雲ひとつない青空の下、『大分市立のつはる少年自然の家』にて、『トリニータ アドベンチャーラリー』が行われました。大分トリニータスクールの小学校2年生から6年生を対象に募集をかけ、先着順で選ばれた52名（当日欠席3名）が、朝8時半に大分スポーツ公園に集合し、一台のバスで出発。約1時間の移動でしたが、子ども達は早くもバスの中で大賑わい。しりとりをしたり、じゃれあったりして楽しんでいる間に、あっという間に『大分市立のつはる少年自然の家』に到着しました。
今回のイベントは、「緑豊かな自然の中で団体行動、コミュニケーション能力、互いに助け合い協力し合う事などを身につける。また普段の生活では得られない子ども達の冒険心や好奇心、探究心などを刺激する」ということがテーマ。全員で施設の方に挨拶をした後、入所式が行われ、施設の渡辺指導主事から一日のスケジュールと、イベントの目的、諸注意などの説明があり、イベントがスタート。子ども達は楽しみで待ち切れない様子でした。
午前中のプログラムは、工作「プラ板つくり」。薄いプラスティックの板に絵を描いて、オーブントースターで数秒温めると、大きなプラスティックがみるみる縮んでいき、キーホルダーサイズに。描いた絵はこすっても消えません。ポイントはどんな絵を描くかということ。
プラスティックを配られると、すぐに絵を描き始める子、しばらく悩んでいる子、隣の子が何を書いているか様子を見ている子と、子ども達の反応は様々。やはりサッカーキッズだけあって、一番多かった絵はサッカーボールでした。次に大分トリニータの文字や、エンブレム、またトリニータのクラブマスコット『ニータン』も人気。中には座右の銘などを書く子も。最近ではお金を出せば、可愛いキーホルダーは手に入りますが、ここで作っているのは世界に一つしかないオリジナルのもの。みんな夢中になって試行錯誤しながら絵を描いているのが印象的で、「できたキーホルダーは、サッカーに行く時のバッグに付ける」という子がほとんどでした。
さあ、お楽しみのランチタイムは施設の方が準備してくださったカレーライス。あらかじめ決められたグループごとにテーブルにつき、美味しいカレーを頬張りながら楽しいひと時を過ごしていました。
午後からは今回のイベントの目玉「アドベンチャーラリー」。このアドベンチャーラリーとは、5人前後のグループで地図を頼りに進路を定め、いくつかあるポストを探し、ポストの中にあるクイズや司令を解きながら、ゴールした時のタイムやポイントを競うスポーツ。コースの途中にはグラウンドゴルフなどもあり、その成績もポイントに加算されます。11グループがＡコースとＢコースに分かれてスタート。最初は余裕で歩き始め、クイズも楽しみながら解いていた子ども達も、コース後半からは疲れも見え始め、一人行動する子やグループに付いていけず遅くなる子、問題が解けず、イライラし始める子などが出てき始めました。しかし、渡辺指導主事から「しっかりみんなで協力し合って達成しよう！」と声が掛けられ、どのグループも最後には仲良くゴール。思った以上の大変さと、みんなで協力しながらゴールした達成感で、子ども達の表情は満足そうでした。帰りのバスの中は元気な子ども達もさすがにぐったり。自然の中で思いっきり遊んで、「最初は一人、二人しか友人がいなかっけど、今日はみんなと仲良くなったことが良かったです」という子もいれば、「アドベンチャーラリーは初めてしたけど、クイズをしながらゴールできたのが楽しかった」とみんなと過ごした時間を振り返りながら、最後の余韻を楽しんでいました。
