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【J2:第16節 愛媛 vs 富山】プレビュー:愛媛に足りない『勝点を稼ぐ勢い』。無敗のホームに富山を迎え、そのきっかけをつかめるか。(12.05.27)

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今季のリーグ戦は15試合を消化し、折り返し地点も見えてきた。底力のあるチームはシーズン序盤に苦しんでいても、じわじわと順位を上げて力に見合った順位を確保しつつある。この段階で、愛媛の順位は10位(6勝5分4敗)。昨シーズン、15試合を消化した同じ時期も順位は10位(6勝3分6敗)だった。今季は2チーム増えて状況は若干異なるが、順位も勝点も同じような数字を叩き出している。上位をうかがえるポジションにつけているという点では、今の順位も悪くないものだろう。しかし、昨季はこのあたりから失速し、最終的には15位に沈んだ。目標となる8位以内には遠く及ばない結果に終わってしまっただけに、今季はここからが正念場。目標もさらに高く、J1昇格プレーオフ進出を狙う6位以内に設定しており、今後は夏場の戦い方がシーズンの鍵を握ることになる。

ただ得失点差においては、既に昨シーズンとの違いも見せている。昨季は−1だったこの時期の得失点差が、今季は+9へと大幅に増加。上位陣とも遜色のない数字を残している。だからこそ、監督や選手たちが時折口にする「もっと勝点を取れていてもおかしくなかった」という自信にも結びついているのだろう。さらにもう少し細かく数字を見れば、この得失点差は得点と失点のどちらかの数字が変化したものではなく、得点を増やして失点を減らした結果。つまり、今シーズンは攻守ともに昨シーズンから成長した跡を結果で示しているということだ。

さらに前節の水戸戦では、試合運びの面でも成長した姿を見せた。水戸に主導権を渡してしまった時間帯では、無理に高いラインを保つことなく引いてブロックを作る粘り強い守備も披露。これまでのように常に前線からプレッシャーをかけ続けるだけでなく、状況に応じた戦い方を選択し、先制、そしてセットプレーからの追加点という理想的な形で勝点3をつかみとった。「次も先制点が鍵になると思う。先制できれば、愛媛のサッカーができるから」とキャプテン前野貴徳は語るが、確かに先制した7試合は6勝1分と好成績を残している。その点では『勝つための形』も今季の愛媛は確立できたといっていいだろう。

こうした状況で「残りのリーグ戦でもこのサッカーを続け、1年間を通してやり続けることに意味がある」と前野は続けたが、まずは目の前の富山戦がチームの真価を問われる一戦になる。これまでにも挙げたように、今季の愛媛は昨季からレベルアップができている反面、それが勝点に表れていない。そのひとつの要因は、連勝がないことだろう。ここまで連敗が1度もない変わりに、連勝も1度だけ。『勝点を稼ぐ』勢いが足りないことは事実だ。前節は上位を狙うライバル・水戸を直接倒しており、さらに次の富山戦は今季無敗のホームでの試合。今季2度目の連勝を成し遂げることが求められる戦いになる。

そこで、今回の富山戦では立ち上がりを大事にしたい。前節の水戸戦にしても、その前の北九州戦も立ち上がりに隙を見せてしまった愛媛。『勝つための形』に持ち込むためにも、前半の積極性が富山戦のポイントになる。富山は現在4試合勝利から遠ざかっており、自信を取り戻させない意味でも出足が肝心だ。勝てていないとはいえ、今季の富山は最後までしっかりと走れるチーム。前節の福岡戦でも終盤に得点を与えてしまったが、後半の勢いはむしろ富山にあったといっていいだろう。確かに今季の富山は故障者も多く、今節はソヨンドクも出場停止。厳しい状況のアウェイではあるが、富山は上向きつつあるチーム状況の中で、何より勝点をつかむことを必要としている。これに対する愛媛は富山の力を出させないためにも、これまでのように前半からしっかりとポゼッションをして、先制点を奪うサッカーを続けられるか。今節、そうした試合運びで連勝を成し遂げることができれば、愛媛に『勝点を稼ぐ』勢いがもたらされ、今後にもつながる大きな勝点にできるだろう。

以上

2012.05.26 Reported by 近藤義博
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