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【J2:第24節 富山 vs 岡山】プレビュー:1点の重み知る新加入組の再対決。富山はホーム6試合ぶりの勝利を目指す。岡山は不名誉な記録のストップなるか。(09.06.28)

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6月28日(日)J2 第24節 富山 vs 岡山(13:00KICK OFF/富山
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:安井孝志、実況:牧内直哉、リポーター:豊田麻衣)
勝敗予想ゲーム
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新加入対決の第2ラウンドは、ともに正念場の一戦。ホームで5試合勝利のない富山は、サポーターに約1カ月半ぶりの歓喜を届けたい。岡山は11試合ぶりの白星と、不名誉な連続無得点記録のストップをかける。Jリーグでゴールを奪うことの難しさ、1点の重みが身にしみている両チームだけに先取点を巡る攻防にまず注目したい。

岡山は8試合連続してゴールがない。J2ワーストだった07年徳島の連続7試合を更新してしまった。無得点時間も第15節・愛媛戦の後半44分、FW喜山康平の得点から721分続いており、当時徳島が記録した756分が近づいている。前節・水戸戦では優位にゲームを進めて何度も決定機を作った。シュート数も相手の5本を上回る9本。0−1で敗れ、「実力があるから運があるのか、実力がないから運がないのか。運がなかったなと感じた」と手塚聡監督は語っている。

3試合ぶりに先発したFW西野晃平がゴール前で存在感を発揮し、後半から投入されたFW武田英明が攻撃に勢いを与えた。右サイドMF妹尾隆佑のキレのあるドリブルも光っていた。富山は対応に苦労しそうだ。CB野本安啓が出場停止、金廣閔も前節負傷交代しており、DFラインの安定がポイントになる。

無得点の続く岡山に、富山の選手たちは逆に警戒感を強めている。「うちも最近まで点が取れていなかったから」と言う。第16節から5試合連続して得点がなかったが、第21節・C大阪戦でFW石田英之が先取点を挙げると、その勢いで2位を撃破した。長いトンネルを抜ける1点がチームにもたらすパワーを自ら体験したばかりだ。
C大阪戦以降、甲府と1−1、鳥栖と0−0で引き分けた。強敵との連戦を1勝2分で乗り切ってチーム状態は充実している。けが人の続出で一時は停滞期に入ったかにみえたが、代わって出場機会をつかんだMF川崎健太郎、DF舩津徹也と足助翔らが安定したパフォーマンスを発揮してチームを支えた。中盤でワンタッチ、ツータッチでパスがつながり、好機を作る回数も増えている。MF長山一也は「やっていても楽しい。あとは勝点3を狙うだけ」と話している。

前回・第9節の対戦では2−1で逆転勝ちし、その後、3連勝を含む5戦負けなしを続けるきっかけとなった。この時も1発のゴールが試合の流れを決定づけている。岡山の西野に先制点を奪われた直後の前半42分、今季初出場・初先発だったFW永冨裕也がDFを背負ってボールを受け、振り向きざまに左足で蹴り込んで同点にした。
それ以降、得点のない永冨は26日の練習後、副島博志ヘッドコーチともにシュート練習を繰り返していた。「前節の鳥栖戦はいいかたちでボールをもらえてチャンスがあったのに、決めることができなかった。しっかりコントロールできるように練習した。自分のプレーをして、点を取りたい」と話している。
楚輪博監督は「チームは進化している。もう少しで次のステージに進める」と手ごたえを語る。けがをしていた選手も続々と復帰してきた。ホーム6試合ぶりの勝利で、夏の主役に名乗りを上げたい。

岡山にとって富山県総合運動公園陸上競技場は昨年11月30日、JFL最終戦でJ2昇格を決めた思い出の地。両サポーターは、翌日の入会正式決定を控えて、「一緒にJ2」と声を合わせてコールした。第1クールの対戦でも、試合前にエール交換を行っている。よきライバル関係に新たな1頁を刻む好ゲームが期待される。

以上

2009.06.27 Reported by 赤壁逸朗
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