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2022年度 第9回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

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2022年10月4日(火) 10:50

2022年度 第9回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

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2022年度 第9回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録
2022年度 第9回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

2022年9月27日

2022年度 第9回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

2022年9月27日(火)17:50~
JFAハウス4F会議室およびZoomにて実施
登壇:野々村 芳和チェアマン
陪席:窪田 慎二 理事
フットボール本部 黒田 卓志 本部長
事業本部 出井 宏明 本部長
クラブライセンス事務局 大城 亨太 クラブライセンスマネージャー

〔司会より説明〕
本日開催いたしました第9回理事会後の記者会見を開催いたします。

《決議事項》
1.2023シーズン J3クラブライセンス判定結果について

https://www.jleague.jp/news/article/23401/
本日理事会にて2023シーズンのJ3クラブライセンスの申請があったクラブ、J3入会を希望するクラブ、に関する判定結果について決定いたしましたのでお知らせいたします。
判定結果といたしましては、Jリーグ百年構想クラブに関する6クラブ、ラインメール青森、ヴィアティン三重、FC大阪、奈良クラブ、高知ユナイテッドSC、ヴェルスパ大分に対して、J3クラブライセンスの交付を決定いたしました。なお、クリアソン新宿につきましては、施設基準が未充足であると判断されたため、今回認定には至りませんでした。

2.「Jリーグタイトルパートナー」契約更新 基本合意
https://www.jleague.jp/news/article/23393/
契約期間は2023年1月1日から2026年12月31日の4年間となります。なお、本契約は2015年より継続して更新いただいているものとなります。
権利内容等の詳細につきましては12月下旬頃に改めて公表させていただきます。

3.「フットボール委員会」の設置について
https://www.jleague.jp/news/article/23394/
本日Jリーグは理事会にて、Jリーグ規約及び専門委員会規定に基づき、フットボールに関する事項について検討するフットボール委員会を新たに設置することを決定いたしました。
所管事項としましては
①フットボール戦略に関する事項の検討・立案
②強化・育成に関する事項の検討・立案
③試合日程・リーグ構造・大会方式に関する事項の検討・立案
④フットボールの魅力向上に関する事項の検討・立案
⑤その他フットボールに関する各種制
となります。なお、委員につきましてはリリースに記載の表をご確認ください。

4.2022Jリーグアウォーズ表彰概要
https://www.jleague.jp/news/article/23398/
Jリーグは2022Jリーグ表彰概要を決定いたしました。なお既にアナウンスしていますが、今シーズンからJ2リーグ、J3リーグの最優秀選手賞、ベストイレブン、最優秀ゴール賞の個人賞を新設することといたしました。
そしてJ1、J2、J3各リーグの受賞者を表彰するJリーグアウォーズを今年も11月に開催いたします。なお、J1は11月7日にDAZNでのLIVE配信を予定しています。
J2、J3につきましては、11月14日、11月21日にそれぞれオンライン配信を予定しています。
表彰の一覧につきましては、リリース資料をご確認ください。

5.功労選手賞 受賞者決定のお知らせ
https://www.jleague.jp/news/article/23397/
12名の元Jリーグ選手に功労選手賞を受賞することを決定いたしました。

6.功労審判員賞 受賞者決定のお知らせ
https://www.jleague.jp/news/article/23396/
14名の元審判員に対して、功労審判員賞を受賞することを決定いたしました。
なお表彰は11月7日の2022Jリーグアウォーズにて実施することといたします。

7.2023-2025シーズンビデオアシスタントレフェリー導入試合について
https://www.jleague.jp/news/article/23392/
Jリーグは、2023~2025シーズンにおいて継続してビデオアシスタントレフェリー(以下、VAR)を下記試合で導入することを決定しましたので、お知らせいたします。
なお、2023シーズンからの変更点として、オフサイド判定の精度向上を目的に2Dで判別していたオフサイドラインを3D化すること、及びオフサイドライン投影カメラを2台から5台に増やすことも併せて決定いたしました。
■2023シーズン以降のVAR導入試合(予定)
・スーパーカップ(1試合)
・J1リーグ戦(306試合)
・リーグカップ戦 ノックアウトステージ(13試合)
・J1参入プレーオフ 決定戦(1試合)

