形を変えながらも、ファン・サポーターの方に喜んでいただける企画を一緒に考えていきたいです」（川崎フロンターレ／サッカー事業部マーケティンググループ課長 天野春果氏）
「今後もぜひ引き続きご協力させていただきたいと思っております」（川崎バナナ／伊藤専務）
実り満載の一日、「とどろき“秋客祭”第2弾」は成功の内に幕を閉じました。
