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U-23日本代表候補トレーニングキャンプ(石垣島)ならびに国際親善試合(7/14チュニジア戦)メンバー発表会見での山本昌邦監督コメント(04.06.30)

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U-23日本代表候補トレーニングキャンプ(石垣島)ならびに国際親善試合(7/14チュニジア戦)メンバー発表はこちら

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○山本昌邦 U-23日本代表監督:
「いよいよアテネ五輪に向けてのキャンプスタートということで、このメンバーで石垣島のキャンプを行いたいと思います。本番に向けてメンバーの絞り込みもある中で、難しい選考になりましたが、このキャンプでは休養とトレーニングのバランスをとりながら、本番に向けたよい準備をしていきたいと思います。Jリーグや他のリーグを含めて、選手たちがよくアピールをしてくれて、ここにたどり着くまでのひとりひとりの頑張りには評価をしています。高いレベルでの競争の中で、このメンバーを選ばせていただきました。このメンバーを中心に、本番に向けて進んでいきたいと思います。7月9日に30人のエントリーがありますので、その中にはバックアップメンバーを入れて膨らまして、FIFAに登録します。
キャンプの目的としては、アテネでの本番が暑さと移動との戦いになります。石垣島を選んだのは、天候で十分な暑さを確保できるということ。それから最終予選やJリーグでタイトなスケジュールで頑張ってきたので、休養と強化をバランスよくさせたいということ。またオーバーエイジが入ってきますので、コミニュケーションを含めてチーム作りを進めていきたいと考えています。

オーバーエイジについては、曽ヶ端が合流します。特に守備的なポジションなので、DFラインとのコンビネーションも大事になります。このタイミングで参加してもらえるのは非常にありがたいことで、協力してくれた鹿島アントラーズと努力してくれた日本サッカー協会には感謝しています。
GKについては5人をこの段階でも呼んでいます。ケガをしている選手が多く、復帰具合が読みにくいところがあり、人数が多くなりました。軸は曽ヶ端になりますが、林は故障上がりで岩丸も腰痛で練習を休んだりしているので、そのあたりの見極めも含めて多めに呼んで、調子のよい選手を最後に残していくということになるかと考えています。

オーバーエイジの残り二人(小野伸二、高原直泰)に関しては、所属クラブとの交渉が終了していないので、メンバーには加えていません。ただ進展があれば、合宿にも参加してもらって食事をするだけでもU-23メンバーとのコミニュケーションをはかれるので、そうなったらいいなとは思っています。彼らはオフシーズンでこれから体づくりやケガの治療をする段階なので一緒に練習することは難しいと思いますが。

本番に向けて、早めに暑さに慣れてメンタル的な面も含めて作り上げていきたいと思っています。オリンピックの試合以外のトレーニングというのは、多くのチームが現地に集まっていて練習場は限られている中で、国内での合宿のように自分たちの好きな時間で練習や食事をするようなことができません。割り振られた練習時間が、いきなり昼の12時からということも考えられ、そういう時にたとえば日焼けしすぎて体力を消耗するようなことが起きてはいけない。そのためにも暑さに慣れ、汗腺を開かせて順化させておくということが大事になってきます」

Q:オーバーエイジの選手は、入ることを前提にこのキャンプを進めていくのか?
「オーバーエイジの選手は、最終エントリー(18人)が7月中旬になるので、その時点でクラブとの交渉ができているかということになります。その後にも十分なトレーニング時間は確保できるのではないかと思っています。最終エントリー後はバックアップのメンバー4人以外は変えられなくなるので、それまでには決着がつきます。
今回はオリンピックに出場するチュニジア代表戦を控えています。1月の反省も含めて、急ぎすぎないようにゲームをこなしながらレベルアップしていきたい。オーバーエイジの選手がいつから合流できるかによって準備は大きく変わって来ると思うので、サッカー協会にはできるだけ早くとお願いしています。これはクラブとの交渉などになってくるので、我々としては限られた時間の中で準備していくしかないと思っている。ヨーロッパに入ってからの1週間が重要になるのかなとは感じています」

Q:オーバーエイジの交渉が決裂した場合、新たな選手を呼ぶことも考えているか?
「交渉は前向きに進んでいると思っています。ただ、どう決着がつくかについては、わからないことでもあります。
これはアジアカップのメンバー登録との絡みもあります。アジアカップの参加メンバーより早い段階に、今回の3人を選ばせてもらっていて、アジアカップの予備登録が終了していることから考えても、さらにプラスαというのは、断言は出来ないが難しいことではないかと思う」

Q:チュニジア戦でのテーマが、現段階で決まっていれば。
「守備に関しては曽ヶ端が入るのでベースとなる形を完成に近づけたい。また、チュニジア戦後に最終メンバー18名とバックアップメンバー4名の登録を控えているので、選手にとってはこれが最後のアピールの場になる。選考を視野に入れながら、フォーメーションやケガ上がりの選手のコンディションの見極めもしていかないといけない。勝利を目指す中で選考を視野に入れながらの戦いになると思っています」