8.2023シーズン JリーグYBCルヴァンカップ大会方式について
一部で報道のありました本件につきまして、現状のステータスについてご説明申し上げます。
2023シーズンからAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のシーズン以降に伴い、各クラブと本大会について様々な検討を重ねてまいりましたが、2023シーズンのルヴァンカップ大会方式については、従来の大会方式をベースとすることでクラブとも合意していますことをお知らせいたします。

〔野々村チェアマンよりコメント〕
(台風15号について)
まず、先週の台風15号によって、静岡県内は大きな影響を受けており、現在も断水や床上浸水の災害に遭われている方がいらっしゃいます。被害に遭われている方々にお見舞い申し上げたいと思います。
Jクラブも、清水エスパルス藤枝MYFCはスタジアムが雨の影響で被害にあい、Jリーグからもスタッフを現地に派遣し、次の試合までにどのような対応がとれるかをクラブと検討しています。まだここで何か発表できることはありませんが、発表できるようになり次第お伝えできればと思っています(清水エルパルス対ジュビロ磐田戦は10月22日に延期が決定)。私の地元でもあり、多くの方が困っているということが間接的にも直接的にも入ってきています。Jクラブも地域のためにやっているということもありますので、早く落ち着いた環境で生活できるように、クラブとしてとして何ができるか、リーグとして何ができるかを発信していければと思っています。

(クラブライセンスについて)
先ほど話がありましたが、クラブライセンスについては、新たに岩手にJ1ライセンスが交付となり、これによって46クラブがJ1ライセンスを持つことになりました。Jリーグは30年経ってすそ野が広がってきているということが数でも実感できています。一方でクリアソン新宿がJ3ライセンス不交付となっているという現実もあります。23区内にJクラブがまだありませんし、特にスタジアムでは、現状のルールは理解しているものの、都心部と地方とでは状況や環境が全く異なる中、この先のJリーグの将来像を考えたときに、必要な見直しはしっかりと検討していきたいということは前から考えていました。今回のことを受けてということではありませんが、良いJリーグにするための見直しは検討していきたいと思っています。

(明治安田生命とのパートナーシップについて)
明治安田生命様とタイトルパートナーについて基本合意しました。2015年からタイトルパートナーとして一緒に活動いただいている中で(J3タイトルパートナーは2014シーズンから)、全クラブに個別にパートナーとして寄り添っていただき、さらにJクラブではない、これから上を目指すクラブにもサポートいただいています。私もクラブ訪問時に、各地域の明治安田生命の支社にお邪魔することが多いですが、その地域でクラブを応援していただいていることが、社内を見てもすごく伝わってきます。これだけサッカーのために一緒にやっていただけるパートナーに恵まれたのは、Jリーグにとっては非常に大きな財産だということを改めて感じました。

関連する話題として、JFAハウスの売却、それによってJリーグはどうするのかという話題が出ていますが、まだ決定ではないのですが、Jリーグの新たな拠点として、明治安田生命のオフィスがある丸の内のビルに、Jリーグとしてオフィスを構えていくことを検討している段階です。JFAといろいろ調整し、Jリーグの中でも検討しながら現在進めている状況だということをお伝えしておきます。これもまた、明治安田生命様から良い提案をいただいていることもあって現在も検討している次第です。

最後に、JリーグもJ1は残り4、5試合、J2で4試合、J3も8、9試合と終盤になってきていますので、第三者的に見るにはすごく面白いところですし、一方でクラブのスタンスに立つとヒリヒリする状況です。間違いなく 終盤のゲームの面白さについては各クラブが表現してくれると思いますので、引き続きJリーグを観て盛り上げていただければと思っています。

〔質疑応答〕
Q:野々村チェアマンに質問です。先ほど、J3ライセンスの件でクリアソン新宿に触れていました。都心部のクラブに関しては見直す必要があるとおっしゃっていました。10月9日にクリアソン新宿が国立競技場で鈴鹿ポイントゲッターズとJFLの試合を開催します。おそらくご覧になると思いますが、チェアマンとして注目すべき点があるかどうか、あるとすればどういった点か、教えてください。

A:野々村チェアマン
もちろん注目しています。現状のクリアソン新宿でどんな空気が作れるのか、スタジアムを含め、どんないい作品を見せてくれるのか、非常に興味があります。一方で、クリアソン新宿だけではありませんが、シーズンを通して都内のチームがホームゲームをどれだけ安定的に開催できるのかといった点が一番難しい問題です。1試合、2試合、大きなビッグマッチを都内でやることに関しては問題なくやれると思いますし、その力もあります。ただ、相手方もありますし、リーグ全体のことを考えると、安定して使えるところはどんなところがあるのかという点を、新しいルールの範囲内で作っていかなければと思います。東京で3チーム、4チーム、Jリーグを目指しているクラブが今でもある中で、それを足踏みさせてしまうことがJリーグにとってプラスなのかということを考えたいです。最初の質問に関しては、期待していますということです。

