6月26日(土) 2004 J1リーグ戦 1stステージ 第15節
東京V 3 - 1 大分 (15:04/味スタ) 入場者数 7,372人
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「いかに鹿島戦でのヴェルディの戦いに近づくか、だ。」と試合前日東京Vキャプテン山田卓也は語った。
ファーストステージ、終盤まで優勝争いに絡んでいた鹿島相手に挑んだ戦いは選手たちの脳裏にも素晴らしいものとして焼き付いていた。そのはずなのに、いわば「こてんぱんにやられて」しまった前節清水戦。アルディレス監督も「セカンドステージがどうこうではない。明日の試合に勝ちたい。」と試合前日にコメント。一刻も早く前々節戦ったベストゲームの感触を思い出し、前節の嫌なイメージを払拭したかったのだろう。
この日の味の素スタジアムは、気温31.4度、湿度63%。湿度70%の中行われた前節の清水戦を彷佛とさせる真夏日に「サッカーをする環境じゃない、まるでサウナだ」とアルディレス監督。DFウベダも出場停止から復帰し、ほぼベストメンバーを組めた東京Vに対し、出場停止を3人かかえ、更にけが人も続出し、「限られたメンバーで戦わなければならなかった」(ハンベルガー監督)大分トリニータ。結果3-1で東京Vの快勝に終わった9位対10位のいわば直接対決は、チームがもっている戦力そのものが表れたかたちとなった。
前半リズムをつかんだのはホーム東京V。しかし、いつものことながら中盤でパスは回るがフィニッシュまで決定的な形で持ち込むことはできない。炎天下15時開始の試合は辛かったのか、前半も30分をすぎると両チームとも早くも疲れが見え始める。
そんな中、大分が決定的なチャンスをつかむ。前半39分、かつて東京Vの10番をつけていたMF永井秀樹が中盤でボールを受けると一気にドリブル攻め込み、ゴール前FW高松へ。高松がダイレクトで放った豪快シュートはGK高木を直撃。東京Vは難を逃れ、直後にチャンスを手に入れる。
同じく前半39分、MF小林慶行から受けたボールを平本がシュート。GKセーブで得たコーナーキックの際に米山がPKを得る。このPKを冷静に決めたのはMF林健太郎。東京Vは前半終了直前に思わぬ形で1点を手に入れた。
そして、後半開始早々、東京Vは理想的な時間に追加点を得る。後半8分、大分が警戒していた東京Vのサイド攻撃が炸裂。左サイドをMF三浦が駆け上がり、クロスボールを後半、森本に代わって出場のゴール前エムボマへ。得意のボレーシュートは惜しくもGKに弾かれるが、つめていたFW平本が「どうしても点がほしかったので」押し込み、2点目をあげる。
更に後半14分、大分陣内でボールをもったMF小林大と平本にがワンツーで抜け出し、シュート。「大悟とのワンツーなので特にうれしい」と平本が語った3点目で試合を決定づける。
しかし、ここから東京Vは自らの足を引っ張りはじめる。
後半21分、DF戸川が相手FWを倒し2枚目のイエローで退場。東京Vは戸川の退場によりMF平野を投入、陣形を整えようとしたその矢先、大分が東京V陣内ゴール近くでのスローインをエムボマがクリアミス、こぼれたところを高松がおしこみ、1点を返される。
大分の反撃はこれを機に始まり、後半36分西山のGK直撃ミドルシュート。同40分右クロスから高松が落としMF吉田のシュートと、立て続けにシュートを放つがどれもGK高木に阻まれる。
結局試合は3-1で終了。9位東京V、10位大分と順位が入れかわった形で、ファーストステージを終えた。
試合後「ヴェルディはセカンドステージはおもしろいチームになっていけると思う」とキャプテン山田。ファーストステージ9位と言う結果は監督、選手共に「満足できない」と口を揃える。しかし、山田の言うように面白いチームになるかもしれないと期待を抱かせるのは、FW平本とMF小林大のワンツーのシーンに象徴される若手の定着ぶりだろう。大分MF永井は「平本は成長した、いい選手になってると思う」とかつての後輩の2得点を称えた。新戦力の定着はすなわち選手層に厚みが出ることである。
永井のコメントには自軍若手への期待も込められていることだろう。スポット的にあらわれマスコミの注目を集める若手もおもしろいが、真にチームを強くするのはその若手がレギュラーに定着したときだ。そんな若手の更なる出現を待ちながらセカンドステージに期待したい!
以上
2004.06.26 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
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