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【アテネ五輪なでしこジャパン 日本 vs ナイジェリア】プレビュー:グループリーグ1位を手にしたい日本。第1戦で得た自信を胸にナイジェリアと対戦!(04.08.14)

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8月14日(水)18:00(日本時間14日24:00)キックオフ/アテネ カライスカキ競技場
アテネ五輪 グループリーグEグループ第2戦 日本 vs ナイジェリア
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開会式が盛大に開かれ、オリンピックムード一色に染まったアテネ。街は各国から訪れた人々であふれ、インターナショナルな雰囲気でにぎわっている。「なでしこジャパン」の2戦目、ナイジェリアとの試合会場はアテネの「Karaiskakiスタジアム」まさにオリンピックの中心地。選手たちは、これまで以上にオリンピックのムードを強く感じながらプレーすることになる。

強豪スウェーデン戦に勝利したことにより、チームは明るく上昇ムードに包まれ、「初戦が大切」と力を込めていたプレッシャーから解き放たれたようにも見える。そして勝利の喜びもつかの間、選手たちの気持ちはすぐにナイジェリア戦へと切り替えられた。「浮ついたところはありません。選手たちは先を見ています。我々の目的はグループリーグ1位になることですから…」と上田監督が話すとおり、自分たちの目標から一時たりとも目をそらすことはない選手たち。小林弥生選手も「明日はいよいよ2戦目。これに勝たないとスウェーデンに勝った意味がない」と語る。

ギリシャに入ってからここまですべて夕方以降に行われていた練習が、この日はいつもと違って午前練習となった。日差しも強く暑さが厳しいため、選手全員が帽子をかぶってアップを行った。およそ1時間20分ほどの練習のうち冒頭のおよそ30分が公開され、その後は非公開でナイジェリア戦にむけて具体的な戦術練習が行われた。その非公開部分では、選手たちの大きな声が外まで響き渡り、その気迫が伝わってくる。

初戦のスウェーデンを「勝てない相手ではない」とした上田監督は、次なる対戦相手ナイジェリアを「負ける相手ではない」と表現した。

組み合わせが決まり、7月に行われた御殿場のキャンプで上田監督は、まず「戦ったことのないアフリカのチーム(U-19での対戦は過去にあり)を相手にする恐怖感」を選手たちから拭い去ることから行った。「組織でカバーし相手の隙を狙えばいい」と、すでに選手たちからはその恐怖感は消され、更にスウェーデンに勝ったことでより自信をもって試合に臨むことができる状況となった。

昨年行われたワールドカップで、ナイジェリアはグループ(スウェーデン、北朝鮮、アメリカと同組)リーグ最下位で、個人の持つ能力の高さや身体能力の高さはあるものの、戦術面での完成度の低さと、守備のもろさが指摘される。

まず、「ツートップにいい選手がいるので二人に対するマークをはっきりとコミュニケーションをとってやることが大事」と警戒ポイントをあげた上田監督。中でもFWアキデ選手は181cmという長身のテクニックもあるチームの中心的存在、彼女の高さとスピード、シュート力があり要注意だ。澤選手と同じく昨年までWUSAでプレーしていた実力の持ち主。彼女を良く知る澤選手も「能力が高い選手ですね。自分で抜いて持っていける選手」と話した。そしてもう一人、澤選手は2列目に来るだろうと思われる「ヌクウォチャ選手の飛び出し」も警戒した。

一方、「DF面で組織になっていないところがあり、ボールウォッチャーになる選手が多いのでそこをつけばチャンスにつながる」と弱点を指摘した上田監督。そのチャンスをものにするため、「3人目の動きでウラをつく動き」がポイントにあげられた。トップ下の澤選手の動きに加えて、ツートップを組む荒川選手、大谷選手、2人ともウラをつく動きを得意とするだけに期待が高まる。「早い時間帯で得点することで自分たちの試合ができると思う」とした大谷選手は「両親が来ているので、やっぱり得点を見せたい」と笑顔を見せた。

「テクニックは我々のほうが上。チーム戦術の面から考えても負ける相手ではないと思われる」と上田監督は自信を見せた。スウェーデン戦の勝利で得た「自信」という大きな武器でナイジェリアを破り、グループリーグ一位を手にしたい…その先の大きな夢のために。

以上

2004.08.13 Reported by 日々野真理
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