Q:今の話に関連して、ネックになっているのは具体的にどういった部分で、どう見直していくのかを教えてください。

A:野々村チェアマン
都内だけの問題ではないと思っています。私が個人的に以前から思っていることなのですが、いい作品を見せるためには、収容人数も含めてどんなスタジアムなのか、また果たして、Jリーグが当初に目指したものは、60クラブ、70クラブになった時にも同じなのかといった点です。最初は小さなスタジアムであっても、作品として素晴らしいものを見せていくということが、その地域のクラブの価値の向上になると私は思っています。都心部でスタジアムを作るのは、まず、場所の問題が相当難しいです。土地も含めた費用も地方とは全然違うので、何かいいアイデアがないか、クラブだけではなく、我々も一緒に考えていくことが必要ではないかと思います。

Q:フットボール委員会についてお話いただきたいのですが、フットボール本部があり、今回は委員会と、もう少し小回りが利くように設定されたのかと思いますが、チェアマンはどのような形で動いてもらいたいと期待していますか。

A:野々村チェアマン
フットボール本部はリーグの中の部署で、リーグを安定して運営していくために絶対に必要不可欠なもので、これは今までどおりやっていきます。私は、Jリーグは原則的にフットボールファーストであるべきだと思っています。いろいろなことがこれから変化をし、伸びていかなければいけない中で、常にあるのはフットボールとビジネスをどうしていくのかということです。これまでは、この二つがゴチャゴチャになりながら実行委員会も含めて議論することが多かったように感じています。なので、今回のフットボール委員会のメンバーには、フットボールのスタンスから立案、政策を徹底的に考えていただきたいと思っています。
そのフットボール委員会から出た案をもとに、リーグがこの先、発展していくうえで、ビジネス的にどうかという点を次の段階で話し合う上で分かりやすくしていくためにも、このメンバーの方々には、フットボールの知見を十分に発揮していただき、フットボールとして日本のサッカーはこう伸びていくというものを出していただきたいと思っています。

Q:ゴチャゴチャというのは、具体的にどのようなことでしょうか

A:野々村チェアマン
例えばJ2からJ1への昇格は、フットボールだけの観点からすると3位のチームが昇格するのが当然の考え方だと思います。とはいえ、いろいろなビジネス的な観点、マーケティングの観点からすると、プレーオフをやった方がいい。その議論がただぶつかり合うだけだと、議論しているクラブ側もよく分からなかったりします。フットボールとしての観点を上回るようなビジネス的なメリットがあるのであれば、フットボールを越えて、取っていこうという整理をしていく方が、わかりやすいと以前から思っていました。我々はもちろん、ビジネス的にも伸びていかなければいけないということもありますが、フットボールとしてどんな魅力を高めていけるか、世界に追いついていけるかが最も重要なテーマだと思いますので、そこを徹底的に発信してもらうような会が欲しいと思ったということです。

Q:ルヴァンカップの方式についてですが、現状は従来の方針をベースにすることで決定したということですが、今後は変更する可能性はあるのでしょうか。

A:野々村チェアマン
変更することは常に考えていかなければいけないと思います。まず、ルヴァンカップの大会の価値を最大化するにはどうしたらいいのか、ビジネス的な側面、またフットボールとして大会方式はこのままでいいのか。フットボールの検討委員会ではフットボールの目線からどのようなものがいいのかを考えて提案してもらいたいと思っています。それを受けて、ビジネス的にはどうなのか、両方をテーブルに上げて、どのような大会がこの先のJリーグにとってふさわしいのかを話していければと思います。何に対しても、変更する可能性はあると思っていただいていいと思います。

Q:髙田理事がWEリーグのチェアに就任されると思いますが、Jリーグとして常勤理事だと思いますが、兼務されるのでしょうか

A:仲村広報部長
明後日、29日にWEリーグの社員総会で正式に決定する予定です。そのタイミングで我々からも改めて、その件も含めて公表させていただければと思います(29日付で正式に決定後、プレスリリースを発信https://aboutj.jleague.jp/corporate/release/25613/)。