Q:高原選手が参加する場合に、リハビリを兼ねてということになるか?
「本番まで限られた時間しかないので、できるだけチームに合流してもらいたいと思っている。他の選手はJリーグなどの最中で、シーズンを終えた彼らとはコンディションが違う。合流しても別メニューにはなると思う。ただ合流してもらうことで、お互いの人間と人間としてのコミニュケーションや、ミーティングでチームとしての考え方をフィードバックしたりはできると思う。その貴重な時間にはなると思う。別メニューでも、一緒に生活してもらうよい機会だと思う」

Q:本番用の準備については?
「ビデオなどは様々な協力をいただいて、だいぶ集まっている。ガーナはテレビ放送がなかったりして、いちばん少ない。ただし、オーバーエイジがどう組み込まれるかによって、各国のチームもだいぶ変わってくると思う。そういう意味では、これからが本番だと思う。それだけのテクニカルスタッフも揃えていただいているので我々の組織力を生かして、情報戦にうち勝っていきたいと思っています。
パラグアイはコパアメリカに若手中心で臨むということなので、どういうチームになるかが見えてくると思う。イタリアについては、シーズンを後ろにずらしたので、誰でも出られる状況になった。国をあげて金メダルを狙ってくる方向性を示されているので、かなり手強い選手が入ってくると思います。
ボールについても使用球を集めてもらっているので、できるだけそろえてキャンプに使いたい」

Q:高原選手のコンディションについては?
「体は自主的に動かしているようだし、本人は午前・午後と練習できる状態と聞いている。クラブとの交渉の件と、メディカルスタッフからの最終報告を聞いていないが、本人は意欲的に考えている。問題がなければ、我々としては早くきてもらいたいなと思っています。これは本人と電話で話した情報です」

Q:休養とトレーニングのバランスとのことで、休養プランは具体的にはどんなことを考えているか?
「練習量の問題と、自然が豊富で空気のきれいなところなので、選手がリラックスできればいいなと思っています。選手が厳しい練習と自然の揺らぎの中でリラックスしてパワーを身につけて本番に向かっていければと。
毎日午前と午後練習するのではなく、疲労度によって休ませたりしたい。また個々によって試合出場時間も違うので、差を見極めながら対応していきたいと思います」

Q:平山選手についての合流日とコンディションについては?
「合流は初日からです。U-19のシンガポール遠征に行っていますが、先に戻って少し休んで、このキャンプに入ります。筑波大の練習や試合にフィジカルコーチを派遣してメンタル・フィジカルを把握するようにしてきました。U-19からU-23とキャンプが続きますが、本人と話したところ、代表キャンプでは3食しっかり付くのでかえってコンディションが上がるとも言っていました。もちろんよく状態を見極めてケアしていきたいと思います」

Q:18人に絞るタイミングについて
「7/16がJOCの登録期限なので、チュニジア戦後に最終メンバーとバックアップメンバーに絞り込もうと思っています」

Q:選考にあたって、重視することは?
「アテネ五輪で目標とする結果を出せるための選考になるので、色々な側面があると思います。ポジションのバランス、コンディション、戦術的バランスの中で相手のフォーメーションに対応できるメンバーを揃えなくてはいけません。スタメンだけでなく、途中から流れを変えられる選手も必要かもしれない。ピッチで全員が仕事できる状況でないと、我々が目標とする6試合を戦い抜くのは難しいと思います。
ずっとその方向で準備してきた『たくましさ』というのがベースにないといけない。1試合だけよい選手ではいけない。そういう様々な角度から選考していこうと思います。
今日26名を発表し、ここにオーバーエイジの2名が加わる。ここから18名を選ぶのは、非常に難しい作業になると思います」

Q:チュニジア戦後のスケジュールについて
「すでに発表された7/25のオーストラリア戦、7/30のベネズエラ戦のほかに、7/21にソウルで韓国戦を行う予定です」

Q:小野選手のコンディションについては?
「今日、オーバーエイジのふたりとは電話で話して、クラブとの交渉が終了していないので発表できないということを伝えました。彼らの状況は長いシーズンを終えて7月からクラブとして活動が始まるというところ。彼らも体を作り始めているわけですが、しっかり計画をたててやっているようですし、一流の選手ですので、そこは彼らを信用して任せています。
小野と高原を選んだ理由というのは、U-14からふたりで一緒にやっている中で、1+1=2ではなくて3にも4にもなる、コンビとして力を発揮できるということです。オーバーエイジをひとりずつ呼んでグループになじませるには時間がかかるが、彼らはふたりである程度のことができる。そういう意味でセットで考えて、少ない時間で効果的にチーム力をアップできると判断しました」

Q:小野選手のポジションはどう考えているか?
「中盤で、我々のシステムにより3枚か4枚かになる。ボランチ、トップ下、左サイドもできるし、ゲームの中でいちばん効果的なところで使いたい。他のメンバーも含めて複数のポジションができないと18名では6試合を戦い抜けない。
小野の良さというのは、我々の目指すボールを奪った後のダイレクトプレーの中で、ワンタッチプレーの精度がすばらしい。普通では出せないようなタイミングやボールのポジションであっても、そこからよい展開に出せるだけのテクニックを持っている。現代サッカーの中で大事なダイレクトプレーというイメージの中で、それが生かせるのではないかと思っています。そうすると自ずとポジションについてもおわかりになるのではないでしょうか」


以上
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