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【アテネ五輪なでしこジャパン 現地レポート】アメリカ戦翌日の上田栄治監督記者会見コメント(04.08.22)

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アメリカ戦から一夜明けて・・・、選手たちは街でショッピングを楽しんで昼食会を開きました。その後ホテルに戻り午後4時ごろから上田監督の昨日の試合、今大会の振り返り、そして就任から2年間を振り返っての会見が行われました。その間、選手たちはホテルのプールに入って体を動かしました。会見中の監督の表情は昨日までとはまるで別人のようで、おだやかな表情、会見でも終始記者を笑わせる内容となりました。しかし、昨日の試合への悔しさ、そして2年間やってきたことの充実した様子はひしひしと伝わってきます。まだまだ発展途上、なでしこジャパンのこれからは期待大です。

○上田栄治監督の会見コメント

−少しほっとされたように見えますが?

「ほっとというか・・残念です」

−今日はみなさんで打ち上げというか、何か予定されていますか?

「そうですね、夜、話をしようかなと思いますよ」

−残念とおっしゃいましたが、手ごたえも感じられた大会では?

「やはりスウェーデンでもしっかり準備すれば勝てるというところは選手たちが進歩してきたという手ごたえは感じました。ただ、そこですぐメダルというわけにはいかなかったというところは、やはり、こういう厳しい経験というのを何回か私自身も軽々しくメダルって言えるほどの、すぐに届くようなところではなかったというところがありますし、もうちょっとのところなんだけど、ギリギリの戦いの中で、経験不足だったりとか、それは私も含めて、そういうところがあったなと思います。オフサイドトラップをかけたところが、すごく自分が悔いが残るところですね」

−あのシーンはビデオで確認はされましたか?

「うん、オフサイドじゃないね」

−もう一回ありましたよね、最後のほうに。

「あ、それもオフサイドじゃないね。だからラインズマンはしっかり見ていたと思いますよ」

−それ以外の面ではうまくチームが機能していたと思うのですが?

「方向性としてはね、やっぱり体格、体力が勝る相手に対してこういう戦いをしていかなくてはいけないんだという、方向性はいいんだと思いますけど」

−今後の指標というか、進むべき道を確認できたと・・そういう感じですか?

「はい、そういうことですね」

−監督は今後のお話は・・そのあたりは?

「まだ終わったばっかりなので・・・記者になりたいなと思います(笑)(記者爆笑)客観的にやれていいなと思います」

−同点に追いついた時の記者席はすごく盛り上がりましたよ、昨日。みんなガッツポーズや拍手が沸いていたんですよ。

「ありがとうございます」

−正直、少しお休みになりたいなという感じはありますか?

「そんなにいつも忙しい仕事じゃないので・・代表の監督というのはある程度時間もあるし、いろんな・・例えばU-23の代表の練習を見に行ったり、すごく勉強になる場だし、やって良かったなという感じはあります」

−18人使い切ったという感じですか?

「ちょっと出せなかった選手もいるのでね、出すことが目的ではないし・・ただ出してやりたかったけど・・」

−出られない選手のモチベーションを上げるための術とかは何かあったのですか?

「それはね、大部も出ていないし、小野寺も出ていないし、二人出ていないわけなんですけど、この二人がベテランとして自覚しているところもあるし、自分たちが女子サッカーを背負っているっていう気持ちを持っているというところが違うんじゃないかなと思います。私は何か特別なことをしたわけじゃないですよ」

−なでしこジャパンの選手たちの成長の話はされましたが、上田さんご自身としてはいかがでしょうか?

「自分自身も勉強になりましたね。すごく。打てば響く選手たちだから自分のやりたいことがうまくいったり・・・、うまくいかなかったこともありますけども…。そういう意味でこうやれば、あ、こうなるのか・・というところは、すごく勉強になったところはあります。本当にいい選手たちです」

−マカオなどで長い間これまでご苦労されてきていますが、それはそこでも得られなかったことですか?