Q:J3のクラブライセンスの件です。適用条件の中に、入場者数2,000名超という項目があります。ここ2シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響でこの項目が免除になっていたと思いますが、今季についてはこれを厳格に適用するのかどうか、見解を教えてください。

A:大城マネージャー
ご認識のとおり、ルール上、今年は免除しないということになっているので、平均入場者数2000名を達成していただく必要があります。2000名に満たなかったときにどのような判断をするかは、11月に理事会で入会審査を行いますが、理事会の判断になるかと思います。

Q:確認ですが、現在、JFL4位のラインメール青森ですが、かなり現実的に平均入場者数が2000名に届かない状況になりつつあるのですが、そうなった場合、理事会で承認される可能性があるということでいいのでしょうか?

A:大城マネージャー
ルール上は2000名に満たなければいけないので、可能性があるかと聞かれると、ないという回答になるかもしれません。ただ11月に理事会がどう判断するかは、その時の状況によると思います。

Q:明治安田生命との契約が合意に達した件ですが、今回、発表された理由はありますか?発表会が12月にあるとお聞きしていたので、今回発表した理由を教えてください。

A:出井本部長
通例ですと、基本合意が成立したうえで、契約書等々、すべてをつめたうえで発表させていただくのが常でした。よって、今日ご報告させていただいてから、すべての手続きを行ったうえで、12月に正式な説明会を行うというスケジュールで進めています。ただそうはいいましても、来季に向けて様々な動き出しをしていく中で、両者のトップを含めた基本合意が成立したということに関しては、まず、皆様にお知らせしつつ、来季に向けての準備を進めていければという趣旨で、基本合意のタイミングでご説明した次第です。

Q:Jリーグのオフィスの移転の件ですが、時期の目途はチェアマンの中であるのでしょうか

A:野々村チェアマン
移転の時期ですが、このビルを出ていかなければいけないタイミングが6月で、そこを目指してということになります。

Q:本日、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の元理事が3回目の逮捕というニュースが流れています。全く関係ない団体とはいえ、このようなニュースに関して、どのような感覚を持ち、どのようにきちんとした関係、コンプライアンスを徹底して築いていくべきだと思いますか。

A:野々村チェアマン
私がJリーグに来て思ったことは、Jリーグはやりすぎだと思うほどコンプライアンスを徹底しているということです。コンプライアンスの意識の高さは、やりすぎぐらいがいいと、私は思います。(今回の件は)自分たちとは接点がない報道かもしれませんが、私たちを含めて、スタッフ皆がいつ、そういうことに巻き込まれるかもしれないということは、常に気にしていかなければいけないと思いますし、公益法人であるということも含め、今のリーグのコンプライアンスの意識の高さは継続していきたいと感じています。

Q:今が悪いということではないので誤解がないようにお願いします。フットボール委員会の人選なのですが、女性がいないのは違和感を覚えます。こういうところに女性を起用していかなければいけないのではないかと思います。こういう専門性が女性にないというのであればそれは問題だと思うのですが、こういったところにも、お気持ちを寄せていただきたいと思います。

A:野々村チェアマン
もちろん、女性にリーグの中で沢山活躍する場所をという思いは当然、私たちにはあります。一方で、専門的な部分で、過度の負担を、選ばせてもらった方に与えることも当然いいことではないと思います。模索しながら、男性、女性問わず、この人たちと一緒に仕事をしていくとリーグが良くなると思う仲間を探しながら、バランスが取れた、ジェンダー平等の組織にしていきたいと思っています。


Q:今回から、AFCライセンスはJ1ライセンスに限るということで、考えうる影響を教えてください。例えば、J2のクラブがACLに出場できないといったことはあり得るのでしょうか。

A:大城マネージャー
ACLの出場については、先ほどご説明したように、ACL出場のためのAFCライセンスは来年の5月に改めて審査をしなければなりません。その際に、今回のJ1ライセンスを持っていることが必要な条件になるかというと、そういうことではありません。今年、J2ライセンス、J3ライセンスを交付されたクラブでも、AFCライセンスを取得する可能性はあります。ただ、J2ライセンス、J3ライセンスを今年、申請したということは、それなりの理由があるので、AFCの基準を満たせるかどうかという問題はあるのですが。手続き上、今はシーズンがJリーグとずれているので、ACL出場のための審査を改めて行うという意味で、可能性はあります。
影響という意味では、先ほども、テクニカルダイレクター等の基準のところでご説明いたしましたが、昨年はAFC側が、ライセンス基準の大きな改定を行って対応しなければいけなくなりました。そのときに、J2ライセンスを保有しているクラブは、J2のクラブではなく、J2に昇格することを目指すJ3クラブなのですが、J3クラブに対しても、AFC側が設定しているのは、アジアチャンピオンズリーグに出るための参加資格です。かなり高い要件を、J3のクラブにも適用しなければいけないという悩みがあります。どちらかというと、そこから解放というわけではないのですが、国内の制度としてやっていくことで、AFCの目指す高い目標の改定の影響を受けないようにしたかったというのが、一番の改定の目的です。ネガティブな影響というよりは、J2ライセンスを今年、申請しているクラブにとっては、負担が軽くなったことの方が多いのではないかと思っています。

