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【Jリーグ合同トライアウト】寒風の中、2003年第2回合同トライアウトが実施される。(04.01.08)

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 時折強烈な寒風が吹きすさぶ中、2003年度二度目のトライアウトが開催された。83名が参加した前回に比べると今回は半減の41名の参加となった。半減の理由は所属チームが決まったという前向きなものと、引退というものの二つがある。

 トライアウトの形式は、前回と同様でGKのテストが25分間行われた後に、全体を6つのグループに分割(一部の選手は、複数のチームにまたがっている)。11人対11人の40分間のゲームを3試合行った。

 1月下旬頃から各チームとも始動するということで、トライアウトの参加選手に残された時間は少ない。それだけに参加した選手の眼差しは真剣そのものだった。

 ザスパ草津を退団し、インドネシアリーグに挑戦していたという赤星誠一はカメルーン代表で一躍有名になった大分県中津江村の出身。「どこでもいいのでサッカーを続けたいです。ただ、もしどこにも決まらなければ、一度中津江に帰って身の振り方を考えたいです」と話してくれた。中津江村唯一のJリーグ経験者だけに将来的には故郷の中津江村に帰り、カメルーン代表キャンプが縁で生まれたクラブチーム、「レリオン中津江」に携わるのがベストだとは思うが、そのためにももう少し経験を積みたいところ。

「まさか完全移籍でチームを移った半年後にクビになるとは」と苦笑するのは大分から契約満了を言い渡された武藤真一。「リーグのこだわりはないですよ。オファーを待ちながら自分でも動いて、1月の半ばをメドに考えています。とにかく話が聞きたいですね」と胸のうちを明かしてくれた。

 同じように引退を視野に入れている元湘南の西川吉英の場合、トライアウトへの参加は自分を納得させる意味があったという。

「実は子供ができたんです。一人身であればもっともっとサッカーにのめりこんでいるんでしょうけど。嫁も嫁のご両親も『続ければ』と言ってくれるんですが、守るべきものができたというのは大きいですね。もちろんサッカーを続けられるのが一番なんでしょうけど、そうもいかない。だからこうやって与えられたチャンスで思いっきりやって、それでもしダメなら悔いはないかなって思うんですよね」

 彼は人生の岐路に立った今、トライアウトをきっかけにして踏ん切りをつけようとしている。

 サッカーに対するひたむきさという意味では、この人の情熱を忘れるわけにはいかないだろう。中国の成都五牛で活躍した藤吉信次はこの日も持ち前の明るさを失っていなかった。記者に囲まれても終始笑顔を絶やさず、常に前向きな姿勢を持ち続けていた。

「日本でできればやりたいですが、中国でもいいです。中国からは話はあるんですが、ただ、日本の方が施設はいいですしね。11月に中国のシーズンが終わって、これまではフットサルとか8人制サッカーとか、あとは近くの公園とかで体を動かしていました。トライアウト参加を決めたのは1週間くらい前です。Cリーグの選手は出ちゃいけないと思ったので(笑)」

 復活という視点で見た場合、この選手は藤吉とはまったく意味が違ったものを背負っていた。ケガでプレーするチームを失った小松原学は、力強く復活を宣言してくれた。

「ケガをして湘南から甲府へ移籍して。で、またケガをして、無理してプレーして結局解雇でしたから。自分の技術がないという理由での解雇なら諦めもつくんですが、ケガが原因でしたので。ケガが治ればやれる自信はあります」

 そういう小松原を、2002年シーズンを前にした甲府の一員として、川崎との練習試合で見たことがある。ワントップに入った彼は、甲府の攻撃の起点として冴えたプレーを見せていた。強烈な印象が残っていたのだが、そのときのイメージに近づいているのかと尋ねると「戻っている」との事。たださすがにブランクがあるため、なかなかJクラブからは誘いがかからないという。現在すでにJFLのチームから誘いが来ており、Jから話がなければそこでプレーするという。Jクラブのスカウト陣を前にプレーし、現役続行をアピールできたという意味で、トライアウトの開催はありがたかったとも話していた。

 最後にこれが4度目のトライアウト参加となる高橋範夫の言葉。

「いろんなところにサポーターがいてくれて応援してくれるので、まだまだやめられないです」

 新チーム始動までもうあとわずか。選手達の様々な思いは、もうしばらく交錯する。

2004.1.8 Reported by 江藤高志


以上
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