「マカオとはぜんぜん違いますね。サッカーの環境が違うし、メンタリティーが違う。マカオが悪いわけじゃないんですけど、いい面もありますけど…。またそれも、だから女子の監督をやろうと思ったのかもしれないし。何かつながっているなっていう感じはしますね」

−なでしこジャパンはあまり手のかからない選手たちですか?

「そうですね、手のかからない選手ですよ(笑)」

−予選からここまでやってきて、かなり注目も浴びて、上田監督自身、受けるプレッシャーというのはかなりありましたか?

「それはないですね、あんまり。今までやってきて、結構大きな舞台で選手たちが落ち着いてプレーできるっていうことがわかっていたんで、そういう意味でこっちがなんかバタバタする必要がないっていうところはありました」

−選手たちが落ち着いてるのを見て、自分も落ち着けたというか?

「そうなんだよね。なんか育てられたみたい」

−監督が落ち着いてるのを見て、選手が大丈夫だって思えることもある。そういう相乗効果かなっていう気もするんですが?

「選手が先じゃないですか?(笑)やっぱり女性は強いですよ。腹据わっているところあると思いますよ」

−女心がわかるようになったとか?

「わかりません。(笑)」←即答

−操縦術とか?

「いや、操縦なんてしてませんもん、ぜんぜん。コーチたちも私がこういう風にやっているからスタッフもそういう感じだし、そういう意味でやりやすかったです」

−この2年間どんな2年間でしたか?

「いい経験しましたよ、すごく。いい経験したと思います」

−では一番嬉しかったこと、楽しかったことは、今思うと?

「どうでしょうね、やっぱり北朝鮮が一番嬉しかったですね。やっぱりなんか。スウェーデン戦の時も嬉しかったけど、オリンピック出場決めた試合っていうのは嬉しかったですね」

−チーム作りで苦しかったときもあったのでは?いつごろですか?

「はじめのころですね。初めのころと、初めて女子を指導することになってやった合宿とか、はじめに参加した4カ国対抗という中国でやった大会。それと、2003年アジアカップで韓国、北朝鮮に負けて、ワールドカップ出場権が取れなかった時。そして、メキシコとプレーオフして(出場権が)とれて、そこが分岐点だったような気がします」

−W杯に比べこの大会では自分たちが伸びていると実感すると言う選手が多かったんですけど、監督から見てどのあたりが一番伸びたと思いますか?

「そうですね、W杯のときは、組織として未熟だったと思いますね。3-5-2というか3-4-3みたいなシステムでやって、世界と戦うとちょっと両サイドをつかれてしまうというやり方だったので、それから4-4-2にシステムを変えて、システムだけじゃなくて攻撃の仕方、守備の仕方っていうのがちょっと変わって、それでしっかりした組織っていうのが少し出来つつあったのですけど、その中から一年以上やってきて選手の個性が見え出して、その組織の中で、個性が生かせるようになったという気がしますね。
選手たちが自分が何をすればいいかという少しわかってきてまだまだ発展途上の選手たち、これからも伸びるんだと思いますけど、こういうことをすればいい自分の個性が生かせるっていうのを選手たちがわかってきたのかなって思います」

−日本の女子サッカーでもっとこういう風にすれば・・というようなサジェスチョンがあれば教えてください。

「世界の差というのは、まずサイズの差っていうのがありますよね。できれば、大きい子がサッカーをやってうまく、またスピードとかパワーとか、そういう面もですけど・・・体格が、体力が近くなればもっとやれるなっていうのもあると思いますけど。(今回のなでしこたちの戦いは)そういう子が早くサッカーを始めればっていう機会になるかもしれませんよね。そこまで注目されたかどうかはわかりませんが・・・。ただ、今の選手たちの姿勢というか、そういうのが基本的にないと・・そういう意味ではこう(今の選手たちは)“なでしこジャパン”の選手らしい選手達だなと思います」

以上

2004.08.21 Reported by 日々野真理
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