Q:功労審判員受賞者について、今回14名が発表され、2011年以来ということです。これまで2名のみの受賞でしたが、今回14名も選ばれた理由、また11年の間がある理由について教えてください。

A:黒田本部長
功労審判員賞は、日本サッカー協会(JFA)審判委員会の推薦を受けて、Jリーグ理事会で決定する流れになっています。今回、Jリーグが30周年を迎えることもあり、過去Jリーグに貢献した審判員の皆様について、JFA審判委員会からご推薦をいただき、それを受けて本日決議いたしました。

Q:クラブライセンスの日程について、J2、J3ライセンスは昇格を目指すクラブが10月まで昇格できるかどうかわからない場合があると思います。それが選手のモチベーションに影響を与える可能性がありますが、今後、カレンダーの変更、例えばシーズンの最初からどのクラブが昇格できるかなどは検討しないのでしょうか。

A:大城マネージャー
現状のカレンダーとしてはJ1ライセンスが9月末にFIBによる判定を行い、J2・J3が10月。新入会を希望するクラブについては、9月にJ3ライセンスの判定を行うこととしています。理由としては仮にJ1ライセンスが不交付になってしまったクラブは、J2またはJ3ライセンスを交付しなければならず、そこで受け止めないといけないということがあることから、10月にずらしているという背景があります。
新入会のクラブは11月の理事会に入会審査を行うのですが、並行して入会審査をこれから進めていかなくてはいけませんので、10月の判定では遅いということで、そこだけ先んじて9月に判定していることが現状のカレンダー設定の理由となっています。
ご質問の通り、シーズン開幕前に交付するという考え方はあるかもしれませんが、クラブライセンス、特に財務においては今期の始まった時点と現時点ではクラブの状況が大きく変わっていますし、なるべく2023シーズンに近いクラブの状態を判断してライセンスを交付する形が良いと思います。これをシーズン開幕前に移すと、シーズン中に起こった色々なことを反映できないまま来シーズンのリーグ戦の加入を約束してしまうことになり、リーグ側としては大きなリスクになると思いますので、大きく前倒しすることは難しいと考えています。
ただし、9月、10月の判断を1カ月前倒しするなどについては、議論の余地はあるかと思いますが、 先ほどご説明させていただいた理由で設定しているので、今のところ大きく動かす予定がない、ということが回答です。

Q:未充足でも制裁が無いということについて、GKコーチ、フィットネスコーチのライセンスはイメージできるのですが、テクニカルダイレクターのライセンスは、どこが主体となって発行するものを求められるのでしょうか。

A:大城マネージャー
テクニカルダイレクターについては、指導者のライセンスのA級ジェネラルというライセンスが求められ、UEFA、AFCの同じカテゴリーのライセンスが必要となります。実際にテクニカルダイレクターと呼ばれるポジションの方は、日本ではGM、強化部長と呼ばれる方が多いのですが、リーグとしてはこれまでそういった方々に指導者ライセンスを求めてきませんでした。そのため立派な強化部長であっても、そうしたライセンスをお持ちでない方がいらっしゃることが現状です。

Q:それが中期的にはクラブがクラブライセンスを取るためには、そうしたポジションのライセンスを求められているという理解で間違いないでしょうか。

A:大城マネージャー
少なくとも昨年AFCがC等級として「望ましい」項目として設定していたものをB等級に上げましたが、可能性として来年A等級にすることも無くはないので、クラブに対して今年は制裁を科しませんが、AFCは重視しているので中長期的に整理していただくのが良いという見解を持っています。

[仲村広報部長より補足]
J1ライセンスの交付規則に詳細を記載しておりますので、ご確認いただければと思います。

 

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