今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第2節 岐阜 vs 甲府】レポート:0−1の勝利の中にある、両チームに見えた明と暗。『明』こそ『暗』を覆す最大の要素!(09.03.15)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月15日(日) 2009 J2リーグ戦 第2節
岐阜 0 - 1 甲府 (13:04/長良川/6,803人)
得点者:17' 森田浩史(甲府)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム
----------

試合前、いきなり甲府にアクシデントがあった。今朝から右足のしびれを訴えていたDF杉山新が、アップ中に出場を断念し、急遽右サイドバックに津田琢磨が入った。
突然のアクシデントに対し、「池端選手を入れるか、津田選手を入れるか迷ったが、安定性を求めて、津田選手を入れた」と、安間貴義監督の選択は守備の安定だった。甲府は得意のアタッキングサッカーを最初から全開にするのではなく、攻撃的なサイドバックである杉山欠場を逆手にとって、前半はリスクマネジメントを考えたサッカーを展開する狙いを持ってこの試合に挑んできた。

そのとおり、試合は共に出方をうかがう静かな立ち上がりとなり、そこから岐阜が先に仕掛けていく展開となった。岐阜は菅和範と永芳卓磨のダブルボランチが積極的なビルドアップを仕掛け、左の高木和正、右の嶋田正吾のサイドアタッカーの攻撃力を活かし、サイドから崩しに掛かる。だが、エンジンがかかってきた矢先の17分、クリアミスからFW森田浩史に豪快なミドルシュートを突き刺され、先制を許してしまう。
ただ、均衡が破れても、岐阜のペースに変わりはなかった。リードを奪った甲府だが、岐阜の積極果敢なプレスの前に思うようにボールを前に運べない。岐阜の前線からのプレスがはまる形で、甲府は中盤が作れなくなり、岐阜にポゼッションで上回られる苦しい展開に。
しかし、岐阜は中盤を制圧し、小刻みのいいパスサッカーで形は作れど、肝心のアタッキングサードで手数をかけすぎてしまい、シュートまで持って行けない。ペナルティエリア内でのパス回しが増え、岐阜にとっては崩れかかっているのに仕留められない歯がゆい時間が続いた。

0−1で迎えた後半、甲府は「どんどん仕掛けていこう」という安間貴義監督の指示を受け、一気に攻勢に出る。安間監督は2シャドーの大西容平を3トップに加え、森田をトップ下に、藤田健をボランチの位置まで下げ、中盤の形を逆三角形から三角形にシフトチェンジ。これにより全体のラインが高くなり、前半はボランチラインまで吸収され、ポジションニングが曖昧になっていた藤田が果敢に3トップに絡んで行くようになる。藤田は持ち前の高いアップダウン能力で中盤を活性化させ、さらに藤田のサポート役の林健太郎も高い位置でバランスを取れるようになり、甲府の心臓部ともいえる中盤の三角形が機能し始め、流れは一気に甲府へ傾く。
46分、54分とDFラインの裏に抜け出したFWマラニョンが決定的チャンスを迎えるが、これはミスで共にフイにしてしまい、前半とは逆に甲府がペースを握ってもチャンスをモノに出来ない展開となった。結局両チーム決め手がないまま進み、試合はそのまま甲府の勝利で終了した。

全体的には共に中盤の構成力、連動性という意味では、見ているものを楽しませることが出来た試合ではあった。しかし、肝心のゴール前の迫力、ゴールへの期待感という観点ではかなり物足りない試合となった。本当にスペクタクルなサッカーはどういうものか。この試合を見ていると、共に非常に口惜しい印象を受けてしまう。

0−1というスコアの裏側にあるもの。勝者と敗者に2分されたが、共に課題と収穫が残った。ゴールという期待感と迫力感があってこそ、中盤の構成力、連動性もよりクローズアップされる。両チームともこの部分を修正しなければならないし、反対にそれが修正できる土壌があることも実証できた一戦でもあった。
特に岐阜はホームで勝てなかっただけに、この敗戦の課題と収穫をもう一度真摯に受け止めて、次こそホームで勝利をサポーターにプレゼントしなければならない。

以上


2009.03.15 Reported by 安藤隆人
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着