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【FCBARCELONA ON TOUR JAPAN 2004 鹿島 vs FCバルセロナ レポート】ファンタジスタ“ロナウジーニョ”のプレーに満員の国立が酔いしれた!(04.08.02)

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8月1日(日)19:00キックオフ/国立  55,251人
鹿島 0 - 5 FCバルセロナ
<得点者>
16" ロドヴィク・ジィウリー(FCバルセロナ)
25" ロドヴィク・ジィウリー(FCバルセロナ)
30" ヘンリック・ラーション(FCバルセロナ)
77" ルイス・ガルシア(FCバルセロナ)
88" メッシー(FCバルセロナ)
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この日を待ち望んでいた日本のバルサファンはどれだけいただろう?その期待の高さはチケットの売れ行きはさることながら、開場を待つ人の列の長さとその列に並ぶ人の着ているレプリカユニフォームの青とエンジの色の多さからも伝わってくる。

この日、国立競技場に集まった観衆は55,251人、スタジアムは試合前から興奮に包まれていた。選手の名前が呼ばれるたびに歓声が沸くが、この日の試合を自らも楽しめたという「ロナウジーニョ」選手の名前が呼ばれるとその声は何倍にも大きいものになった。鹿島サポーターもホームの意地をかけて、選手たちにいつもの応援を送った。

ホームの鹿島は白のセカンドユニフォーム、一方のバルサはホーム用の青とエンジのユニフォームを着用することとなった。そしていよいよ選手が入場し整列する頃…上空にヘリコプターの姿が見え始めた。ピッチの真上に到着するとパラシュートがつけられたボールがピッチの上に落とされ割れんばかりの歓声が起こった。これには鹿島の選手もバルサの選手も拍手で楽しそうに笑顔を見せた。これから始まる試合に期待が高まる。

キックオフ直前にバルサのフランク・ライカールト監督は鹿島ベンチに歩み寄り、トニーニョ・セレーゾ監督のもとへ…二人は固く握手を交わしお互いの健闘を誓った。かつて現役時代二人は何度か対戦をしたことがあり、更には「あなたを目指していた」とも言われたトニーニョ・セレーゾ監督。相手が強豪バルサとはいえ譲るわけにはいかない。

鹿島アントラーズはGK小沢、DF名良橋、金古、大岩、新井場、ダブルボランチの本田とフェルナンド、2列目の野沢と増田、ツートップは平瀬と深井という顔ぶれ。一方のバルサはGKルスチュ・レチュベル、DFジュリアーノ・ベレッティ、カルレス・プジョル、ラファエル・マルケス、フェルナンド・ナバーロ、MFにガブリ・ガルシア、ジェラール・ロペス、ファン・ブロンクホルスト、2列目の両サイドにはロドヴィク・ジィウリーとロナウジーニョそしてトップにヘンリック・ラーションとそうそうたるメンバーが顔を揃えた。デコは残念ながら故障のため出場できず。

試合は立ち上がりから、Jリーグの何倍かと思わせるような速さで試合が展開していく。私自身、あまりのスピードの違いに、いつも体感しているリズムとは違う感覚を生中継リポート(MXTV)をしながら感じていた。繰り広げられるバルサの選手たちのスーパープレーに一瞬たりとも目を話すことが出来ない状況が続く。

「スピードに慣れるのが大変だった」と鹿島の選手たちも試合後に話したように、翻弄されるシーンが目立つ。前半だけで9本のシュートを放つバルサに対し、鹿島はなかなか攻撃的な姿勢を見せることができない。そんな中でも目立ったのが、名良橋選手の持ち味の攻撃力。チャンスを見つけては果敢に攻めあがる。しかしそれもなかなか最後の所までつなげさせてもらえない。ベンチのトニーニョ・セレーゾ監督からはしきりに「あがれ!」またはDFの選手に対して「ラインを上げろ!」などの指示が飛ぶがそうはさせてもらえない。結果前半ジィウリー選手に2点、ラーション選手に1点を挙げられ3-0で折り返す。

後半に入り、両チームとも4人の選手交代をして臨んだ。後半もバルサペースで試合が進み、時間がたつにつれて「ボールを動かすバルサに対し、人が動いていた鹿島」(名良橋選手)の影響が顕著に現われ、鹿島の選手の足が止まり始め、その疲労はどんどん増していった。結果後半には15本ものシュートを放たれ、ルイス・ガルシア選手、メッシー選手と二人の途中投入の選手からゴールを奪われた。

結果0-5とバルサの圧勝、鹿島の選手にとっては「完敗」という言葉を口にせざるを得なかった。ただ「最後まで戦った」選手たちの今後にトニーニョ・セレーゾ監督は期待を持っている。この悔しさを貴重な経験として2ndステージの鹿島の若手選手たちがどう変わっていくのかも楽しみでならない。

一方のバルサは「チームがだんだん良くなってきている」と、どの選手も試合後に笑顔で話す。今シーズンにむけていいチーム作りができていると手ごたえを感じたという。何より「チームが勝てて楽しかった」といったロナウジーニョ選手の言葉。楽しそうにプレーするその姿は見ていても楽しかった。やっぱり彼は「スーパー」だということを目の前にした試合だった。

〜おまけ〜

この試合を国立に見に来た子供たちはスーパープレーの数々に興奮し、色々な夏休みの思い出を作り、大人になってもずっとこの日のことを覚えていることでしょう。

そんな一人、12歳の男の子、ひろやくん。前半を終えロッカールームに戻るバルサのキャプテン、DFプジョル選手が、突如メインスタンドの中央やや左にお母さんと座っていたひろやくんに着ていたユニフォームを投げ入れた。突然自分の膝の上に大きなプレゼントが降ってきたひろやくん。最初は何がなんだかわからず…呆然とした様子。まわりの大人たちは彼の持っている5番のユニフォームを見せてもらったり、写真をとったり、少し触らせてもらったり…とそれだけでも大はしゃぎ。「友達にも自慢したい!」と汗でまだ濡れたままのユニフォームを着てみたり周りの人に見せたり…ビッグプレゼントを大切そうに眺めていた12歳の小さな少年。自分もMFで昨年までサッカーをプレーしていたというひろやくんは「今日は目の前ですごいプレーがいっぱいで、嬉しいし楽しい」と笑顔をみせた。この日の彼の夏休みの絵日記には青とエンジの色で彩られた絵が描かれることでしょうね。

以上

2004.08.02 Reported by 日々野真理

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