雨交じりの強い風が吹き抜ける中、今日もいつもと同じように新潟サポーターは列を作って開門を待っていた。
雨の日も、風の日も、晴れの日も曇りの日も。変わらず応援を続けてきた。そしてたどり着いた42節。ホーム、ビッグスワンでの横浜FC戦を迎える。
「正直他力本願なんですが、ホームで決められるチャンスはそうないから。サポートはいつもどおり。他会場は関係ない。目の前の試合だけ。今日は携帯いじるの禁止にしようかと思って。昇格決まったわけじゃないし、よそにいわれているほど楽観できる状況ではない」(ゴール裏サポーターの浅妻氏)
「川崎負けてくれればね。(広島と戦う)山形もホームで強いですしね。だけど、悪い方に考えちゃいますね」(ゴール裏のNゲートで待つ一般サポーター)
ホームでの新潟の勝率は14勝2敗4分。圧倒的な結果が出ているにもかかわらず、まだ慎重な姿勢を崩さないところが新潟県民らしい。
喜びの絶頂の可能性を内包して、スタジアムはオレンジ色に染まる。そうした状況の中で、ある新潟サポーターが語ってくれた言葉が心に残った。
「チームがアルビレックスというチームがあって、うちらがすごい幸せな気持ちになっている部分がある。毎週いろんなところに行って、楽しませてもらってる。だから選手たちも幸せでいてくれればいいかなと。今この状況だから昇格という状況があって、上がったら上がったで、残留という戦いが待ってるかもしれない。だけど、うちらが観て楽しめる部分を選手にも感じ取ってもらいたいし、選手としてもやることで幸せだなと思ってもらえればそれでいいんじゃないかと思います」(ゴール裏、ヤス氏)
浅妻氏によると、このスタジアムはスタンドとピッチとの一体感が強く感じられるのだという。今期ベストマッチと誰もが口をそろえた29節の広島戦の「試合が始まる前からビンビンで、スタジアムとピッチがシンクロしてた」という感覚が再びこのスタジアムに訪れるのか。
状況は完全な自力ではないが、フルタイムを戦った後に会場を包む感覚はどうなるのか。その答えはもうすぐでる。
2003.11.8 Reported by 江藤高志













