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想定外の事態に力発揮できず=日本、敗戦を決勝Tの良薬に〔五輪・サッカー〕(04.08.15)

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「これが五輪かもしれない」。初戦のスウェーデン戦で決勝ゴールを決めた殊勲者、FW荒川はそう話した。勝てばグループ1位が決まった試合。だが世界が相手では、そう簡単に事を運ばせてくれない。
 
スウェーデン戦で見せた、相手を揺さぶるサイドチェンジや果敢なサイドの上がりは、ほとんど見られなかった。直接の要因は、ボランチ宮本の早々の退場。相手選手にスパイクの裏で右太ももをえぐられ、担架でピッチ外へ。チーム一のスケール感を誇る、攻守の要が開始20分で消えたのは確かに痛かった。
 
だが想定外の事態は、その前からピッチで起きていた。「何をやってくるのか分からない。思った以上の身体能力だった」とDF磯崎。前につんのめったような体勢でもコースにきっちり流したオコロの決勝ゴールの場面が象徴的。技術は低いが、時間の経過とともに集中力を高め、日本にスキを与えなくなったのも、アフリカ勢らしい得体の知れなさだった。
 
格下相手に油断したわけではないだろうが、周囲を含め、初戦の勝利で決勝トーナメントへ楽観的なムードが漂っていたのは事実。幸いにして、敗れながらも準々決勝に進出。最低でもあと1試合、この大舞台で戦う機会が与えられた。
 
「カツを入れられたと思いたい」と沢。アジア予選の北朝鮮戦やスウェーデン戦に向かった時の挑戦者の気持ちを取り戻す薬になれば、この敗戦も無駄にはならない。(アテネ時事)

[時事通信社]
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