10月31日(日) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第11節
市原 2 - 2 G大阪 (15:05/市原/7,337人)
得点者:'10 羽生直剛(市原)、'44 オウンゴ−ル(市原)、'60 遠藤保仁(G大阪)、'73 二川孝広(G大阪)
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●オシム監督(市原):
「優勝するチームはほとんど決まっている中での2位争いなのですが、そういう中でお互いがそんなにプレッシャーのない状態で、両チームがリスクを犯したという意味ではすごくいい試合になったと思います。選手はしっかり走って体力を使い果たしたのに、結果的に引き分けになったのはものすごく残念です。最後のほうはG大阪もほとんど走れていなかったので、市原が最後のほうにチャンスがあった時に、選手が少し自分勝手なプレーをして、結局、最後にとどめを刺せなかったというのはものすごく残念なことです。サッカーは若いだけではできないので、このチームはもう少し成熟するのを待たなければなりません」
Q:今日は点が入るべき場面で入らなかったりして不運だったと思いますが、その点に関しては?
「ゴールを決められるべき時に決められなかったのは運ではなく、やはり疲れている時にいかに集中できるかどうかです。それにしても、うちがチャンスを作ったのは、相手が疲れているからこそチャンスを作れたわけで、ただ自分たちも疲れているなかでいかにそういうゴールを決める部分で集中できるかどうかです。そういう意味では少し足りないと思います。選手の中には疲れていて決められなかった選手もいるし、自分が決めてやるという、少し自分勝手な行動に出て決められなかった場合もあります。でも、そういう選手だから市原にいるんです。それが決められる選手だったら浦和とか別にチームにいると思います。実際に本当にそう思っています。人々が見ていない部分ですから、そこが違いです。ただ、そんなに文句を言っているわけではなくて、このような試合ができるということはいい方向に向かっていると思います」
Q:2位争いというお話だが、勝てばまだ優勝のチャンスがあるということだったのでは?
「何か奇跡的なことが起これば、それはあったかもしれませんが、今のような状態であれば無理だったでしょう。そういう意味では今の浦和は勢いがあって、しっかりとした選手を揃えているので、今の状態では難しいと思っていました。正直に言って浦和はいいチームだと思っていますし、いい監督もいていい選手もいると思っています」
Q:2-2の同点になる前に何か手を打とうという考えはあったのですか?
「それは何か方法があったかもしれませんが、それがどんな方法かはあなたが言ってください」
Q:ベンチの前で話をしていましたが、そのときには何を考えていたのですか?
「人から学ぶことも大事なので、方法があったら言ってください。私は逃げませんよ。まずは巻を代えるという方法もありますが、巻というのはミリノビッチに次いで唯一背が高い選手なので、彼を代えることはやはりセットプレーの場面で不利になります。もし、DFを代えようと思っても、うちはDFの選手がそんなにいるわけではありませんし、一人を代えることによって全部のマークがずれると思いました。市原充喜をDFに置くという考えもありましたが。ただ、今日は彼のような選手を試すような内容の試合ではなかったのです。サッカーは試合の流れを先に読むことが大事で、実際オフサイドがあったかなかったかは別にしても、市原が3点目のゴールを取ったと思ったらオフサイドという判定で、選手が前に残っていて、2-1の状況から結局(同点となる)点を取られました。あのようなことをもっと選手たちが先に想定してリアクションを起こしていればよかったと思います。結局、交代選手がピッチに入っていく時も、ものすごくしっかりウォーミングアップして、試合の流れに沿って入っていかなければなりません。結局、記者のかたが質問すると、それが正しい答えのようになってしまいます。例えばもしも監督が選手を代えて、それで点を取られていたら、あの選手を代えたから点を取られたのではないですかと言うでしょうし、もし代えずに点を取られたら、代えていればよかったんじゃないですかと言いますよね。だから記者の皆さんがいつも正しいんですよ」
Q:オシム監督はこのレベルの選手たちでいつもこういうふうにいいサッカーをやって上位につけています。逆にオシム監督がいい選手がそろっていると言っているチーム、例えば浦和に行って監督をするともっと別のことを求められると思います。オシム監督はどちらが好きですか?
「最初に市原のようなレベルの選手を指揮してここまできているということですけど、私はそうは思いません。私がこのチームを指揮している限り、その選手のやっていることが、私自身なのです。そのレベルが私自身なのです。そのような質問に答える気はありません」
Q:先ほど選手が成熟していないのでとどめを刺せなかったとおっしゃいましたが、その前に2-0でリードしているときの選手の戦い方についてはいかがですか?
「2-0で勝っているときは3点目を取るべきだったんじゃないですか」
Q:選手たちは少し守りに入ってしまったと思いませんか?
「チームとしては守ろうとしたのではないのです。しかし、選手は逆のことをやってしまいました。というのは、実際に2-0で勝っている時にもう1点取りに行くべきですが、それは人間の自然の現象というか体が反応してしまうんです。2-0で勝っているときは守ろうとしてしまうものなのです。それを変えるのはとても難しいことです。2-0で勝っているときに選手に3点目を取りにいけと言うのは簡単ですが、それをやることは本当に難しいです。ただ、もし、2-0で完全に選手が3点目を取りにいって点を取られていたら、あなたはなぜ2-0のときに攻めたんですかと言ったでしょうね。結局、記者の皆さんが正しいんです」
Q:2-0で勝っていれば監督が正しいんです。
「まあ簡単なことではないですよ。だから私は正しくないと言っているでしょう。残念ですけど、私が正しいわけではないんです」
Q:G大阪は前半はいつもと違うシステムで臨んできたのですが、前もってスカウティングで違うやり方でくることに対処しましたか?
「普通に相手が4-4-2でやってきたので、うちは3-4-3で対応しました。変えたんです。巻、羽生、水野で(G大阪の)後ろの4人を抑えに行ったんです。そういう意味では中盤では4対4になって、前半は長い間しっかりコントロールできていたと思います。うちの後ろの3人は常に3人でやっているので、そのままです。もちろん何人かの選手はその変化によって難しかったと思います。もちろん水野はあのポジションがやりやすかったと思いますし、水本はいつものポジションでやらせました。ただ、今日のその二人の選手は市原を構成する上で計算できる選手だと思います。このようなシチュエーションでしっかりできたという意味になります」
以上













