今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第20節 横浜FC vs 大宮 レポート】連勝と連敗とを分けた二つのプレー(04.06.27)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
6月27日(日) 2004 J2リーグ戦 第20節
横浜FC 0 - 1 大宮 (14:01/三ツ沢) 入場者数 2,931人
----------
 リトバルスキー監督は監督会見の席上「試合を決定づける二度のプレーがあった」と発言した。

 一つが、後半9分の大宮のコーナーキック時の守備の場面。

「開幕戦以来点を取っていなかったので、取りたかった。前々節に退場して迷惑をかけたので、自分でなんとかしたかった」と振り返った大宮の冨田大介にフリーでヘディングを打たせ、その結果先制点を奪われたプレーだ。

 そしてもう一つが、1点を追いかけていた後半の37分のプレーだった。

 そのプレーが全てだとは言わないが、試合の流れを決める意味を持つプレーだった。もし仮にそれがなければ、横浜FCは試合を振り出しに戻せたかもしれない。だからこそ、同点ゴールの可能性を減らす事になったそのプレーに対してリトバルスキー監督は、苦言を呈した。

「ピッチ上での愚かな振る舞い。中島(崇典)という選手なんですが、愚かな振る舞いをしてしまいました」

 1点のビハインドを追いかけて、横浜FCは大宮をプッシュしていた。先発させたボランチを2枚とも下げ、次々と攻撃的な選手を投入。無理矢理にでも試合の流れをたぐり寄せようとした。

 そういう流れの中で事件は起きた。後半36分。ドリブルで前に進む中島に対してトゥットが絡みつき、ファールで止める。トゥットに対してイエローカードが提示された事で明らかなように、それはあまりほめられない部類のファールだった。中島にしてみれば、スペースが十分にあった事もあり、選択するプレーによってはおもしろい展開になりそうな場面だった。そんな場面をファールによって止められた怒りが、中島を突き動かしてしまう。地面を蹴りつけるような仕草をしてみせた。

 その結果、直前にトゥットに倒されたばかりの中島にレッドカードが提示される。リトバルスキー監督はそんな中島を「プロとしてではなくアマチュアとしての振る舞いをしてしまった」と斬り捨てた。普段は「私は選手をかばいたいと思ってます」という監督をして、選手を名指しで断罪させたのには訳があった。前節、甲府を相手に1-6というスコアで大敗を喫していた横浜FCの守備の崩壊の理由は、この大宮戦と同じように臼井幸平が一発レッドで退場したためだった。だからこそ、試合前には「そのような振る舞いや態度は控えるように言っていた」(リトバルスキー監督)という。

 このプレーがこの試合の全てではないが、試合終了間際の退場だった事を考えると精神的な部分も含めて影響があったのは間違いない。最後は長身の大久保哲哉にトゥイードを組ませてトップに上げ、センターバックの山尾光則に対して左右のストッパーに小野信義、大友慧を据える3バックにシステムを変更するという思い切ったパワープレーをして見せたが、1点のビハインドを挽回する事はできなかった。横浜FCはこれで3連敗となった。

 監督からは厳しい評価を受けた中島だが、そうやって批判を口にされるという事は、逆に言うとそれだけ能力を期待されているからだとも言える。山尾光則が「(中島は)この借りは返してくれると思う」と言うように、次にピッチに立つ時のプレーで、チームにかけた迷惑を精算してほしいところだ。

 一方3分のロスタイムを終え、前節に引き続いて勝ち点3を手にした大宮は、順位を7位から5位に上げる事に成功。「いままで我々は、前半から後半の途中までいいペースで試合を進めながらそこで点を取れなくて、ラストに点を取られる。というパターンが多かったので、少しピークを後半に移したい」と話した三浦俊也監督の思惑通り、後半重視のペース配分で結果を出す事ができた。先発起用されたトゥットはコンディション的には問題ないのだろうが、まだまだコンビネーションの部分で課題を残す。つまりこのチームにはまだ伸び白があるという事が言える。

 安藤正裕が「あと二つ勝って、いい形でシーズンを折り返したい」と述べているが、後半戦に向けてトゥットがポイントになるのかもしれない。
 
以上

2004.6.27 Reported by 江藤高志



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着