ベルント・W・シュタンゲ監督(イラク代表)前日練習後のコメント:
明日我々が対戦するのは、アジアでもっとも強いチームのひとつです。
明日の試合は、イラク戦争後、我々がまた戻ってきたということを示す試合になる。長い空白があきましたが、我々はサッカーを忘れていなかったということを示したい。日本に対して、我々が強くてフェアなチームであることを示したいと思います。
日本のサッカーはこの10年間飛躍的に進歩し、実力が向上したと思う。この場にいさせていただけることを誇りに思うし、今回招待していただいたことに感謝しています。明日の試合がとても楽しみです。
明日、日本に対して、我々は闘争心をはっきり出して、ぶつかっていこうと思う。このようなすばらしい芝でサッカーが出来るというのは世界を見てもなかなかない。
今日は予定より延長して練習をしてしまいました(笑)明日、イラクがいかにいいチームであるかということをピッチであらわしたい。
Q 明日の試合で大切なポイントは?
日本の攻撃をうまく守備でかわすことが大切。しかし、それよりも攻撃的な戦いを見せたい。うちにはスピードが速い選手がいるのでうまく特徴を使って攻撃的な戦いをしたい。
アジア大会でマレーシアに勝利しとてもいい試合が出来た。イランに1−0で勝った。しかし、ウルグアイには負けています。今の我々のチームには安定した力をつけるということが課題です。1月に招集したばかりで、今のイラクは、食料、薬、その他、いろいろなものが欠けています。このことについてはあまりお話をしたくないです。しかし戦争から10ヶ月、すべてのフィットネスセンターやトレーニングセンターが閉鎖されてしまった。だから私たちは筋トレをすることができませんでした。しかし、そういうことばかり言ってはいられないですしね。明日は前向きに試合をしたい。イラク情勢が混迷していたからといって、我々を甘く見ないでくださいね。
Q トレーニングなどはどのような状況でしていたのですか?
2003年、イラクには「サッカー」ありませんでした。
イラクには2つのチーム(オリンピック代表、ナショナルチーム)がありますが、国内での試合は全くできず、すべて国外での試合となりました。
羊を飼っている牧草地帯、もしくは小屋のような小さな練習場で我々は練習していました。しかし、そんな中でもチームのメンバーはやる気満々でトレーニングに臨みました。
ですから私は、そんなチームのメンバー、そしてサッカー愛好家に対して尊敬の念を持っています。
そして、我々はドイツでトレーニングする機会も得ました。ドイツは飛行機費用や選手のお小遣いまで、すべての面倒をみてくれました。オーストラリアにも行きました。
イラク戦争にかかわった国々にお願いしたいのは、サッカーを通じて援助の手を差し伸べてほしいということです。そしてテロ、昨日も一昨日もテロがあり、そのニュースを聞いて選手たちはバスの中で一言も話さず悲しんでいました。練習していた場所のすぐ近くでテロがあったのです。そういういうことが選手の精神状態に影響を与えるのは当たり前のことではあります。
今回、レギュラーメンバー4人がメンバーからは欠けていて、ベストメンバーではありませんが、充分脅威をもたれるメンバーだと思いますよ。
以上
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