試合実施・大会ルール

交代人数

交代人数は今シーズンも昨シーズンと同様、5人まで可能となっています。
また、交代回数はハーフタイムを除いた3回までです。

脳振盪の疑いによる交代について

昨シーズンJリーグは、「脳振盪による交代(再出場なし)の追加における試行」について、選手の安全の確保を最大化させることを目的に、育成年代も含むJリーグの公式試合すべて及びプレシーズンマッチにおいて導入しました。これは今シーズンも同様のルールとなっています。

脳振盪の疑いによる交代についての詳細は以下の通りです。
【脳振盪の疑いによる交代】(2021シーズン同様)
国際サッカー評議会(IFAB)より「脳振盪による交代(再出場なし)の追加における試行」の運用継続が同意されたことや、選手の安全確保を目的に、以下のルールを継続して適用する

<原則>
・1試合において、各チーム最大1人の「脳振盪による交代」を使うことができる
・「脳振盪による交代」は、その前に何人の交代が行われているにかかわらず、行うことができる
・氏名を届け出る交代要員の数が、交代の最大数と同じである競技会においては、既に交代で退いた競技者であっても「脳振盪による交代」に基づき、交代で競技者になることができる。

<交代の回数>
・「脳振盪による交代」は、「通常の」交代の回数の制限とは別に取り扱われる。
・チームが「脳振盪による交代」を「通常の」交代に合わせて行った場合、1回の「通常の」交代としてカウントされる

JリーグYBCルヴァンカップについて

今シーズンは、ACLのシーズン移行ならびにレギュレーション変更に合わせた対応により、試合方式、大会方式ともに昨シーズンと大きな変更があります。
変更点は以下の通りです。
・グループステージは、J1全18チームとJ2の2チーム(前年度J1の17位、18位)の20チームを5グループに分け、各グループでホーム&アウェイ方式の2回戦総当たりのリーグ戦とする
・プレーオフステージは開催しない
・アウェイゴールルールの撤廃
さらに、昨シーズンは適用されていなかったU-21先発出場ルール(2023年12月31日において満年齢21歳以下の日本国籍選手を1名以上先発に含める)が再導入されます。
U-21先発出場ルールについては、次のU-21選手出場施策で詳しく紹介します。

U-21選手出場施策

新型コロナウイルス感染拡大の影響により凍結していた「ルヴァンカップにおけるU-21選手の先発出場義務ルール」および「J2・J3リーグにおけるU-21選手の出場奨励金ルール」が今シーズンより再導入されます。

ルヴァンカップにおけるU-21選手の先発出場義務ルール

これは、2002年1月1日以降に生まれた日本人選手を1名以上先発出場させるというルールです。
詳しい規定は以下の通りです。
①当該年12月31日において満年齢21歳以下の日本人選手を1名以上先発出場させる(決勝含む)
※特別指定選手、第2種TOP可選手含む
※2023シーズンの場合:2002年1月1日以降生まれが対象

②ただし、次の場合は出場義務を負わない
(1)対象選手1名以上が代表試合または代表活動(A代表、またはU19以上のカテゴリーに限る)に招集されている場合。ただし、本大会の各試合開始前に、中2日以上の期間をもって帰国した場合、当該各試合については出場義務を負うものとする
(2)対象選手が試合エントリー後の怪我等のやむを得ない理由により出場ができない場合

J2・J3リーグにおけるU-21選手の出場奨励金ルール

これは、2002年1月1日以降に生まれた日本人選手がJ2で年間3780分以上、J3では年間3420分以上出場すると、1クラブ当たり300万円の奨励金が支払われるというルールです。
詳しい規定は以下の通りです。
【金額】
J2:1クラブあたり300万円
J3:1クラブあたり300万円

【基準値】
J2:年間3,780分以上(90分×42試合)
J3:年間3,420分以上(90分×38試合)

【対象大会】リーグ戦のみ
※AFCチャンピオンズリーグ、FUJIFILM SUPER CUP、ルヴァンカップ、J1昇格プレーオフ、J3・JFL入替戦は含まない

【対象選手】
当該年12月31日において満年齢21歳以下の日本人選手
※特別指定選手、第2種TOP可含む
※2023シーズンの場合:2002年1月1日以降生まれが対象

【その他】
・ゴールキーパーの出場時間は2倍換算する
・シーズンを通して実施する施策のため、代表招集や怪我等の個別事象に対しての特別措置は設けない

VARについて

VAR導入試合

VAR(ビデオアシスタントレフェリー)は昨シーズン同様、はっきりとした明白な間違いをなくすため、J1リーグを中心に導入されます。
2023シーズンのVAR導入試合は以下の通りとなっています。
■2023シーズン以降のVAR導入試合(予定)
・スーパーカップ(1試合)
・J1リーグ戦(306試合)
・リーグカップ戦 ノックアウトステージ(13試合)
・J1参入プレーオフ 決定戦(1試合)

「オフサイドラインの3D化」、「VARdict(バーディクト)」を新たに導入

また、今シーズンはオフサイド判定の精度向上を目的に以下2点が変更となります。
・2Dで判別していたオフサイドラインを3D化する
・オフサイドライン投影カメラを2台から5台に増加

さらに、「VARdict(バーディクト)」という新たな仕組みが導入されます。
VARdictとは、専用のタブレットを通じて、ビデオマッチオフィシャルがチェックしている事象をスタジアム内の大型映像装置やインターネット中継・TV放送に自動連係できるシステムで、主要国際大会・海外リーグなどで既に導入されているものと同じ仕組みとなります。
■VARdict(バーディクト)について
J1クラブのすべてのスタジアムでVARdictの情報を大型映像装置に表示します。
ただし、専用のタブレットと自動連係するためには専用回線が必要となるため、2023シーズンのJリーグは、①自動連係 ②アナログ運用の2通りの運用で対応いたします。
なお、中継映像はすべて自動連係の運用となります。

昇格・降格について

新たな成長戦略に基づきJリーグ全体の価値向上を図るべく、2024シーズン以降の各リーグのクラブ数を変更するため、今シーズンはJ1の昇格・降格が昨シーズンと大きく異なります。


■明治安田生命J1リーグ
J2への降格は1枠のみで、J1リーグ最下位クラブが自動降格となります。

■明治安田生命J2リーグ
J1への昇格は3枠で、J2リーグ1位・2位の2クラブが自動昇格、J2リーグ3~6位のJ1昇格プレーオフにおける優勝クラブが昇格となります。

これに伴い、今シーズンはJ1参入プレーオフの開催がありません。
【J1クラブ・J2クラブの入れ替えについて】
●J1における年間順位最下位のクラブがJ2に降格し、J2における年間順位上位2クラブおよびJ2における年間順位3位から6位のJ2クラブが参加するJ1昇格プレーオフに優勝したJ2クラブがJ1に昇格する。

【J2クラブ・J3クラブの入れ替え】
●J2における年間順位の下位2クラブがJ3に降格し、J3における年間順位の上位2クラブがJ2に昇格する。
J1昇格プレーオフは、トーナメント方式にて準決勝、決勝が行われます。
詳細は、以下をご覧ください。

大会ルールを知ってもっと楽しもう!

いかがでしたか?2023シーズンのルールはバッチリでしょうか?
大会ルールを正しく理解して、Jリーグを楽しみましょう♡