6月4日(土) 2005 J2リーグ戦 第15節
仙台 4 - 0 札幌 (14:04/仙台/13,754人)
得点者:'5 シュウェンク(仙台)、'10 オウンゴ−ル(仙台)、'20 バロン(仙台)、'78 大柴克友(仙台)
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●都並敏史監督(仙台):
「今日の試合は、気持ちの勝利というところだと思う。札幌が前半から激しく戦ってくるというのは予想できたことなので、選手たちにはそれ以上の気持ちで相手を押し返すようにと伝えて送り出したところ、非常に戦う気持ちを前面に押し出してくれたので、札幌のほうが勢いをなくしてくれた。そういう前半だったと思う。その流れの中で良い形で点が取れ、相手が攻勢に出てきた時には時すでに遅し、という印象を持ったゲームだった。
後半、我々は意図的に相手に攻めさせていたのではなくて、ボールをしっかりと回されていて(仙台は)リズムが取れていなかった。その点は非常に課題だと思うが、そのような状況になっても受身にならずにもっともっと攻撃的に行けるような形を選手がとってくれれば、これから先も良い戦いができるのではないかと思っている。何しろ、先週のふがいない試合を受けて、選手たちが自主的にいろんな意見をミーティング等で話し合ってくれて、こうした発言のもとで各自に責任が生まれ、それぞれが鬼気迫る戦いぶりを見せてくれた試合だった。その意味では選手の戦いに敬服し、とても満足している」
Q:後半開始から、熊谷をボランチの位置に下げて、大柴を右に出す形を採ったが、その意図は?
「相手のシステムが、トップ下の位置に二人が入ってきたような印象を受けて、すぐにベンチも動こうかとは思っていた。だがダイヤモンドの形でも、サイドハーフが中に絞ることによって対応ができるかなと思っていたので、流れが悪くなったら変えようと考えていた。しかし熊谷のほうから「トップ下に二人来てるぞ」という感じでベンチにサインがあり「自分がボランチのところに入りたい」という意思表示もあったので、ベンチワークと共に良いタイミングでそれを実行した。熊谷はサッカーを本当に良く知っているし、グラウンド内の監督役もやってくれるので、非常に心強いし、良い働きをしてくれたと思っています」
Q:今週、練習にもかかわらず、勢いあまってチームメイトに激しいチャージを浴びせるシーンもあったというシュウェンクだが、今日の試合に向けて、どのように気持ちを持っていかせたのか?
「とにかく九州での2試合が本当に情けない試合であったので、選手たちが本当に危機感を持ってくれて、今以上に戦う気持ちを出さなくてはと感じてくれた。シュウェンクも一番ミーティングで発言をしていた選手の一人だし、紅白戦や練習等でも厳しさをお互いが求めていくことで、それを試合につなげていこうと話して一週間を過ごした。その意味ではシュウェンクも責任を持って、練習以上のパワーを見せてくれたと考えている」
Q:後半だけでなく、バロンの得点が決まる前の前半の時間にも苦しい時間があったと思うが、どのように凌ごうとしたのか?
「一週間やってきたトレーニングの中で、プレスのかけ方について、試合開始直後は高い位置からプレスをかけていき、(そうすることで)ある程度体力的に厳しくなっていくから、少し時間が経ち落ち着いてきたら、ラインを少し下げて後ろにコンパクトにした形で対応するという取り決めがあった。しかし最終的に、どうしてもサイドバックやサイドハーフが低い位置で相手を受け止めるようになると、中盤に相手の数的有利を許してしまうから、長いボール主体の札幌の攻撃でも、ロングボールの精度が上がってくることによって、こぼれ球を奪われやすくなってしていたので、後半に入るに当たっては、長いボールを蹴らせないように、低い位置からでもボールの出所にプレッシャーをかけていこうとしていたが、選手の中には少し「3-0のリードを守りたい」という気持ちがあったみたいで、それによって我々のDFラインの裏を突かれるというシーンもあった。もう少しバランスよくしたいな、という風には考えている。サイドバックが疲れてしまってラインに吸収されると、どうしても最終ラインが下がらざるを得ない。最後、富田が入って少し修正できたから、サイドバックが高い位置で相手を捕まえる姿勢というのが、今後大事になってくるのではないか」
Q:シルビーニョのプレーへの評価と、来週からどのようにシルビーニョを使うかについて?
「来週の紅白戦等の出来にもよるが、今日見たところだとまだ100パーセントではない。ボールの落ち着かせ方などは十分心得ている選手なので、そういう意味では戦力になってくれているが、例えば守備になった時の軽い対応だとか、寄せの甘さとかははっきりと見えていた。彼にその多くを期待するわけではないが、現状では途中出場のほうが、チームとしてもバランスが良いのではないかと思う」
Q:無失点で終わることができた点について。何か指示などは出していたのか?
「選手たちが逆に、前半が終わったときに「0-0の気持ちでやって、絶対に0で終わるぞ」って、シルビーニョを中心に話し合っていたし、しっかりと我々の戦い方の中で穴を見せずに終わることが、次へつながる部分になると思うから、そういう意味ではリズムを奪ったり奪い返したりしながらも凌げたことは収穫になったと思う。ラインの上げ下げに関してもそうだし、ある程度リードしているのに、慌てて個人が突破を仕掛けてミスが出たり、チーム全体で相手を消耗させるようなタイミングの時に、2、3人で勝負を仕掛けてしまって速攻を許してしまったり、といった攻撃も多いと思ったので、もう少し冷静に、相手を苦しめられるような攻撃が出来ればよいなと思っている」
Q:今日の試合を終えて、チームとして吹っ切れたような部分はないか?
「確信できたのは、気持ちや戦う姿勢というのがどこで表れるかといえば、やはりこぼれ球やセカンドボールへの寄りの激しさ、奪う気持ちに表れるということだ。今週一週間そこをずっとやっていたので、この次のゲームに向けても変わらないと思う。ただ、今までのゲームの中では、ファイトするとクオリティが落ちたりとか、バランスが悪くなったケースが多かった。今日はサッカーをしながら戦った。そういう意味ではバランスが良かったので、選手たちもこのことをしっかりと胸に刻んでくれたのではと思う」
以上













